東急田園都市線でおさえておきたいラーメン店5選!群馬、熊本発の最新店から隠れた老舗までイチオシのラーメン処を紹介
東京ウォーカー(全国版)
【三軒茶屋】熊本発!老舗製麺所が手がける実力店。「富喜製麺研究所 三軒茶屋店」の「のどごし生麺」
熊本県益城町に本店を構える「富喜(ふうき)製麺研究所」。もともとは1972年創業の老舗製麺所「富喜製麺所」の3代目・村上誠一郎さんが熊本地震の復興のためにラーメンを作り、被災者に振る舞ったことから始まった。その後、このラーメンが話題となり、本店が開業すると瞬く間に行列店に。それから4年ほどで熊本や京都、大阪、東京と一気に店舗を拡大し、今なお成長し続けている。今回訪れた「三軒茶屋店」は2025年4月12日にオープンした関東エリアの最新店(2025年6月時点)。

魚介が香る「中華そば」や豚骨とマー油を効かせた「熊本ラーメン」など店舗ごとに、さまざまな麺メニューを用意しているが、全店共通で食べられるのが「のどごし生麺」。自慢の麺を存分に味わうために作られた同店自慢の一杯だ。

麺はもちろん、熊本の「富喜製麺所」から直送。全粒粉の小麦粉を5種類ブレンドし、熊本・阿蘇から流れる清涼な伏流水で仕上げた平打ち麺となっている。


まずは麺をそのまま味わうのがイチオシの食べ方。麺の加水率は約40%とかなり高めなのでみずみずしく、喉越しが抜群。全粒粉の小麦粉から漂う風味がよく、そのままでも十分に実感できるしっかりとした味わいが特徴。さらに卓上の藻塩、スダチ調味料をかけて味わうと違った味わいで楽しめるので、ぜひ味変も試してみてほしい。

自家製の鰹節昆布水は麺とつけ汁に使用し、それぞれを引き立てる名脇役として活躍。長時間熟成で旨味成分を多く含み、風味も豊かな鹿児島県産の本枯れ節と北海道産の羅臼昆布で取ったもの。麺には浸して提供するので喉越しが保たれ、さらに魚介の豊かな風味を加わり旨味がアップする。
つけ汁は鰹節昆布水をベースに特製醤油をプラス。魚介の味わいを存分に感じられるが濃厚すぎず、すっきりとしたあと味が魅力。あくまで“麺が主役”の一杯なので、麺の風味を損なわせない絶妙なバランス感だ。


九州や関西、関東と各地に展開し、8月には五反田駅東口からすぐの場所に「五反田店」がオープン(予定)と破竹の勢いで躍進中。
■富喜製麺研究所 三軒茶屋店
住所:東京都世田谷区三軒茶屋2-12-10 1階/電話:なし/営業時間:11時~15時、18時~翌6時、日曜 11時〜翌0時(LO各30分前)/定休日:なし/支払い方法:現金、クレジット、QRほか
【駒澤大学】NYでも認められる名店の総本山へ。昼は塩、夜は煮干し醤油の二毛作スタイル「せたが屋/ひるがお駒沢本店」
日本だけに留まらず、アメリカ・ニューヨークにも展開するなど今や世界的存在となっている「せたが屋」グループ。その創業の地が世田谷区野沢にある「せたが屋/ひるがお駒沢本店」だ。グループでは7つのラーメンブランドを展開し、「駒沢店」では昼は塩ラーメン専門の「ひるがお」、夜は煮干し醤油ラーメンを出す「せたが屋」という二毛作スタイルで営業している。

まずは昼に営業する「ひるがお」。「せたが屋」の創業から1年後に営業が始まり、その歴史は長い。“2番作”的存在として登場した塩ラーメンの専門店だが、今や本店以外に都内4店舗が展開されるなど、そのおいしさは確かなもの。厳選した塩と豊かな磯香りが食欲をそそる一杯は煮干し醤油と並ぶ名物となっている。
一番人気の「塩玉らーめん」は、ホタテと貝柱をメインに煮干しや鶏ガラといった食材を煮込んだスープが自慢。凝縮された魚介の旨味をさらに際立たせるポイントは、ベトナムから仕入れる自然海塩を使ったタレ。海塩はまろやかで飲みやすく、存分に引き出された魚介の風味とほんのりと動物系のコクを引き出している。“塩ラーメン=あっさり”というイメージを覆すほど厚みのある味わいで、食べ応えもばっちりだ。

特製のスープに合わせ、北海道産小麦「和華」など国産小麦100%のオリジナル細麺を採用。鼻を抜ける小麦の香りが心地よく、もちもちとよい食感。スープとの絡みも抜群で魚介の旨味をたっぷりと口に運んでくれる。
チャーシューは国産豚バラ肉を使用。「塩らーめん」用に白醤油ベースのタレに漬け込んだあっさり仕上げながら、肉の旨味と脂身の甘さが染み出て美味!炭焼きで炙りを入れるので香ばしさも魅力となっている。

夜の「せたが屋」の営業になると全メニューが変わり、煮干しを大量に使った煮干し醤油ラーメンが味わえる。


看板メニューは店名を冠した「せたが屋らーめん」。アジのほか、セグロ、ヒラコといったイワシ類に宗田節で旨味を重ねた魚介スープを使用。「3年熟成下総醤油」と再仕込み醤油のブレンド醤油に、干しシイタケとカツオ節でダシ感を加えた特製醤油ダレが合わさることで、ガツンと奥行きのある旨味を実現している。多くの素材を使うため、味わいが複雑になりがちだが、旨味をひとつにまとめる絶妙なバランス感はさすが!
麺は希少な小麦粉「絹あかり」「ゆきちから」を独自にブレンドした自家製で、喉越しはつるんとして心地よい食感。小麦粉の中心部だけを使っているため、小麦本来の甘みまで感じられるのが最大の魅力だ。

■せたが屋/ひるがお駒澤本店
住所:東京都世田谷区野沢2-1-2/電話:03-3418-6938/営業時間:ひるがお本店11時〜15時(LO)/せたが屋本店17時〜22時30分(LO)/定休日:なし/支払い方法:現金、交通系ICほか
【たまプラーザ】麺・タレ・スープが織りなす“無限”の旨味。濃くてうんまい群馬豚骨! 「群馬豚骨らーめん だるま大使 -無限- たまプラーザ店」
「豚骨ラーメン だるま大使 本店」(群馬県高崎市)が関東エリアに展開する「だるま大使 -無限-」。本店の「だるま大使」は1993年に創業。創業当時の群馬では珍しかった豚骨ラーメンを、独自の超濃厚な豚骨スープで作る“群馬豚骨”として提供し、そのおいしさを広めた。群馬の食文化のひとつを作ったと言える名店だ。

後継者がおらず、一度は閉店の危機に陥ったが、お店を継続させるため、立ち上がったのが地元・群馬で「だるま大使」を愛してやまない現代表の原仁(はら・ひとし)さん。危機を乗り越えながら30年以上にわたり愛されているお店だが、都内進出は原さんが“群馬豚骨”をもっと多くの人に広めたいと仕かけたもの。2019年に都内第1号店となる「下北沢店」を出店する際、店名に“無限”を加え、セカンドブランドと位置付けた。

そして今回、2025年4月に神奈川初出店となる「群馬豚骨らーめん だるま大使 -無限- たまプラーザ店」をオープンさせた。土地柄、ファミリー層が多いため、キッズメニューなど幅広い層が食べたいものを選べるよう麺メニューの種類を増やしている。またテーブル席の設置、席間を広くベビーカーでも気軽に入れるようにして子連れにも配慮されたうれしい空間となっている。

群馬豚骨のおいしさを知るため、まずは定番人気の「だるまらーめん」を注文。豚頭のみをじっくり約3日かけて煮込んだ濃厚なスープが自慢だ。骨を砕きながら丁寧に抽出された豚の旨味はひと口目から存分に実感できるが、あと味はすっきり。動物系特有の臭み、脂のギトギト感、くどさがなく、驚くほど食べやすいのが特徴となっている。
ブレンド醤油を約2週間熟成させた特製の醤油ダレを使用。スープに合わせることで豚の旨味はさらにアップ!醤油は熟成させることによって角が取れ、スープ全体をまろやかな口当たりで飲みやすくしてくれる。こってり感とすっきり感が共存した味わいがなんとも不思議で、唯一無二のスープに仕上がっている。


スープ、タレなど全体のバランスがあって群馬豚骨は完成する。そのひとつとなる麺は製麺所と幾度となく試作を重ね、ようやくできた特注のストレートの細麺。数種類の小麦粉をブレンドして風味を出し、加水率は低めに調整してあるので歯切れのよい麺となっている。

■群馬豚骨らーめん だるま大使 -無限- たまプラーザ店
住所:神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-1-11/電話:045-482-3450/営業時間:11時〜22時30分(LO)/定休日:なし/支払い方法:現金のみ
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