年々盛り上がる“ホテルのいちごブッフェ”はなぜ人気?ブームの理由を6ホテルで検証

関西ウォーカー

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年々盛り上がる、ホテルのいちごブッフェはなぜ人気なのか。今回は、すでに開催が始まっているホテルを含めた6つのホテルに話を聞いて、その人気を検証!<※情報は関西ウォーカー(2017年12月15日発売号)より>

すでに幕開け!今季のいちごブッフェ


スイーツ好きなら垂涎の、あこがれホテルのスイーツブッフェ。季節やイベントに合わせて趣向をこらしたさまざまな企画がなされているが、ここ数年のいちごブッフェの盛り上がり方には目を見張るものがある。

今季は大阪・神戸・京都で14ものホテルが個性あふれるテーマで魅惑のブッフェを開催する。注目の一番手は「インターコンチネンタルホテル大阪」だ。12月1日にスタートし、すでにファンをいちごワールドに引き込んでいる。今回で3回目の開催となるが、初回は1か月の予定を2か月に、2回目は4か月の予定を、反響の大きさから最終的に6か月間実施したことからも人気ぶりは明らかだ。

2013年にいちごブッフェにいち早く取り組んだ元祖の「ホテルニューオータニ大阪」や、その華やかさで爆発的ともいえるブームの火付け役となった「ザ・リッツ・カールトン大阪」も見逃せない。

ホテルごとの創意工夫ある仕かけがなによりの強み


いちごブッフェ旋風が巻き起こった理由を、前回までのブッフェを例に考察したい。ホテルという特別な空間に、いちごスイーツやフードが勢ぞろいするというだけでも注目だが、ホテルごとのカラーが打ち出されているのも大きな魅力だ。例えば先述の「ザ・リッツ・カールトン大阪」は、ファッション業界出身の料理長オリアナ・ティラバッシさんが2014年に就任し、本人のアイデアによりいちごブッフェをスタート。スイーツでできたドレスなどを飾ったプレゼンテーションエリアのデザイン性の高さが好評を博した。訪れた人たちが、まずその撮影に熱を入れていたほどだ。「ヒルトン大阪」は、世界各国をテーマにしたスイーツに合わせて、その風景を会場に投影。大きなエッフェル塔のディスプレーやオランダの風車などは、SNSで多くの人に発信された。

メニューのクオリティや美しさは言わずもがなで、意外な発想のメニューを用意するホテルも多い。一例だが「ヒルトン大阪」の、シルエットはいちごなのに、中からアボカドムースが顔を出すという一品や、「セント レジス ホテル 大阪」の「いちご大福あんぱん」など。ほとんどのホテルがフードも扱い、いちごのリゾットは複数のホテルで味わえたほどだ。「ヒルトン大阪」ではストロベリーディップソースを付ける「フライドチキン」、「セント レジス ホテル大阪」では「苺の巻きずし」が登場。スイーツとサンドウィッチの2本柱がウリの「ホテルニューオータニ大阪」のピンク色のサンドイッチも愛らしさ満点だ。人気だったメニューは、アレンジを加えつつ今季も出合えるものが多いので、楽しみにしたい。

いちごブッフェ初参戦や外国産いちごもチェック


各ホテルが回を重ねるごとにメニュー数を増やすなどパワーアップしているが、そこに新たに参入するのが「リーガロイヤルホテル京都」だ。『幻のスイーツビュッフェ』と題して開催日数は6日間のみ。“赤”のドレスコードを設定し、訪れた人だけが全貌を見られるという、特別感がたまらない。

主役となる素材のいちごについても検証を。その時期ごとに産地を厳選した国産いちごを使うホテルがほとんどで、外国産のいちごを使うホテルはまだ少数だ。そんななか、今夏「セント レジス ホテル 大阪」ではさわやかな酸味が魅力のカリフォルニア産いちごに注目し、『夏・いちご フェス』を開催した。通常は冬から春にかけて開催されていたいちごブッフェなだけに、独自性が目をひいた。メニューも、「いちごのかき氷」や「ジェラート」など、涼を感じる構成が好評だったため、来夏の動きも気になる。

とどまるところを知らないこのブーム。元祖の「ホテルニューオータニ大阪」をしても、相乗効果で毎年6000人ペースで集客率が上がっているというから驚きだ。各ホテルのスタッフは、実際に他ホテルのブッフェ会場に足を運ぶなど、熱心にテーマやメニューを研究しているようだ。その結果、年々上がっていくクオリティの高さに比例して人気が上昇したことは間違いないだろう。いち早く席を押さえて真っ赤ないちごの世界に浸りたい。

数字で見るヒットのポイント


【期間中のいちご消費量「68万個」】「ホテルニューオータニ大阪」の前回のブッフェ期間中のいちごの消費量は13.6トン。質のいいいちごを贅沢に68万個も使用した。

【期間中の集客数「3万人」】「ザ・リッツ・カールトン大阪」の前回のいちごブッフェの集客数。全130席が2回転するが、予約が取りにくい日もあったほど。

【いちごブッフェ開催のホテル数は「14」】今季は新たに「リーガロイヤルホテル京都」が加わり、14もの人気ホテルがいちごブッフェを開催!(※17年11月時点での本誌調べ)

今回話を聞いたホテル6選


「スイーツ&サンドウィッチビュッフェ ーホテルでいちご狩りー」/ホテルニューオータニ大阪「SATSUKI LOUNGE」


「ホテルニューオータニ大阪『SATSUKI LOUNGE』」の「スイーツ&サンドウィッチビュッフェ ーホテルでいちご狩りー」。“ジュエリーボックス”をテーマに、通常のブッフェより小さなサイズのジュエリースイーツも展開。スイーツ界の巨匠、ピエール・エルメ氏とのコラボメニューも披露される予定。

「特製のジュエリーボックス入りスイーツや、華やかな装飾が魅力です。特製パフェにもご期待ください!」と、広報の田中小百合さん。

■ブッフェDATA/「スイーツ&サンドウィッチビュッフェ ーホテルでいちご狩りー」 料金:5500円 ※税・サービス代込 期間:2018年1月15日月曜から3月31日土曜まで 時間:11:30~13:00、13:30~15:00

■ホテルニューオータニ大阪「SATSUKI LOUNGE」<住所:大阪市中央区城見1-4-1 1F 電話:06-6949-3276 時間:11:00~20:00 休み:なし 座席:88席 タバコ:禁煙 交通:JR大阪城公園駅より徒歩3分>

【写真を見る】「アフタヌーンブッフェ『マジック・オブ・ストロベリー』」/ザ・リッツ・カールトン大阪「スプレンディード」


「ザ・リッツ・カールトン大阪『スプレンディード』」の「アフタヌーンブッフェ『マジック・オブ・ストロベリー』」。昨年約30000人もが満喫したブッフェが今年は“魔法の世界”へといざなってくれる。虹色のメニューや、魔法をテーマにしたカクテル(有料)などで独自の世界観に引き込まれるはず!

「液体窒素を使ったコーナーや、大阪ならではのユニークな一品など、約60種をお楽しみください」と、料理長のオリアナ・ティラバッシさん。

■ブッフェDATA/アフタヌーンブッフェ「マジック・オブ・ストロベリー」 料金:4700円 ※税・サービス代別 期間:12月27日水曜から2018年4月30日祝日まで 時間:14:30~18:00

■ザ・リッツ・カールトン大阪「スプレンディード」<住所:大阪市北区梅田2-5-25 1F 電話:06-6343-7020 時間:6:30~22:00(LO) 休み:なし 座席:130席 タバコ:禁煙 交通:地下鉄西梅田駅より徒歩5分>

「スイーツブッフェ『ストロベリーイズム』」/インターコンチネンタルホテル大阪「ノカ ロースト&グリル」


「インターコンチネンタルホテル大阪『ノカ ロースト&グリル』の「スイーツブッフェ『ストロベリーイズム』」。生のいちごをヴァローナ社の3種のチョコレートディップで楽しめるなど、いちごの魅力を存分に味わえる。質にこだわりながらも、昨年より多い全35種が並ぶのがうれしい。

「目でも楽しめ、インパクト大の全長2mの『ストロベリーと抹茶のロールケーキ(写真)』など、シェフのクリエイティビティもご堪能ください」と、広報の森 あずささん。

■ブッフェDATA/スイーツブッフェ「ストロベリーイズム」 料金:4750円 ※税込・サービス代別 期間:現在開催中、2018年5月27日日曜まで 時間:15:00、15:15、15:30スタートの90分制

■インターコンチネンタルホテル大阪「ノカ ロースト&グリル」<住所:大阪市北区大深町3-60 20F 電話:06-6374-5700(代) 時間:6:30~22:00 休み:なし 座席:132席 タバコ:禁煙 交通:JR大阪駅より徒歩5分>

「魅惑のストロベリーサーカス」/ヒルトン大阪「ウインドーズ オン ザ ワールド」


「ヒルトン大阪『ウインドーズ オン ザ ワールド』」の「魅惑のストロベリーサーカス」。版画家・西脇光重氏によるサーカスがテーマのアートも必見!メリーゴーラウンドや観覧車などが飾られるブッフェ台は、撮影にも盛り上がる。

「サーカス観賞でつい手が伸びるポップコーンやホットドッグも登場します。心躍るサーカスの世界へぜひ」と、料理飲料部長のガブリィェーレ ダァアモーレさん。

■ブッフェDATA/「魅惑のストロベリーサーカス」 料金:平日3900円、土日祝4100円 ※税・サービス代別 期間:2018年1月5日金曜から5月31日木曜まで 時間:平日15:00~16:30、土日祝15:30~17:00

■ヒルトン大阪「ウインドーズ オン ザ ワールド」<住所:大阪市北区梅田1-8-8 35F 電話:06-6347-0310 時間:ランチ11:30~14:30、土日祝11:00~・13:00~、ディナー17:30~22:30、カクテルアワー17:30~24:30、土日祝前日17:30~翌1:00 休み:なし 交通:196席 タバコ:分煙 交通:JR大阪駅より徒歩2分>

「ストロベリーブッフェ『PINK’n Black』」/セント レジス ホテル 大阪「フレンチビストロ ル ドール」


「セント レジス ホテル 大阪『フレンチビストロ ル ドール』」の「ストロベリーブッフェ『PINK’n Black』」。ピンクのディスプレーにときめく空間で、いちごのウエルカムドリンクが迎えてくれる。ピンク×黒の“大人かわいい”スイーツは、活性炭を取り入れているので女子ウケ間違いなし!

「黒いスイーツには、キレイにも効くと言われる活性炭を使用。カスタマイズOKなミニパフェもぜひ」と、ペストリーシェフの伊藤慎二さん。

■ブッフェDATA/ストロベリーブッフェ「PINK’n Black」 料金:4800円 ※税・サービス代別、期間:12月29日金曜から2018年5月13日日曜 時間:15:00~17:00

■セント レジス ホテル 大阪「フレンチビストロ ル ドール」<住所:大阪市中央区本町3-6-12 1・2F 電話:06-6105-5659 時間:11:30~14:30、15:00~17:00、17:30~22:00 休み:なし 座席:113席 タバコ:禁煙 交通:地下鉄本町駅よりすぐ>

「いちごすいーつ『いちごいちえ』」/リーガロイヤルホテル京都「オールデイダイニング カザ」


「リーガロイヤルホテル京都『オールデイダイニング カザ』」の「いちごすいーつ『いちごいちえ』」。

昨秋にリニューアルを果たし、いちごブッフェは初開催!“KYOTO×ROUGE”がテーマの、すべてが謎に包まれたシークレットイベントで、京都らしいもてなしが堪能できる。

「この6日間にしか出合えない一期一会なスイーツなど、約50種をご用意してお待ちしています!」と、シェフパティシエの谷口直紀さん。

■ブッフェDATA/「いちごすいーつ『いちごいちえ』」 料金:6000円 ※税・サービス代込 期間:2018年1月27日土曜・28日日曜、2月11日祝日・12日祝日、3月3日土曜・4日日曜 時間:14:30~16:30

■リーガロイヤルホテル京都「オールデイダイニング カザ」<住所:京都市下京区東堀川通塩小路下ル松明町1 1F 電話:075-361-9149 時間:10:00~17:30 休み:なし 座席:180席 タバコ:禁煙 交通:JR京都駅より徒歩7分 ※無料シャトルバスあり>【関西ウォーカー編集部】

編集部

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