「お母さん、必要ないって言われたの?」辞職直後、グサリと刺さった息子の言葉。日々を支える“必要”の気持ちについて考える【作者に聞く】






その言葉をきっかけに、考え方に変化が生まれた。「必要とされるためには、もっと人の気持ちを大切にしようと思いましたし、必要としてくださってる方々の気持ちを、もっと大切にしていきたいと思うようになりました」





ばあばや太郎君も、まゆんさんの体を気遣っていた。「ばあばは私の頑張ってる姿、苦しむ姿を何も言わずに見守るタイプ。『答えは本人次第』的なところが昔からあります。今回も私の出す答えをずっと見守ってくれてました。太郎はばあばの気遣いを見て学んでるのか、本人の感性なのか、包容力があるように思います。そう思うのも、私が2人を『必要としてる』からなのかも」


太郎くんの個性をあたたかく見守る“やさしい世界”を描いた「自閉スペクトラム症の太郎とやさしい世界」には、自分にも他人にも優しくなれる生き方のヒントが詰まっている。
