これぞ、北海道の“THEザンギ” その味力とド迫力にビックリ

北海道ウォーカー

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味はしっかり、量はがっつりの北海道らしいザンギが食べたいなら……


「百聞は一見にしかず」とは言うけれど、それにしても、その“一見”はあまりにも強烈で、圧倒的な迫力に思わず息を呑んでしまいました。“激盛り”だの、“ボリュームたっぷり”だの、数々のウワサは耳にしていました。けれど、この店の「ザンギ定食」850円たるや、小生の想像をはるかに超えていましたよね。

壁一面を覆い尽くすほどに漫画がいっぱいの店内


「亜珈里」は平岸の地で店を構えて44年という、老舗の喫茶店です。昨今のジャンルに当てはめると“カフェ”のカテゴリーに含まれるのだろうけれど、今時のように洒落た雰囲気は一切なし。10席ほどのカウンター席に向かい合うようにしてテーブルゲーム機が並び、テーブル席横の壁面には漫画がズラリと揃うなど、昭和の喫茶店の風情を漂わせます。メニューもカレー、スパゲティ、チャーハン、焼きそばといった具合で、こちらにも喫茶店の王道というべき料理が並んでいます。その中の一つにザンギ定食があり、今も昔も、この店の名物になっているのです。

ザンギ定食850円。ちなみにザンギは単品でのオーダーも可能。1個150円。


名物となった理由の一つが、そのボリューム。ネット上にはシンパの声が数々上がっていて、その多くがザンギの大きさに関するものです。“ボリューム満点”とはいっても、たいがいの店の大盛りをペロリと平らげるのが、小生の胃袋。多少のことでは驚かないと自負していたのだけれど、差し出された現物を目の当たりにして言葉を失ってしまいました。なんと、千切りキャベツの上に、ボールのような特大ザンギが5つ、どっかりと乗り、直径20cmはあろうかと思しき皿からはみ出しているではないかっ! 果たして、食べ切れるかどうか、という思いが頭をよぎりました。

さて、実食です。こんがりと揚げられたそのキツネ色は、北海道が誇る“ザンギ”そのもの。仕込みの段階で肉をタレへ漬け込み、味もしっかり染み込んでいます。そんなザンギにかぶりついた時のことです。口の中にパッと独特な香ばしさが広がったんですよ。その芳醇な香りで、食欲へ一気にスイッチが入りました。

二代目の桐生実宣(みのる)さん。「どのメニューもボリュームに驚かれることはありますけれど、昔からこのスタイル(量)でやっているので、これが普通です」


香りの正体を伺えば、実はザンギを揚げる時に使用する油はラード100%! そのラードがこの店ならではの香りと味を生み出しているようです。ボリュームだけではなく、その味でもシンパの胃袋をガッチリと掴み取っています。

とにもかくにも、この店には、ザンギこよなく愛する道産子たちのマインドを大いに刺激する“THEザンギ”がありました。そのザンギ愛を受け止める覚悟で、もちろん、すべて完食しました。

亜珈里 ■住所:札幌市豊平区平岸3-1-2-3 ■電話:011・821・9980 ■時間:10:00~20:00(LO19:30)、日曜、祝日~18:00(LO17:30) ■休み:不定 ■席数:35席(喫煙可)

【北海道ウォーカー編集部】

志田尚人

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