生まれながらの美しさは、心の強さも持ち合わせていないと扱いが難しい?嫉妬や勘違いで孤立した過去【作者に聞く】


現実の悩みにも通じるものがある、加恋の「言葉」

「謎のメンエス嬢が客を癒やす一話完結の物語」という全体を通してのスタイルが決まった時は、ワクワクと同時に不安もありました。ずっと描いてみたいタイプの連載でしたが、事件を解決…とまではいかなくても、一話ごとにきちんと納得のいく形でラストまで描ききらないといけません。好きだし描きたいけど、「自分に描けるかな…」という不安もあったんです。でも一話描くたびに加恋のキャラクターが自分の中で定まってきて、「どんな問題のある客が来ても大丈夫!」と自信がついてきました。ネタに困ることは一度も無く、最後まで楽しく描けました。

加恋を含め登場する10人の悩みは、立場は違ってもきっと読者の方の悩みとも共通するものがあるのではないかと思います。作者の勝手な願いですが繰り返し読んでいただき、そのたびに加恋に何度も癒やされるような気持ちになってもらえるとうれしいです。


店を訪れる客を癒やすことで、自身も癒やされていたと気づいた加恋。最後には自分を愛していると胸をはって言えるようになった、彼女の笑顔が清々しい。本作を読めばきっと、現実を生きる私たちの悩みにも何かしらのヒントが見つかるだろう。

取材・文=石川知京

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