綾野剛「“いい匂いのする映画”だと感じた」主演を務める最新作は、切なくも純粋な愛の物語
東京ウォーカー(全国版)
子どもの頃は映画館に行くと「想像をかき立てられてドキドキした」
――観た人それぞれが自由に解釈できるラストも好きでした。今の時代、わかりやすさが求められているのか、過剰に説明してしまう作品も多いですよね。
【綾野剛】映画は、表現も含めて柔軟性をもって進化しているので、それぞれのおもしろさがあっていいと思います。求められているものを届ける難しさも、届けたいものだけを作る胆力も、どちらも映画で表現したいことには変わりありませんから。
その中で、映画館という場所は、チケットを買って席に座った瞬間から、他人と隣り合わせで2時間ほど同じ空間と時間を共有することになる。それもまた映画館で映画を観て頂く醍醐味です。
――ちなみに、綾野さんにとって映画館はどういう場所ですか?
【綾野剛】僕が子どもの頃は、劇場内での喫煙が禁煙に変わる狭間だったのもあり“タバコの匂いが漂う大人の場所”という印象がありました。ものすごく閉鎖的な暗闇の空間の中で、子どもながらに想像をかき立てられて好奇心や怖さなどいろいろな気持ちが内包されドキドキした記憶があります。「花腐し」も、ご覧いただいた方の“映画館の記憶”のひとつになったら幸いです。


取材・文=奥村百恵
◆スタイリスト:申谷弘美(Bipost)
◆ヘアメイク:石邑麻由
(C)2023「花腐し」製作委員会
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