桜井日奈子「周りの私を見る目が変わり怖かった」デビュー当時を振り返る

東京ウォーカー(全国版)

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「この時代は何がきっかけでチャンスに変わるか分からない」

――劇中では、新社会人として失敗する姿など社会人としての成長も描かれますが、ご自身のデビュー当時はどのような感じでしたか?

【桜井日奈子】ひと言で言うと、怖かったですね。私は、芸能界に小さい頃から入りたかったわけではなく、ただおもしろそうだなと思ってコンテストを受けて。そこでグランプリを受賞させていただき、それがきっかけでテレビにも出始めて、あれよあれよという間に周りの私を見る目が変わっていったんです。その時はお芝居もまったくしていなかったし、何か特別評価されるものがあるわけでもなく、ただ注目度だけがどんどん先にいってしまった感じで。

「こういう仕事があるよ」と言われてやってはみるものの、それがどういうものでどういう意識でやらないといけないか、当時は全然分かっていなくて。日々を乗り越えるのに精一杯でした。


――失敗することもあったと思いますが、その時はどうやって乗り越えたのですか?

【桜井日奈子】周りがまだ学生の中、私は知らず知らずに社会人になっていた感じで。本当に無知で、バラエティでの対応などまったくできなかったんです。厳しいことも言われ、自分が納得して反省できるまでに時間がかかっていましたね。母親に電話したり、眠ったり、おいしいものを食べたりして乗り越えてました。

――デビューして7年、新人時代と一番変化した部分はどういったところだと思いますか?

【桜井日奈子】本来、仕事が決まればうれしいものなのに、デビュー当時は「決まっちゃったか…」と思っていました。自分でやりたいわけではなく、与えられた一つひとつの仕事をただこなしていたという感じで。でも、今は逆で「やりたい」、「初めてのことにも意欲的に挑戦したい」と感じるので、そこが一番の変化かもしれません。この時代は何がきっかけでチャンスに変わるのか分からない。今は自分でチャンスを掴みにいっています。

――2016年、『そして、誰もいなくなった』(日本テレビ)で初めて連続ドラマに出演されてから5年、女優として成長したと思える部分はありますか?

【桜井日奈子】自分ではないと思っていますし、マネージャーさんに「自分でそれを感じたら終わっちゃうよ」と言われていて。ただ、当初から人の心を動かせるようなお芝居をしたいという思いは変わっていないです。


――桜井さんにとって、女優の仕事とはどういったものですか?

【桜井日奈子】私は元々、女優を目指していたわけではないですけど、ほかに夢があったわけでもなく、今は女優以外のお仕事は考えられなくて。私が目標にしたというより、向こうから迎えに来てくれたのだと思っています。

――今後、出演してみたい作品のジャンルがあれば教えてください。

【桜井日奈子】グルメドラマはやってみたいと思うジャンルのひとつだったので、今回の出演はすごくうれしかったです。あとは、アクションをやりたくて。13年間バスケをやっていたので、その運動神経を活かせるかなと。自分の代表作だと言えるような作品に出合える機会は多くないと思うので、そのチャンスを逃さないように準備は常にしています。


――最後にドラマを楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。

【桜井日奈子】作業ではなく、欲を満たすための食事を楽しむことで、日常の中に楽しみを見つけられ、自分の人生が少しでも豊かになるのではないかなと思います。このドラマで、それを感じていただけたらうれしいです。

撮影=鎌田瞳
取材・文=高山美穂

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