妊活のすれ違いを乗り越えた夫婦。待望の妊娠がわかるも流産してしまった妻は...?【作者に聞く】
子供が欲しい妻と、あまり乗り気ではない夫。すれ違いながらも話し合い、ようやく授かったけれど…。漫画「僕たちは親になりたい」は妊活をめぐる夫婦関係の変化を描いた作品だ。作者はInstagramで54.4万人(2023年8月25日現在)ものフォロワーを持つ、ちなきち(
@chinakichi72
)さん。今回はちなきちさんに漫画を描いたきっかけや、ストーリー展開の工夫などについて聞いてみた。
※漫画には途中、流産の表現が含まれます。苦手な方は注意してください。

子供が欲しい妻と積極的になれない夫。お互いを理解し妊活に取り組み始めるが…。
29歳の拓也は、仕事では数字に追われ、飲み会でも気を遣い、そして家では子供が欲しい同い歳の妻・美咲に頭が上がらない。子供が絶対に欲しい美咲に対して、拓也はいてもいなくてもいいという程度。気持ちの温度差は、夫婦間でのすれ違いを生んでいた。



拓也はある日、学生時代の先輩にそんな悩みを打ち明ける。そこで先輩に言われた言葉をきっかけに、美咲が焦る理由を知ることに。一方で、美咲も子供が欲しい理由を改めて考えていた。お互いの気持ちを打ち明け、理解しあった2人は、本格的な妊活をスタート。何度も辛い結果を乗り越え、ついに美咲の妊娠がわかる。しかし喜びも束の間、美咲は流産してしまう...。


幼い頃から漫画好きだったちなきちさん。漫画を描き始めたのは5、6年前とのこと。社会人となり、毎日同じような日々を送る中で、一念発起して描き始めたという。現在も会社員をしながらInstagramとブログに毎日作品を投稿し、多くの読者から人気を集めている。今回紹介する「僕たちは親になりたい」を描こうと思ったきっかけは何だったのだろうか。
「妊活を通じて生まれる夫婦間の葛藤を描きたいと思ったのがきっかけです。私自身、子供が欲しいと思っていてもなかなか授かれず、苦しい思いをした経験がありました。昔から自分の内面に抱える気持ちは、文章など見える形で発散してきたので、今回は漫画という形で消化しようと思ったことも理由のひとつです。命が生まれることは『奇跡』なのだと感じてくれる人がいたら幸いです」



