菅田将暉「“唄歌いってこういうことか!”とハッとした」岸善幸監督×宮藤官九郎脚本の最新作で歌唱シーンに痺れた人物とは?
東京ウォーカー(全国版)

岸善幸監督と菅田将暉が語るA24の好きな映画
――話は変わりますが、以前インタビューで菅田さんが「ヒット作を続々と送り出している映画制作会社A24のようなムーブを日本でもやれたら」と仰っていました。A24が制作した作品の中からお二人の好きな映画を教えていただけますか。
【岸善幸監督】「シビル・ウォー アメリカ最後の日」はすごかったですね。
【菅田将暉】僕はホラー映画が好きなので、「X エックス」や「ミッドサマー」かな。ホラーじゃないけど「フェアウェル」、「LAMB/ラム」、「MEN 同じ顔の男たち」もおもしろかったです。
【岸善幸監督】「LAMB/ラム」は一体どんな企画書で通ったのか知りたいよね(笑)。
【菅田将暉】確かに「LAMB/ラム」の企画書がどんな内容だったのか気になりますね(笑)。
【岸善幸監督】A24の作品を観ると“どれだけ自分は不自由なんだ?”と感じてしまう。
【菅田将暉】なんとなく仰りたいことはわかります。「LAMB/ラム」は“恐怖という名のロマン”を描いているようなところはありますよね。ロマンと言っていいのかわからないけれど、ああいうのもありなんだって驚きました。観る前はもう少しファンタジー寄りの作品なのかなと思ったのですが、ラストはガツーンとフィジカルで殴られた感覚になっておもしろかったです。
あと、「A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー」は泣けたし、「mid90s ミッドナインティーズ」もよかった。


――アート系からホラー、戦争ものまで幅広いジャンルの映画を世に送り出しているだけではなく、Tシャツやマグカップ、ほかにもおしゃれなグッズの販売もしているなどおもしろい会社ですよね。
【菅田将暉】A24の作品を観ると“映画ってカルチャーなんだな”と改めて感じますし、“映画ってかっこいいんだ”みたいなことを現代の若い人たちにA24がわかりやすく提示してくれたように思います。家に飾りたいと思えるようなポスターとか、どのシーンを切り取ってプリントしてもカッコいいTシャツになるような映画に憧れますし。
日本では年間400~500本ぐらいの映画が作られていると聞くので、そろそろA24のようなムーブメントが起きてもよさそうですよね。

――お二人がもしも日本でA24のような映画制作会社を一緒に作るとしたら、何かやってみたい企画はありますか?
【菅田将暉】超大作映画やってみます?
【岸善幸監督】超大作ドキュメンタリー映画とか?
【菅田将暉】いいですね!超大作ドキュメンタリー映画って聞いたことないです(笑)。もしも主演をやらせていただくとしたら、基本はバックパッカーのドキュメントなんだけど、僕が何かを追いかける、もしくは僕が何かに巻き込まれるようなギミックを入れて、モキュメンタリーっぽい作品になるかもしれませんね。
【岸善幸監督】でもそれだったら低予算でできちゃうよね。
【菅田将暉】あぶな!低予算だと超大作ドキュメンタリー映画にはならないですね。そう考えると海外ロケがいいのかも。監督はドキュメンタリー作品をたくさん撮っているから海外にも相当行かれていますよね?
【岸善幸監督】40カ国以上は行っています。過去の経験からいうと、素直に感動できる国じゃないとけっこうストレスが溜まりますよ。極端な話、ネズミしか食べるものがないみたいなところもありますから(笑)。
【菅田将暉】それはそれで僕は覚悟してやるんでしょうけど(笑)。それか、思い切って宇宙を目指すとか。
【岸善幸監督】宇宙ですか!壮大なドキュメンタリーになりそうですね(笑)。いつかまたご一緒できるようなおもしろい企画を考えておきますね。


取材・文=奥村百恵
菅田将暉さん
◆スタイリスト:二宮ちえ
◆ヘアメイク:AZUMA(M-rep by MONDO artist-group)
(C)楡周平/講談社 (C) 2024「サンセット・サンライズ」製作委員会
同じまとめの記事をもっと読む
この記事の画像一覧(全14枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介