細田佳央太「上白石萌歌ちゃんに救ってもらった」最新映画で共演

東京ウォーカー(全国版)

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大人になっても自分が正しいと思ったことは言うべき

――作品タイトルにちなんで、細田さんは子供と大人の境界線はどこにあると思いますか?

【細田佳央太】ただのわがままか、正しいわがままかっていうのが境界線かなって思います。大人になるって多分、自分が思っていることが言えなくなったり、気持ちをこらえなきゃいけない瞬間が子供の頃より多くなると思うんですよね。


子供って言われたことに対して素直に反応するから喧嘩もするけど、大人になると衝突を避けるようになるじゃないですか。だからって全部をこらえたほうがいいとは僕は思っていなくて、わがままとか何もわかってないとか周りに言われたとしても、絶対に自分が正しいと思ったことは言うべきだと思うんです。そこに芯が一本通っていたらいいんじゃないかなって。

ちゃんと理由があって思ったことを言えるのが大人で、自分の感情で理由のないわがままをいうのが子供、ですかね。

――では、細田さん自身について、大人だと思う部分や子供だと思う部分を教えてください。

【細田佳央太】う〜ん。周りからは大人だねって言われることが多いですけど、自分では子供だなと思うところしかないですね。感情が顔に出やすいですし、思ったことをそのままスパっと言っちゃったりしますし。まだまだ全然子供だと思います(笑)。


好きな子ができたら…周りから見たらバレバレかも

――『町田くんの世界』で演じた町田一(まちだ・はじめ)も本作のもじくんも、恋愛に奥手な男性でしたが、細田さんはどんなタイプですか?

【細田佳央太】2人で出かけたとか、こんなことをされて好きになる、みたいなことはなくて、時間ですかね。1年間くらい友達だと思っていた子に対して、いつの間にか「もしかして、好きなのかも?」って気付くような感じが多いです。

――友達だと思っていた子を好きだと自覚したあと、その相手への態度などは変わりますか?

【細田佳央太】その子に対して態度が変わっているのかは自分じゃわからないですけど、授業中に目で追う回数が多くなったりはしましたね(笑)。結構わかりやすいって言われるので、自分ではそんなつもりがなくても周りから見たらバレバレなのかもしれないです。


――ちなみに、こんな子がタイプ、というのはあるんですか?

【細田佳央太】芯がある子が好きですね。高校生とかの多感な時期って、人の噂話に流されたりすることも多いじゃないですか。自分は相手をよく知らないのに、良くない噂を聞いて敬遠しちゃうとか。でも、そういうのに流されずに自分を持っている人がいいなと思います。

「自分も頑張ろう」と思ってもらえる存在になりたい

――『町田くんの世界』で主演に抜擢されたことに加えて、「ドラゴン桜」では発達障害をもつ原健太(はら・けんた)を演じ、演技力が評価される場面が増えてきていると思います。それに対して、どう感じていますか?

【細田佳央太】あまり気にしていないですね。というのも、「ドラゴン桜」の東大専科のメンバーは6人みんなすごいんです。自惚れた瞬間に、ほかの人に食われてしまうような現場なので、そういう評価はあまり意識しないようにしていました。あと、評価してもらえること自体はとてもありがたいですし、自信にもなるんですけど、それはあくまで健太のおかげなんです。健太を受け入れてフォローしてくれる周りの人たちのおかげだったり、監督が僕の演じる健太のいいところを引き出してくださったりした結果で、決して僕の力じゃないと思っています。


――切磋琢磨する現場で、すごく努力もされているんじゃないかなと思うのですが、そういうのは表に出さないタイプですか?

【細田佳央太】見せない人が理想です。ただ、「ドラゴン桜」の現場で、控室とかで演技プランについて話していたとき、「そんなとこまで考えてるんだ」みたいに言ってもらったりしたので、無意識に出してしまっている側面もあるのかもしれません。僕が努力していると思ってくださることがあれば、それをきっかけに自分ももっと頑張ろう、と思ってもらえたらうれしいです。そういう存在になれたらいいなと思います。

――天才肌に見られるよりも、努力している部分に共感してもらいたい?

【細田佳央太】そうですね。多分、天才はいないんですよ。みんな本当に死ぬほど陰で努力してるはずだから、あんまり天才って言われたくないんじゃないかなと思います。


――では最後に、夏休みの出来事を描いた作品ということで、細田さんの夏休みの思い出の場所について教えてください。

【細田佳央太】中学の頃、小学生の時から仲がいい友達とその家族のグループ10人くらいで軽井沢に行ったんです。僕は小中の記憶があまりないんですけど、あんなに大人数でそういう旅行をしたのが初めてだったからか、それはすごく印象に残ってますね。子供同士で遊ぶのはもちろん、親たちも一緒に楽しんでましたし、大人はお酒を飲んでおもしろくなっている人もいて、みんなでワイワイしている空間がすごく思い出に残っています。

スタイリスト=岡本健太郎
ヘアメイク=菅野綾香(ENISHI)
撮影=大塚秀美
取材・文=大谷和美

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