妊活のすれ違いを乗り越えた夫婦。待望の妊娠がわかるも流産してしまった妻は...?【作者に聞く】
読み返したくなるストーリー展開にも注目!作品を描くときの工夫とは
子供が欲しいと思っても、誰もがすぐに授かれる訳ではない。漫画には同じ経験をした人からの共感の声が寄せられる。繊細なテーマだが、夫婦の心の変化を描くうえで心掛けたことを聞いてみた。
「似たような経験があっても、実際にどのような感情を抱くかは人それぞれだと思っています。そのため漫画を描く際はなるべくせりふを少なめにし、登場人物がどんな気持ちでいるのか読者の方に想像していただけるようにしていました。だからこそ、登場人物に自分を重ね、多くの方から共感を得られたのではないかなと思っています」



辛い経験を乗り越え、2人は親になることができるのか。妊活をめぐる夫婦関係の変化はもちろん、読者を引き込むストーリー展開も注目したいポイントだ。ちなきちさんに、物語の構成ではどんな工夫があるのか聞いた。
「『続きはどうなるんだろう』と思えるような『引き』を作ることを意識しています。Instagramを始めたときから痛感させられているのですが、『漫画を読んでもらう』ことは本当に難しいことだと思います。大半の人が目にするだけで、ページをめくることもないでしょうし、表紙をめくっただけで止めてしまう人も多いはず。だからこそ、ひとつの話を運よく読んでもらえた際に、『次』に繋げられるような構成を意識しています。また、私の漫画は、隙間時間に読んでいる層が大半だと思いますので、せりふも少なくわかりやすく作ることも心掛けていますね」


