息子より恋愛を優先する母親。成長した息子は、自分がもらえなかった愛情を客に与えるホストに【作者に聞く】
母親に与えられなかった愛情を、今では客の女性に
イーロンは母親の影響で、「女性はみんな、恋愛しているときが一番幸せ」だと思い込んでいます。だから、どんな女性にも恋愛の夢を見させてあげられるホストという職業を選び、それが天職となりました。イーロンにハマる女性客は何かしら満たされない気持ちを抱えていて、その隙間にするっと入り込むことが得意なんじゃないでしょうか。無意識にイーロン自身も、そうやって過去の自分が母親に与えられなかった愛情を客の女性に与え、満たされようとしているのかもしれません。




施術を受け、頭も体もスッキリしたイーロン。「オレはこの世界でしか生きられない。あんただってそうだろう?」と言い店を去るが、この言葉を聞いた加恋の表情が曇る。加恋自身が抱える闇も、明らかになる日は来るのだろうか。今後も楽しみにしてほしい。
取材・文=石川知京