病気で亡くなった妻は不幸だったのか?「幸せにできなかった」と後悔する男をメンエス嬢が救う【作者に聞く】

「余計な心配をかけたくない」と話し合いを避けたところ、取り返しのつかないことに…

どことなく寂し気な池尾に、「よかったらあなた自身のことを聞かせてくれませんか?」と語りかける加恋。そこで戸惑いながらも、自身の半生や亡き妻への思いを話すことに。

まずは蒼乃シュウさんに、池尾のキャラクターをどのように作り上げたのか聞いてみた。

「年配の男性客も描いてみたくて。でも普通に『メンズエステに通うオジサン』だとストーリーが浮かばなかったので、『哀愁漂う老紳士』にしたところ、一気に話が進みました」


家族のために出世することこそが一番の幸せだと信じ、必死に働いてきた池尾。やがて本社への栄転が決まるが、妻からは「あなた一人で行って来てください」との返事が。さらに昇進すれば理解してくれるだろうと単身赴任したものの、激務の末にうつ病を発症。


「心配をさせてしまう」と離れて暮らす家族には言えずにいたが、ある日息子から電話で「お母さん、亡くなったよ」と告げられる。「余計な心配をさせたくない」とお互いに思い合った結果、取り返しがつかないほどすれ違ってしまった池尾夫妻。蒼乃シュウさん自身、話し合いは重要だと感じているのだろうか。

「親しい仲であれば、少しでもモヤモヤしたら即行話し合い、お互いスッキリさせるのが理想的だとは思います。でも、実際は難しいですね…。池尾のように『いつかわかってくれるはず』とごまかす場合が多いのではないでしょうか。あとはケンカになるのが嫌で、話し合いを避けることもよくあります。そのくせ、『どうしてわかってくれないんだろう』とイライラすることも…。私自身、いろいろと反省することも多いですね」


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