“元M-1最下位”のマヂカルラブリーが、敗れた人に伝えたいこととは？料理人のM-1グランプリ『DRAGON CHEF 2021』中国・四国エリア予選レポート

情熱を持った日本全国の若き料理人の登竜門・新型料理人オーディション番組「DRAGON CHEF 2021」が4月3日(土)、公式YouTubeチャンネル、公式Twitterライブの生配信で「サバイバルラウンド」へと進出する16人を発表する。

「DRAGON CHEF」とは、夢と情熱を持った40歳未満の料理人たちがNo.1の称号と優勝賞金1000万円を目指して龍が如く駆け上がる、いわば料理人の「M-1グランプリ」。ここでは、先日開催された中国・四国エリア予選の模様をレポートする。

同予選の課題は中国・四国エリアを代表する”神食材”である「阿波尾鶏」「牡蠣」「トマト」を使用した三段重。会場の「広島酔心調理製菓専門学校」に集った9人のシェフたちは、2時間という制限時間のなか、自身の技術と感性を三段重に込めて戦った。

“神弁当”を審査したのは、中国・四国エリアを代表する料理家・平野寿将氏、エリア予選会場となった広島酔心調理製菓専門学校学校長・原田優子氏、そして“神食材”である牡蠣の生産者・ファーム鈴木の鈴木隆氏の3人。そして、スペシャルサポーターを務めるお笑いコンビ・マヂカルラブリーも試食に参加。

「DRAGON CHEF 2021」の優勝賞金は「M-1グランプリ」と同額の1000万円。「M-1」王者のマヂカルラブリー・野田クリスタルは、「ぼくらは2人で1000万だけど、DRAGON CHEFは1人で1000万ですから！」と、賞金の魅力をアピール。相方の村上は「そもそもドラゴンシェフあってのM-1ですから！」と謙遜し、周囲は大爆笑。栄えある若手料理人の頂点に輝くのは一体誰か。果たして中国・四国エリアから、初代チャンピオンは誕生するのか？

マヂカルラブリーインタビュー

――中国・四国予選の料理を味わってみていかがでしたか？

【村上】料理ってお笑いより種類が多いなって思いました。どの国にもとんでもない種類の料理があって、既存の料理を作るだけではなくて、自分で創造したものを作らなければいけない。大変そうだけど、それがおもしろないって思いましたね。

【野田】料理って比べようがない。採点のしようがない。でも採点してみるっていう試みは必ずある。で、こだわればこだわるほど、知れば知るほど、料理人と一般の方たちとの間に考え方の差みたいなものが生まれてくる。そこって、お笑いに通じる部分があるなと思いました。突き詰めれば突き詰めるほど、正解がわからなくなってくる。

【村上】「逆に」って考えも生まれてくる。今回、篠田シェフが唐揚げ出してきたんですけど、あれは“一周目の唐揚げ”じゃない可能性ありますよね。考えすぎて唐揚げになったっていう状態。

【野田】そういうところがお笑いと似ていて、お笑いと置き換えて考えることができる。「この料理って何周もしているんだろうな」っていうのが想像ついちゃって(笑)。だから、初代チャンピオンが誰になるのか気になりますね。王道なのか奇抜なのか、今の料理界がどっちを選ぶのか知りたいですね。

――4月3日(土)にはエリア予選の結果が発表されます。今後、「DRAGON CHEF」のスペシャルサポーターとしてやっていきたいことは？

【村上】料理って全部おいしいけど、大会なので、その中で優劣はついてしまう。ぼくたちって、同じような大会に出て「劣」を付けられたことがあるわけです。なので、そういう人の気持ちはよくわかるんで、負けた方をサポートしていけたらなって思っています。

【野田】ぼくら、敗者の気持ちがむちゃくちゃわかっているんでね。

――具体的にどんなサポートを考えていますか？

【村上】敗者の方が、「オレのやってきた料理は間違いなのかな、まずいのかな」ってなっちゃったときに、「いや、うまかったっすよ、このままやったほうがいいっすよ」って、ぼくが一番でかい声で言います！

【野田】“最下位とった”経験があるぼくたちが活躍することで、勇気づけられるんじゃないかなって思います。

エントリーした761名の頂点に輝き、優勝賞金1000万円をゲットするのはどの料理人か。激戦のエリア予選の結果は4月3日(土)、「DRAGON CHEF 2021」公式YouTubeや公式Twitterの生配信にて発表される。