50年以上愛され続ける「ビーズハウス」はレトロ雑貨の宝庫だった!

関西ウォーカー

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

東大阪市で1953年に創業し、プラスチックのビーズや雑貨、玩具などを製造・販売していた「大倉トーイ」。2020年5月に廃業し、50年以上の歴史に幕を下ろした。しかし、2002年に大倉トーイの商品を販売する店として立ち上がった「ビーズハウス」は、現在も営業。2020年1月に移転オープンし、オーナーの大倉弘至さんが大倉トーイの商品や製造を受け継ぎ、一人で切り盛りしている。

「ビーズハウス」の店内。奥に座っているのがオーナーの大倉さん

大倉さんが作ったビーズ作品


レトロ雑貨に目がない私、編集部・重藤は、さっそくJR河内永和駅から歩いて5分ほどのビーズハウスへ向かった。

昔ながらのビーズや雑貨が多数!

ビーズハウスは、おもに大倉トーイが製造していた商品の在庫を販売。一部の商品は大倉さんが製造し補充しながら営業している。なかには50年以上前に作られたビーズや雑貨もあり、在庫がなくなればもうお目にかかれない商品も多い。ほかでは見られない商品に、ときめくばかりだ。

人や動物の形をしたキーホルダー

カラフルなチェーンビーズ

いろんなポーズを決める人形。人気商品だそう

人型のユニークな雑貨

人がバイクにのった置物

ハートや星の大粒ビーズ

どんぐりのようなビーズ

エレガントなデザインやいびつな形など、ビーズのバリエーションの豊富さにびっくりする

デザインや色使いからレトロ感漂うシールも

乙女心をくすぐるコンパクト


「まだお店に出せていない商品もたくさんあって、スペースが空いたら次を出す、という感じ。新しいものが登場するのを心待ちにしてくれている人もいます」と大倉さん。

店に並ぶ商品自体は昔に作られた古いものだが、訪問するごとに目新しいアイテムに出会えるとあって、アクセサリー作家がよく訪れて大量にビーズなどを購入していくという。

文字キーホルダーは、特に「ぬ」や「ふ」がよく売れているとか

上にひらがな、下にローマ字のキーホルダーが並ぶ


大倉さんいわく、最近よく売れているのが、ひらがなやローマ字の形をした手作りのキーホルダー。「昔は全然売れなかったのに、近頃は若い世代の人たちが『かわいい』と言って買ってくれる。人気の文字は製造が追いつかないくらいです」とうれしい悲鳴も。

大倉さんが文字のキーホルダーを作るときに使う機械


大倉さんが手作りする文字のキーホルダーは、さまざまな色から選べるワクワク感はもちろん、なんといっても30円という価格に驚かされる。今は技術も発展し、昔は大きな機械でしかできなかったこともコンパクトな機械でできるようになり、コスト面がかなりカットされたことで実現できているそう。

店内をじっくり見ると2時間以上はかかるボリューム

こじんまりとした店内だが、ぎっしりと商品が並んでいる。何を購入しようか悩みながらすみずみまで見ていると、気付けば2時間近く経っていた。ビーズはとにかくバリエーションが多く、形・色・柄・サイズなど個性豊かなものがそろっている。

パステルカラーの時計やベビーカー、木馬の雑貨もキュート

ビーズ2個で10円は安すぎる…

キッチン用品をイメージした雑貨

宝石箱は、大人になった今でもキラキラして見える

とにかく商品数が多いので、何を買おうか悩むこと間違いなし

鉄砲の玩具

タツノオトシゴやマーライオンの形をした水鉄砲

ボタンを押すと帽子が上がって顔が出る仕かけロボット

ロボットでんわは子育て世代に人気

スロットをモチーフにした玩具

クマのピンバッチは茶色と赤色の2色

指輪はレジ前のショーケースに

宝石箱はハート型のほかにピアノ型もあった


雑貨や玩具、アクセサリーも豊富で、ユニークな形の水鉄砲や仕かけのある人形、音が鳴ったり貯金箱としても使えるロボットでんわ、キラキラ光るスワロフスキーの指輪などが、10円~販売されている。

そろそろ品定めをしようとしたところ、まず気になったのが気軽にキュートなアクセサリーやストラップが作れるビーズキット。外出自粛で自宅で過ごす時間が増えた今、もってこいの商品だ。

ビーズキットは入門編から中級・上級編とそろう

ビーズキットの作品例

ビーズで人形が作れるキットも多彩。私ももう少し練習してから挑戦してみたい

店の入り口には、買い物かごと一緒に大倉さんお手製のビーズ作品の説明書が置かれている


ビーズキットは、大倉さんが設計し説明書も手作りしたオリジナル商品。ストラップやアクセサリーなど初心者でも挑戦できる入門編から、複雑な立体の人形などが作れる中級・上級編までそろう。壁には『ここから順番にレベルアップして下さい』という張り紙とともに、実際にキットで作った作品が並んでいる。

ビーズでティッシュケースを作るための設計図


「これも作れますよ」と大倉さんが見せてくれた、ビーズでできたティッシュケースもすごかった。「これを見ながら数字の順番に作業すればできるんです」と広げた細かい設計図には、ティッシュケースができるまでに使うビーズの色や糸に通す順番が書かれている。この設計図も大倉さんお手製というから感心する。

私がビーズハウスで購入した商品。文字のキーホルダーは名前にちなんで「あ」をチョイス

おもしろいポーズに惹かれて購入。自宅に飾りたい


私は不器用なうえビーズ初心者なので、迷わず入門編のキットを手に取った。そのほか、ビーズや雑貨、玩具など、約30アイテムを購入。支払った金額は2000円ちょっとで、財布にもやさしく満足して帰路についた。

ビーズでストラップ&アクセサリー作りに挑戦!

自宅にて、購入した入門編のビーズキットを開封。数種類の大中小サイズのビーズと、テグス(糸)やストラップ用のヒモ、キーホルダー用のチェーン、大倉さんが作った説明書が入っている。

入門編の4作品が作れるビーズキット。箱がかばんの形になっている

キットに入っている説明書。ワンポイントアドバイスもあって分かりやすい


まず、一番簡単なストラップ作りからスタート。丁寧で分かりやすい説明書を見ながら、糸にビーズを通して交差させて、と進めていく。

ストラップの制作途中。光で輝くビーズがきれい

基本的に糸にビーズを通して交差させる、という作業を続ける


だんだんと形になってきた。どのビーズを使おうか、迷いながら作り上げていくのは楽しい!

ストラップが完成!予想以上にしっかりとした仕上がりに


20分もしないうちに、ストラップが完成。かなり簡単な作品だが、でき上がったものを見ると、けっこう達成感もある。次に指輪、キーホルダーと作り上げ、2つ合わせても制作時間は30分ほど。「不器用で『手作り』から遠ざかっていた私でも作れるんや!」と感動した。

指輪は最後の交差が左右逆になってしまい、ねじれてしまった…

骨組みとなる透明のテグス(左)とキーホルダー用のチェーン

キーホルダーも完成。不器用ながらも、なんとか作り上げることができた

今回作った作品。貝の形をしたビーズのブレスレットは夫作


制作意欲も湧いてきたので、中級・上級編の作品にも挑戦してみたい!それに、ビーズハウスにはまだまだほしいアイテムがたくさんあって、あの童心に返れる空間が恋しい。これはリピート確実だ。

取材・文・写真=重藤歩美(関西ウォーカー編集部)

※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

この記事の画像一覧(全44枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

お花見ガイド2024

お花見ガイド2024

全国1300カ所のお花見スポットの人気ランキングから桜祭りや夜桜ライトアップイベントまで、お花見に役立つ情報が満載!

CHECK!今が見頃の花見スポットはこちら

ページ上部へ戻る