加藤ローサ「母親はいろいろな顔を持っている」シングルマザーを演じた最新作で子育ての大変さに共感
東京ウォーカー(全国版)
いろいろな顔を持つ母親として真央に共感
――真央を演じるうえで、どんなことを大切にしていたんでしょうか?
【加藤ローサ】今回はありがたいことに、娘の方がしっかりしている役どころだったので、変に気負わずに演じました。ちせちゃんも、凪のようにとてもしっかりしている子なんです。すごく好奇心旺盛で天真爛漫なんですけど、大人と子供という距離感ではなく、対等に話せる芯の強さみたいなものを持っているので、撮影の合間にもそういう感じでいろいろとお話して。漢字を教えてもらったりもしました(笑)。

――しっかりしている娘の凪に対して、真央はちょっとそそっかしい感じのお母さんですね。
【加藤ローサ】作中では島に来てからの真央の姿が切り取られていますが、都会にいた時はきっと「ひとりでちゃんと頑張らなきゃ」って、一生懸命に張り詰めていた女性だったんじゃないかなって想像しました。その反動もあって、自分の母親の元に帰ってきたことで子供に戻ったというか、頼れる人がいる島での生活では心が解放されて、ああいうキャラクターになったんじゃないかなと思いました。

――加藤さんは海外での生活や子育てが大変だったそうですが、ひとりで頑張っている母親というところに共感する部分もあったのでしょうか?
【加藤ローサ】やっぱり共感しますよね。自分の母親の元にいると、自分が娘に返ってしまうなと感じる部分もありますし。それに、母親になると、仕事の時や学校の行事、家庭内と、いろいろな顔を持って、それぞれに違う顔で対応していかなければいけないんですよね。真央にも、そういうところはあるんじゃないかな。

――子育てに集中された期間を経て徐々にお仕事に復帰されていますが、今と以前でお仕事に対するスタンスなど、ご自身の中での変化はありますか?
【加藤ローサ】以前はありがたいことに、とてもたくさんのお仕事をやらせていただいていて、ちょっとキャパオーバー気味だったところもあったと思います。今回は久々に映画の台本をいただいたこともあり、ゆっくり丁寧に読ませていただきました。そういう時間が持てることで心の余裕もできたので、家庭を優先しながらお仕事をさせていただく、今の状況の方が自分には合っているのかなと思いました。バランスを取りながら、無理なく少しずつできることをやっていけるのが理想ですね。
温泉が大好き!「でも、関東にいる時はスーパー銭湯ばかり」
――瀬戸内海に囲まれた島でのロケということでしたが、加藤さんの地元である鹿児島も海に囲まれた県ですよね。瀬戸内海とは違う雰囲気なのでしょうか?
【加藤ローサ】やっぱり鹿児島の海は荒々しいですよね。溶岩でできた黒い地層というのもあるんですけど、外海だし。初めてゆっくり瀬戸内海にいましたけど、これが海なのか?って思うくらい穏やかで、鹿児島の海とは全然違います。すごく癒やされるんですよ、瀬戸内海って。


――本作でも美しい風景が映っていましたが、生で見たらもっとすごいんですね。
【加藤ローサ】はい。夕陽なんか、もうすごくきれいで「あぁ今日も生きてたな、お疲れ」って思いながら1日を終える感じでした。デトックス効果もあると思います(笑)。
――地元・鹿児島でのおすすめスポットについても伺いたいです。
【加藤ローサ】私、温泉が大好きなんですよ。だから、実家に帰っても温泉に行きまくってます。「たまて箱温泉」は海を180度一望できる温泉なんですけど、すごくおすすめです。桜島も見えて良かったな。家族で唐船峡の流しそうめんに行って、砂むし温泉に入って、たまて箱温泉で過ごしたのも楽しかったですね。
――普段から温泉には結構行かれるんですか?
【加藤ローサ】入りますよ。それこそ島でロケをしていた時も、瀬戸内海が一望できる温泉があって、ぱるる(島崎遥香)と2人で毎日入っていたんです。そのホテルには女子2人だけだったので、携帯で動画を見たり、芸能界の話とかたわいもない話をしたりして過ごしていました。でも、関東にいる時はスーパー銭湯ばかり行ってます(笑)。

撮影=八木英里奈
スタイリスト=浜木沙友里
ヘアメイク=三宅茜
取材・文=大谷和美
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