母親に「あんたなんか産むんじゃなかった」と言われた男。漫画やドラマでよくあるシーンを、あえて描いた真意とは?【作者に聞く】

母親に与えられなかった愛情を、今では客の女性に

幼少期の出来事がトラウマになっているとはいえ、イーロンは母親のことを恨んでいるわけではなく、むしろ母親を笑顔にできなかった自分のことを「情けない男」だと感じていると語る蒼乃シュウさん。では母親から愛をもらえなかった彼が現在、愛を売る仕事をしている理由はあるのだろうか。

「イーロンは母親の影響で、『女性はみんな、恋愛しているときが一番幸せ』だと思い込んでいます。だから、どんな女性にも恋愛の夢を見させてあげられるホストという職業を選び、それが天職となりました。イーロンにハマる女性客は何かしら満たされない気持ちを抱えていて、その隙間にするっと入り込むことが得意なんじゃないでしょうか。無意識にイーロン自身も、そうやって過去の自分が母親に与えられなかった愛情を客の女性に与え、満たされようとしているのかもしれません」


施術を受け、頭も体もスッキリしたイーロン。「オレはこの世界でしか生きられない。あんただってそうだろう?」と言い店を去るが、この言葉を聞いた加恋の表情が曇る。加恋自身が抱える闇も、明らかになる日は来るのだろうか。今後も楽しみにしてほしい。

取材・文=石川知京

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