【長女の咳がいつまでも治らない】夜も眠れずひどくなる症状の原因とは?「それがチックとわかるまで」【作者に聞く】
育児はいつも予想外。同じような状況の人の参考になれば
チック症とは自分の意思とは関係なく体が動いてしまったり、声が出てしまったりする疾患のことで、咳払いもその症状の一つ。名前は聞いたことがあるけれど、詳しくはわからないという人も多いのではないだろうか。ねこじまさんに今回の漫画を描こうと思ったきっかけについて聞いてみた。
「私にとってチックのことはとても印象深く、今でもよく思い出す出来事なのでずっと描きたいと思っていました。育児はいつも予想外で『こんなことあるの!?』ということが本当にたくさん起こります。 その一例として、いつか同じような状況になった方の参考になればと思い、描くことにしました」


ねこじまさんも「チック」という言葉は知っていたが、具体的な知識はなく、咳の症状とは結び付かなかったそう。咳がチックとわかるまではどれくらいかかったのだろうか。また、わかった当時の心境についても聞いた。
「症状が出てから3カ月ほどだったと思います。お薬手帳を見直して振り返っていたのですが、当時はもっと長く感じていました。医師からチックと言われたときは予想もしていなかったので『え?これがチック!?』と心の中は若干パニックで、『治るのだろうか…』とすぐに心配したのを覚えています」


わっちちゃんがチック症になった当時、ねこじまさんは仕事が忙しく、旦那さんとも別居中だったそう。そんな家庭の雰囲気を感じ取っていた部分もあったのかもしれない。当時の経験から、子育てについて心掛けていることがあるという。
「長女はとても気を遣うタイプで、特に小さいころは、本当の気持ちを飲み込んで我慢してしまうことがたくさんありました。しかし、私は知らず知らずのうちにその部分に甘えて行動することがあった気がします。改めて、子どもの言葉ではなく気持ちに目を向けることを考えさせられました。チックの原因が私たち夫婦の不仲だったかは断定できませんが、家庭の雰囲気がいかに子どもの心に影響するのかを身をもって感じました。今は家族と楽しく過ごすこと、子どもとたくさん話しコミュニケーションを大切にすること、そして子どもの気持ちに想像力を持って接することを心掛けています」


