【ネコ漫画】用水路に落ちそうな子猫を助けたものの、母猫と引き離したことに罪悪感。「絶対にこの子を幸せにする。これが私にできるたった一つの答え」
今では幸せそうな姿を見るたびに「あのとき保護したことは間違ってなかった」と思える
保護した当初は自身の行動について悩んでいた樹さん。だが事実は変えられず、「絶対にこの子を幸せにする。この小さな命に責任を持つ」と決意する。今ではウリを保護したことについて、どう思っているのだろうか。
「後悔はしていないです。保護したとき、ウリの目は目ヤニが固まって開けられない状態でした。病院の先生からは『このまま放置していたら失明していたかもしれない。お母さん猫は無理に舐めて悪化させてしまったらと、何もできなかったのかもしれない。失明してしまったら、野良猫として生きていくのは難しかった』という話を聞き、少しだけ気持ちが楽になりました。ウリを保護してから4年が経ち、一番近くで成長を見守る内に、楽しそうに遊ぶ姿やおいしそうにごはんを食べる姿、安心した顔で寝ている姿など、幸せそうなウリを見る度に罪悪感は少しずつ消えていきました。そして何より今、ウリが健康で元気に過ごせていることが、あのとき保護したことは間違っていなかったのかなと思わせてくれます」



ほのぼのした日常だけでなく、一緒に暮らすうえで知っておきたいことや保護猫をめぐる悲しい現状なども描く漫画版「にゃんかつ」。学びのある漫画を今後も楽しみにしてほしい。
取材・文=石川知京