松本若菜「肉感はあるけど引き締まっている体づくりを目指した」最新作で摂生して臨んだ“挑戦的な衣装”
東京ウォーカー(全国版)

松本若菜が好きなロックバンドの思い出エピソードを語る
――今回、芳王子のアクションシーンはなかったですが、「はたらく細胞」ではアクションに挑戦されていました。アクションシーンは今後も挑戦していきたいと思ってらっしゃいますか?
【松本若菜】決まったものに関しては“やるからには絶対にかっこいいものにするぞ!”と気合いが入るのですが、学生のころは帰宅部だったこともあり(笑)、体を動かすのはあまり得意ではないんです。
だけどアクションに挑戦すると、再びそういったお仕事をいただいたときに“殺陣やワイヤーのアクションを経験しておいてよかった”と実感するので、いつか本格的に習いたい気持ちはあるのですが…現場が終わるとついホッとして“もう動きたくない”と思ってしまうんですよね(笑)。
――松本さんの著書「松の素」でご自身が作った消しゴムハンコや刺繍などを紹介されていましたが、もしや体を動かすよりも…?
【松本若菜】手先を動かす方が好きみたいです(笑)。
――今後挑戦してみたいこと、気になっていることはありますか?
【松本若菜】やってみたいとずっと思っているのは金継ぎです。大事にしていた器などを金継ぎして復活させたら“世界に1つだけ”という特別感がプラスされる気がして。あと、上京するときに友達から「頑張ってね」と餞別でもらったコーヒーカップがあるのですが、持ち手が割れて取れてしまったので金継ぎしてまた使いたいなと思っているんです。まだ実現できてはいないのですが。
――そういった趣味があると生活が豊かになりますよね。
【松本若菜】そうですね。趣味の時間があると楽しいですし、たとえば欲しいものがあっても、自分で作った方が早いんじゃないかと思い込んでいるところはあるかもしれません。実際は買った方が早いのに(笑)。お店で“これ欲しいな”と思っても、“欲を言えばここの色は青じゃなくてグリーンがいいんだよな”と迷うことってありませんか?
――わかります!“どうしてここの色だけ赤にしたの?”と気になって買うのをやめてしまったり。
【松本若菜】そうなんですよね。でも自分で作ればちゃんと好みのものが出来上がるので、それがうれしくて趣味として楽しめているんだと思います。

――話は変わりますが、「松の素」ではロックバンドのウィーザー(Weezer)やコールドプレイ(Coldplay)、レディオヘッド(Radiohead)についても書かれていました。役に合わせてプレイリストを作るという俳優さんもいらっしゃるのですが、松本さんは役作りのために音楽を活用することはありますか?
【松本若菜】私は役に合わせてプレイリストを作ったことはないです。どちらかというと、そのときに聞きたいと思った音楽を流して楽しんでいるので、お仕事のために聞くという感じではないかもしれませんね。でも、芳王子だったらウィーザーよりコールドプレイの方が合いそうな気がします。
――先ほど名前を挙げたバンドの思い出の曲やエピソードがあれば教えていただけますか?
【松本若菜】いま1番好きなのはレディオヘッドなのですが、UKロックに初めて触れたのはコールドプレイの「イエロー」という曲でした。私は鳥取県出身で、地元のCDショップには当時メジャーなアーティストのものしか置いてなくて、UKロックを含めていろいろなジャンルの音楽に触れられるような環境ではなかったんです。
だけどある日、実家でケーブルテレビが観られるようになって、洋楽のランキング番組を見ていたらコールドプレイの「イエロー」のMVが流れて。その瞬間に“何この世界観めちゃくちゃかっこいい!”と思って、それがきっかけでまずコールドプレイにハマりました。
――ウィーザーも洋楽のランキング番組がきっかけで聞くようになったのでしょうか?
【松本若菜】コールドプレイを聞くようになってから、友達に「コールドプレイって知ってる?」って聞いて回ったところ、「知ってるよ」と言う子がいて、その子と音楽の話をしていたら「もっとポップで聴きやすいウィーザーっていうバンドがあるよ」と教えてくれたんです。ウィーザーの曲は全部好きなんですけど、なかでも「アイランド・イン・ザ・サン」がすごく好きです。
英語なので歌詞の意味は当時はよくわからなかったのですが、不思議とサウンドからいろいろなことが伝わって、切なくなったりうれしくなったりするんですよね。私は言葉で表現をするお仕事をしているので、“なんか洋楽ってずるいな”と思ったりもしますが(笑)、とにかく感情を揺さぶられるこの3つのバンドはすごく好きでよく聞いています。
ウィーザーはフェスや単独ライブを観に行ったことがあるのですが、そのたびに元気をもらえるのでまたライブに行きたいですし、コールドプレイはまだライブを生で体感したことがないので、いつか参加するのが夢です。


取材・文=奥村百恵
◆スタイリスト:瀬川結美子
◆ヘアメイク:George
(C) 2016 垣根涼介/新潮社 (C)2025「室町無頼」製作委員会
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