中川紅葉のエッセイ連載!24歳の誕生日を目前に控えて「“慣れ”が怖くなっていた」/ココロすっぴん#36
東京ウォーカー(全国版)

停滞に気がついた今からの1年の方がチャンス
今までの私は、人間関係の慣れにとても敏感で、関係の飽和が起こりそうになるとすぐに逃げていた。それでも何年も付き合ってくれている友達に恵まれているなと実感できたのは本当に最近のこと。
けれども、環境の慣れには分かっているのに動けずにいた。沼地に足を取られながら、沈んでいくのをただ見ていた。動いて何もなくなることも怖かったから。だから派手に違う環境に動くことを無意識に避けていた。

いつか「自分が進みたい道を選べない」という人生相談を受けた。無責任な私は、どちらも選べば良いと答えた。彼女は前向きに良い言葉だと聞いてくれていたけれど、ずっとその返答が彼女に合っていたかどうか分からなかった。私の人生観の押し付けにならなければ良いなと。だって今の自分は、その“どちらも”を取るができなくなっているのに。
きっと23歳の自分とは大して変わることなんてできないんだろうけれど、それでも停滞に気がついた今からの1年の方がチャンスは多くなるはずだと信じている。執着もプライドも情も捨てた先に、自分のなりたかった像があればいいなと思う。そんな24歳になれますように。

【ヒトコト】
子供の頃流行ったプロフィール帳に「何歳で結婚したい?」という欄があった。そこに必ず24歳と書いていた私は、この数字にかなり重みを感じる。こんなわがままで自由奔放な私を誰が選ぶのだろう。そしてそもそも、私の思う24歳はこんな子供じゃなかった。
そんなことを一生言っているうちにおばあちゃんになっていくのだろうなと思っている。いつになったら予想の大人像と実年齢が追いつくのですか?
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