恋愛や推し活中の女子がパワーをもらえるセリフが人気!イラストレーター・ふゅさんにインタビュー
東京ウォーカー(全国版)
フォロワー1000人のころと感覚はあまり変わらない

――現在Xのフォロワー数は7万人を超えていて、この数年で一気に伸びたと思いますが、そのあたりはウケを狙ってやるようになった部分もあるのでしょうか?
【ふゅ】数字的な目標をもっていたことは特になくて。いいのができたら載せる、を繰り返すのが続いて、コンスタンスに投稿していたときにフォロワーが増えたかなっていう印象です。
――バズらせたいとかインフルエンサー的な位置を目指して戦略的にやっていた、というわけではないんですね。そうなると、今みたいな状況って想像はされてました?
【ふゅ】あんまり顔も出してないので、実生活で声をかけられるような変化がないじゃないですか。だから、あんまり実感がないです。ただ、今年だとパワーワード展とか化粧品のメインビジュアルを描かせていただいたりとか、お仕事をいただいたときにちょっと影響力が出たかもみたいなことは思います。とはいえ、フォロワー1000人のころとあまり変わらない感覚ではいますね。
――よくも悪くも数字には影響されないというか。
【ふゅ】そうですね。増えたらうれしいですけどね。展示などで見てくれる人が増えて、そもそも共感してくれる人がこんなに多いんだ、って思いましたね。共感目的で描いていたわけじゃないので、そこにびっくりはしました。
――実体験ばかりではないということでしたが、例えばご自身の恋愛がうまくいっているときといないときとで、作品に影響が出たりすることはありますか?
【ふゅ】幸せなときも、それはそれで描けます。ただ、やっぱり悲しいときとか悔しいときとか怒ってるときの方が筆は進む。そういうときの方が、共感してもらいやすい強い女の子的なセリフが思いつくかなっていう感じです。
――インスタグラムのストーリーズではけっこう日常的にファンの方と交流されていて、身近に感じられる距離の近さも魅力のひとつなのかなと思ったのですが。
【ふゅ】暇なんですよね(笑)。暇なときにファンに相手をしてもらっている(笑)。休みの日は寝るか、誘われたら出かけるか。あまり自分から積極的に出かけようとしないので、寝ているとき以外は暇です。でも、せっかちなので何かしていたくて、質問を募集したり、似顔絵の依頼を受けたりしています。
――いわゆる作家さんとファンのコミュニケーションとは異なる印象なのですが、ふゅさんにとってファンはどういう存在なのでしょうか?
【ふゅ】他人ではないし、でも友達でもないし…。人生の中で私の作品に触れてくれた一瞬に、共感したり、何かプラスに感じてくれたりしたらいいな、という存在ですかね。ファンでいてくれることはすごいありがたいです。ただ、ずっと一緒にいてほしいというよりは、人生のちょっとの間でも私の作品に何か思ってくれたらうれしいなっていう感じです。
会社員との両立が共感につながっている

――エンジニアのお仕事をされていることも明かしていますが、本業との両立が大変でどちらかをやめたいと思うようなことはないですか?
【ふゅ】絵を描くのをやめたいと思うこともないですし、両立が大変だと思うこともないんですよね。作品を見てくれている人には学生さんもいらっしゃいますけど、会社員の人が多いと思うんです。自分自身も社会人をやっている中で思うことを描きたいし、それが結果的に受け手と同じ目線で作品を作ることになり、共感にもつながっているのかなと。
だから、大多数の人が過ごしているような生活ができているのは、プラスなのかもしれないですね。例えば上司がいて、先輩がいて、後輩がいて、社会で人と関わる中で思うことが、恋愛に限らず、しんどいことなんかもセリフのネタになったりするので、本業はこれからも続けていきたいなと思ってますね。
――ちなみに、ときどきプライベートっぽいポストはされていますけど、ご自身の恋愛についてあまり語らないのは意図的にですか?
【ふゅ】あいまいな方がいいかなとは思っていますね。例えば私に彼氏がいるとして、彼氏がいるって言ったら、彼氏がいない子が共感しにくくなるかなとか、そういうことは考えます。「最近作風変わったから、彼氏できたのかな」と言われたこともありますけど、全然いないときで(笑)。そういう風に印象で左右されるのも本意ではないですし。
作品はランダムに出してますし、セリフのストックから描いたりしているので、リアルタイムのものばかりではないです。でも、それこそインスタの質問箱やトークイベントみたいな、ふゅ本人に興味がある人がいる場では、こういう人が好きだったとか、最近フラれたとか言っちゃうときもあるので、そんなガチガチに決めてるわけじゃないです。フラれたのがネタになると思えば、フラれたってツイートします(笑)。
――作品を作るうえで、自分はこんな人間です、と出す必要がないということですかね。
【ふゅ】そうですね。ミスiD出身で顔出しもしているので変に隠さないけど、でも興味がある人は見てるし、ない人は知らなくていいと思います。
同じまとめの記事をもっと読む
この記事の画像一覧(全7枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介