病気で亡くなった妻は不幸だったのか?「幸せにできなかった」と後悔する男をメンエス嬢が救う【作者に聞く】

病気で亡くなったからといって、幸せでないと決めつけることはできない

妻を幸せにできなかった贖罪から自分の喜びを放棄している池尾に対し、「女はそんなにか弱くない。あなたに幸せにしてもらわなくても、私は自分の力で幸せになります」と、亡き妻の気持ちを代弁する加恋。このセリフに込めた思いを教えてくれた。

「池尾は妻が亡くなったあと、『妻を幸せにできなかった』ということをずっと悔やんで生きてきました。でも、これはきっと思い込みに過ぎません。病気で亡くなったからといって『幸せではなかった』と決めつけることは、できないと思います。長生きだけが幸せだとは限らないし、池尾が知らないだけで妻は妻なりに、自分の人生をまっとうしたのでしょうから」


「世間一般でいう『男らしさ』『女らしさ』よりも、『自分らしさ』を求めることが幸せになる近道だと私は思っています。誰しも土台に『自分の力で幸せになる』という気持ちがあってこそ、相手を思いやる気持ちが生まれるのではないでしょうか」

加恋が妻の気持ちを代弁したことで、ようやく自分の幸せに目を向けることができた池尾。次はどんな訳アリ客が、加恋のもとにやって来るのだろうか。今後も楽しみにしてほしい。

取材・文=石川知京

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