「死ぬ前にトルコへ行きたい」。発達障害で絶望の中にいた女性が、生きる希望を得た旅の記録に「勇気をもらった」の声【作者に聞く】
初めての海外一人旅。現地の人との会話で少しずつ変化が
現在も発達障害とうつ病と向き合いながらの日々を、漫画で発信しているくさかべさん。診断を受けた当時は、どのような思いだったのだろうか。
「今までのうまくいかない理由のすべてがつながったような、そしてこれからどうやって生きればいいのか、という思いで目の前が真っ暗でした」


トルコを旅先に選んだのは、当時好きだった漫画の舞台だったからだそう。くさかべさんにとって、初めての海外一人旅。出発前はトルコにどんな印象を抱いていたのだろうか。また、実際に滞在してみた感想を聞いた。
「行く前はとにかく緊張していたので、トルコについてうまくイメージできませんでした…!滞在してみると、道に迷っていたら現地の方が親切に教えてくれるなど、『とにかく人が優しい国だな~』と思いました」


トルコの滞在期間は3日間。トプカプ宮殿などの観光地を巡り、訪れた店で値段交渉をしてみたり、ホテルでは部屋の異音をスタッフに相談したりすることも。現地の人たちと交流するなかで、くさかべさん自身、思ってもいなかった変化を感じたという。
「結構人見知りなので『外国の人と積極的に話す』なんて想像できなかったです。そこが一番の変化かもしれません」

