「続々」などに使われる「々」のことを、正式には何と呼ぶ!?アノ記号の名前24選
東京ウォーカー(全国版)
こんにちは。クイズを愛する2児のサラリーマンけんたろ(
@kenlife202010
)です。クイズ好きが高じて、日本語や雑学に興味を持つようになり、X(旧Twitter)やVoicyではクイズを中心に言葉の知識や雑学ネタを発信しています。
こちらでは「言葉にまつわる知識」をテーマに、よくある日本語の間違い、実は知らない身近なモノの名前、漢字、社会人としての言葉、言葉の雑学などをお伝えしていきます。
今回は
「アノ記号の名前」
です。
普段文章を書いたり、本を読んだりするときに何気なく使い見ている記号にもそれぞれ名前があります。句読点やかっこなどの記号類は「約物(やくもの)」と呼ばれ、文字では表現できないさまざまな意味を表すのに用いられます。今回はそんな約物の中で、案外知られていない名前や、こんな記号あるんだというものまで厳選して24個ご紹介します。
アスタリスク:
アステリスクとも辞書には書かれており、古代ギリシャ語で星を意味する「アステル」に由来します。一般的には脚注を示す記号として使用されます。
シャープ:
音楽記号として使用され日本語では嬰記号とも言われます。縦線が垂直で、横線が少し右上がりです。
井桁:
電話のプッシュボタンにもあるため「ナンバー」という名称も広く用いられています。また「ハッシュ」という名前で、X(旧Twitter)ではタグとしてよく使われています。横線が水平で、縦線が右に少し傾いています。
三点リーダー:
「点線」や「点々」などと呼ばれることが多い記号です。この点線のことを「リーダー罫」と呼ぶため、点3つでこの名前となっています。会話の余白や、文の省略、関連する語をつなぐ際などに使用されます。
アンパサンド:
言葉を並列に繋げたいときによく用いられます。元々2つの文字を合わせて1つのグリフにすることに由来します。この独特の記号の形も“e”の字と“t”の字を合体させたものです。理由はラテン語では「et」が英語の「and」を意味するからです。等々と書くときに「etc.」が使われているところに名残があったりします。また、実はこの記号はわりと最近までアルファベットの27番目の文字として教科書にも掲載されていました。
エクスクラメーションマーク:
15世紀に英語の句読点に加わったとされ、当時は「admirationの印」と呼ばれていたそう。“admiration”は驚嘆などを意味する英単語で、記号はラテン語で喜びを表す「io(イヨ)」の文字を上下に並べたものです。また、数学では階乗を表すのに使われています。
ダブルダレ:
「!」は上で説明したように「エクスクラメーションマーク」が名称ですが、印刷・出版業界では「あまだれ」とも呼ばれています。これは記号の下の「・」が雨粒に見えるからだそうです。そして「?」は「クエスチョンマーク」と呼ばれますが、こちらも印刷・出版業界では「みみだれ」とも呼ばれます。理由は耳に似ているからだそうです。そのため、「!?」は「ダブルダレ」と呼ばれます。また、「!」は感嘆符、「?」は疑問符の日本語の名称もあるため「感嘆符疑問符」という名前もあります。
ブラケット:
日本語では「角括弧」。特定の文字や章句などを他と区別するためや、物理や化学などで単位を記載する際に使用する記号です。
パーレン:
日本語では「丸括弧」。英語の“parenthesis”の略です。主に文章の補足を示す場合などに使用します。数学でも、数式の項をまとめる際や座標・行列などを表す際にもよく使用されます。
隅付きパーレン:
他にも隅付き括弧、太亀甲などとも呼ばれます。文章中ではあまり使わず、タイトルなどの見出しを強調する際に使用することが多いです。
ギュメ:
引用符を表すのに使われています。英語では“guillemet(ギュメ)”と呼ばれ、フランス語の男子名ギヨームの愛称に由来します。このギヨームとは、16世紀後半にフランスで活躍した有名な印刷・活字の型彫り業者のギヨーム・ベルのことです。
ブレース:
日本語では「波括弧」。見出しの強調に使われることが比較的多いですが、使用頻度は高くありません。数式では()の外側に用いる形で使われ、日本ではさらにその外側に[]を使います。しかし、世界的には{[()]}の順で使用するのが多数派のようです。
サーカムフレックス:
他にもキャレット、ハット、曲折アクセント、アクサンシルコンフレックスなどとも呼ばれます。日本では(^_^)のように顔文字の一部としてよく見かけますが、主には英単語の音節の強勢を表すのに使用されます。
ノマ:
「同の字点」の俗称。分解すると「ノ」と「マ」になることからこの通称が付いています。同じ漢字を続けるときに使用します。スマホやPCで出力したいときは、「ノマ」ではなく「同じ」と入力すると変換候補に出てくることが多いです。
ゆえに:
数学の証明などで使われる記号で、なぜこの記号で表されているのかは不明です。ちなみにこの記号を上下逆さまにした記号(∵)は「なぜならば」を表しています。
中黒:
「なかぐろ」と読みます。他にも中点(なかてん)などとも呼ばれます。基本的には並列関係の単語を並べる時や、外国人の名前の区切りなどに使用されます。その他、箇条書きの際の点は本来「ビュレット」と呼ばれるものを使用しますが、環境依存文字であるため中黒で代用することが多いです。
コロン:
欧文句読点の1つ。英文で例えを列挙する際や、文の補足説明する際などに使用します。その他にも、時刻表示や数学の比を表すのに使われたりもしています。
セミコロン:
ピリオドでもありカンマでもあるちょっとややこしい記号です。コロンと違い、前文を補足するような使い方ではなく、前文と後文をつなぐ接続詞のような役割で使われます。
アポストロフィ:
ギリシャ語の「急にそむけた」を語源とする言葉で、文字が省略された場所を示す記号として英語で使われてきました。「I’m」のような省略、「cat’s」のような所有格などで使われます。形としてはカンマと同じです。
ダッシュ:
ダーシとも呼ばれます。主に「東京—大阪」のように句と句の間に入れて接続するときに使われます。半角と全角のダッシュがあり、半角ダッシュをenダッシュ、全角ダッシュをemダッシュと呼んだりもします。マイナス(-)やハイフン(-)と似ていますが異なります。
下駄:
伏せ字の一種で、印刷において組版で、目的の活字がない場合に他の活字を逆さまにしてその箇所に入れておくときに使われます。下駄の歯の形に似ていることから俗に「げた」と呼ばれています。
チルダ:
波ダッシュや波ダーシとも呼ばれます。「◯から◉まで」のように範囲や程度を表すときに使われる記号。歴史は古く、元々ラテン語の小文字で、nまたはmの後に母音がつく場合に、そのnやmは省略され、母音の上にチルダが載せられていました。チルダという言葉はラテン語で「肩書き」や「上付文字」を表す言葉のスペイン語形です。
パーミル:
千分の一を表す記号で、パーセント記号(%)の下側にマルが1つ追加されています。「血中アルコール濃度や鉄道の坂の勾配を表すのによく使われています。また一万分の一を表すパーミリアドやベーシスポイントと呼ばれる記号(‱)もあり、金融分野で使われたりします。
ダガー:
記号の形の通り、短剣を意味する言葉から来ています。日本語では「短剣符」と呼ばれます。脚注を示す際に使われる記号でアスタリスクと同じような使い方です。さらに一本線を足したダブルダガー(‡)も同様の使い方をされます。
いかがだったでしょうか?
よく仕事で使ったり見たりしているにも関わらず、名前も知らずにPCで入力していたものも多かったのではないでしょうか?記号はここで紹介したもの以外にもたくさん存在し、業界や国によって多少使い方が異なっていたりとさまざまです。奥深い世界ですので、気になった記号を調べてみると新しい発見もあるかもしれません。
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