天王寺にあるパンのビル「PANGRAM」のクロワッサンにびっくり!そのおいしさの秘密とは?【NMB48・出口結菜の#んーーまい大阪パン旅】
東京ウォーカー(全国版)
しょっぱいのも甘いのも!おすすめパン5品
ここからは、おすすめのパンについて話を聞くため、2階のイートインスペースへ。壁には地層を表現したクロスが貼られ、ゆいなちゃんも「落ち着く空間ですねぇ…」とポツリ。


「イートインスペースは、土日はInstagramを見て来てくれたという若い人が多いですね。幼稚園が近いので、平日は子ども連れの方がよく来てくださいます。お隣の幼稚園には給食のパンを卸しているんですよ」と永田さん。そのほか、星野リゾートにもパンを提供しているのだとか。


まずおすすめしてもらったのは、ゆいなちゃんの顔と同じサイズの「バタークロワッサン」(260円)。「大きいと味気なかったりすることもあるけど、食べてもらいやすい、しっかりおいしいように意識して作っています。食感は、子どもも食べやすいようにさっくりというよりふわふわ系ですね。バターはフランスのものを使っているので、香りもいいですよ」


「ザクザククランキーメロンパン」(200円)は、店で一番人気の商品。「上のクッキー生地には焦がしバターを使っていて、香ばしさとザクザクした食感のよさが特徴です」。ゆいなちゃんは、「メロンパンが3種類もあったのにびっくりしました。なかなかないですよね」と、しっかり売り場もチェックしていた。ほかの2種類については、「ザクザククランキーメロンパン」の生地に紅茶やココアを加えている。


「大葉×ブロックベーコン」(360円)には、「これが一番気になってたんです。大葉は丸々1枚入ってるんですか?」と、大葉好きのゆいなちゃんも興味津々。「1枚丸ごと包んでいるのに加え、生地から見えている黒い部分も大葉です。しっかり香るように練り込んでいます」と永田さん。ゆいなちゃんは、「めっちゃいいにおい。けっこうハードめですか?」と質問が止まらない様子。そこに、「生地はハード系ですね。多加水のパリッともちっとした生地の中に、ブロックベーコンをゴロゴロと入れています」と、なんとも食欲をそそる解説が。

ここで、ゆいなちゃんが「大葉×ブロックベーコン」を実食。「生地はもっちもちなんですけど、噛み応えもあって、ハード感もあります。大葉が生地にも入っているから、あっさり食べられる。1つで満足感があるので、朝ご飯とかに最高ですね!ベーコンがめっちゃ入ってて、ゴロゴロで肉厚!」という感想を受け、「どこを食べてもベーコンに当たるように入れています」と永田さん。
ゆいなちゃんはさらに食べ進め、「大葉がきました!ベーコンの肉肉しさやおいしい脂を大葉が引き締めてくれて、後味がいいです。端までベーコンがたっぷり!上の生地がパリパリで、下は分厚めで弾力がある。もちもち感があっておいしいです」と、あっという間に完食した。

そして、「ほうれん草とフォンデュソース×ベーコン」(350円)は、ベーコンが大きく見えるビジュアルも魅力的。「水をたっぷり含ませた柔らかめのソフトフランス生地に、ホウレンソウとオリーブオイルを練り込んでいます。先ほどの『大葉×ブロックベーコン』よりもっちりしていて、噛み切りやすいと思います。ベーコンのほか、ホウレンソウと相性がいいチーズソース入り。ホウレンソウ入りでヘルシーだけどガッツリ食べられるパンです」

「生ドーナツ 生カスタード」(400円)は、人気のドーナツシリーズ。「ドーナツ、やったー!」とゆいなちゃんもうきうき。「バターと卵、砂糖をしっかり使ってリッチな生地にしています。次の日に食べてもふわふわなように作りました。このサイズでクリームを使っていると重いと思うかもしれませんが、生クリームとカスタードを半々にしていて、生クリームがあんまり甘くないから意外と軽く食べられますよ。カスタードも店で炊いています。今、生ドーナツ屋さんが増えていていろいろな作り方がありますが、うちは生クリームをしっかり使った、しっとり柔らかい食感の生地です。上にも生クリームを絞っています」

こちらもガブリと実食。「これは…クリーム、飲めますね。めっちゃおいしー!ちゃんと甘いけどくどくない」。子どもにも人気の商品だそうで、「ドーナツショップのほうは30代、40代が多いです。男性も多く、手土産にも活用してもらえていますね。低温で長時間しっかり発酵させて、ふわっとさせつつ生地の旨味を出しています。揚げるのもじっくり」と説明が。

さらに、「ドーナツなのに軽い。全然油っぽくない!」というゆいなちゃんに、「米油を使っているからですね」と教えてくれた。

働く人にうれしい営業スタイル
店の営業時間は独自のスタイルを取り入れており、「正式なオープンは10時ですが、8時からは焼き上がっているものから買っていただけるように店を開けているんです。つまり、全種はそろっていないけど、焼きたてパンが食べられるということです。イートインもその時間から使えます」とのこと。「いいですね、寝起きのまま…いや、こんなおしゃれなとこ寝起きで来れへんか(笑)」と葛藤するゆいなちゃんに、「パジャマで来られる方もけっこういますよ(笑)」とうれしい情報も。

クロワッサンをはじめとするパンが大きい理由について、「オープンするにあたり、韓国でパン巡りをしたんです。大きいものが多かったので、インパクトを出すために参考にさせていただきました。塩パンの上にも韓国の塩を使っています。以前は別のものを使っていたんですが、あまりしっくりこなくて。現地で見つけた塩を買って、帰って使ってみたら「これだ!」となりました。今も半年に1回、韓国でパンの食べ歩きをしています。今後はデニッシュ専門店も構想中です」と永田さん。
また、「天王寺だけど寺田町寄りということもあって、親しみやすい“町のパン屋さん”を目指しています」と、コンセプトを教えてくれた。「1番人気はメロンパン、2番人気は塩パンです。3番はクリームパン。店で炊いている、優しい甘さのクリームが詰まっています」と、好評のパンも昔ながらの商品が中心だ。

お客さんから商品の提案をしてもらったり、感想を聞くことも多いそう。「阪神タイガースがリーグ優勝したときには、メロンパンの100円セールをしました。そういうイベントも今後やっていけたらと思っています」
取材中、広報スタッフを務める女性が同世代だと知ったゆいなちゃんが、「ほとんど同い年でこんな素敵なパン屋さんを…!」と感動するシーンや、お客さんの子どもに「かわいい〜」と頬を緩ませるシーンもあった。そして「パンダのパン、しんしんに渡します〜!」と、今回もパンがたっぷり詰まった袋を手に、笑顔で退店。次回はどんなパン屋さんとの出合いが待っているのか?お楽しみに!



取材・文=上田芽依
撮影=大西二士男
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