名古屋に佇む、歴史あるレトロ喫茶の名店5選

2019年10月10日 8:00更新

東海ウォーカー 東海ウォーカー編集部

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歴史ある喫茶が多い名古屋。店数が多いだけでなく、老若男女が幅広いシーンで喫茶店を活用し、文化として根付いている。今回はそんな名古屋の喫茶から、歴史ある個人経営の名店を5つ紹介。次世代が新たな活気を呼び込んでいる部分にも注目したい。

歴史と伝統はそのままに、新たな魅力を発信する“珈琲だけの店”

「珈琲だけの店 びぎん」の店内は、カウンターのみ。先代から受け継ぐ道具と、店主の妻がセレクトした器が並ぶ

「珈琲だけの店 びぎん」の店内は、カウンターのみ。先代から受け継ぐ道具と、店主の妻がセレクトした器が並ぶ

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「珈琲だけの店 びぎん」(名古屋市中区)は1951年創業。かつては洋食店であったが、40年ほど前に先代が名古屋でいち早く自家焙煎に取り組み、“珈琲だけの店”に。以来、メニューはコーヒーのバリエーションのみ。3代目の加藤壮風さんも、注文を受けてから豆をひき、ネルドリップでいれる一杯にこだわる。

「スマトラ マンデリン」(手前550円)と「アイス珈琲」(奥600円)。アイス珈琲は、コーヒーでできた氷を入れたグラスにアツアツのコーヒーを注ぐ/「珈琲だけの店 びぎん」

「スマトラ マンデリン」(手前550円)と「アイス珈琲」(奥600円)。アイス珈琲は、コーヒーでできた氷を入れたグラスにアツアツのコーヒーを注ぐ/「珈琲だけの店 びぎん」

期間限定メニュー「カフェ・オ・レ・モカ」(700円)でコーヒーの幅広い楽しみ方を発信/「珈琲だけの店 びぎん」

期間限定メニュー「カフェ・オ・レ・モカ」(700円)でコーヒーの幅広い楽しみ方を発信/「珈琲だけの店 びぎん」

現在では、コーヒーの幅広い楽しみ方を知ってもらうため「カフェ・オ・レ・モカ」(700円)といった期間限定メニューを提供するようになった。名古屋コーヒー文化そのものとも言える歴史と伝統は大切に、焙煎法を少し変えるなどして新たな魅力を発信している。

■珈琲だけの店 びぎん / 住所:愛知県名古屋市中区栄3-4-26 / 電話:052-241-6952 / 時間:11:30〜20:00(LO 19:40) / 休み:日曜、第3月曜

創業80余年の歴史を誇る、名古屋最古の喫茶店

「喫茶まつば」3代目の舟橋和孝さん(右端)は、長年コーヒーの焙煎業に従事して店舗の運営から豆の焙煎の技術までを修得。2年前に家業を継承した

「喫茶まつば」3代目の舟橋和孝さん(右端)は、長年コーヒーの焙煎業に従事して店舗の運営から豆の焙煎の技術までを修得。2年前に家業を継承した

「喫茶まつば」(名古屋市西区)は1933年創業。今はなき小倉トースト発祥の店「満つ葉」からの暖簾分けで、名古屋市内に現存する最古の喫茶店だ。2017年、3代目の舟橋和孝さんが店を継いだのを機に内外装を一新。店は新しくなったが“街の喫茶店”らしい落ち着きは健在で、古くからの常連と人気エリア・円頓寺の散策ついでに立ち寄る若者らが混在してにぎわっている。

店先の焙煎機で自家焙煎をアピール/「喫茶まつば」

店先の焙煎機で自家焙煎をアピール/「喫茶まつば」

発祥店の味を引き継ぐ「元祖小倉トースト」(380円)/「喫茶まつば」

発祥店の味を引き継ぐ「元祖小倉トースト」(380円)/「喫茶まつば」

■喫茶まつば / 住所:愛知県名古屋市西区那古野1-35-14 / 電話:052-551-0669 / 時間:8:00~18:00、モーニング ~12:00 / 休み:水曜

開業以来の名物を新マスターがアレンジ

「珈琲専門店 蘭」の店内は2層構造。重厚で独特の雰囲気をもつ

「珈琲専門店 蘭」の店内は2層構造。重厚で独特の雰囲気をもつ

「珈琲専門店 蘭(らん)」(名古屋市中区)は、1971年創業。45年以上続く純喫茶だが、2018年1月にマスターが急逝。一時は存続が危ぶまれたが、このピンチを救ったのが隣で生花店を営む姉妹だった。急ピッチで仕入先からレシピを学ぶなどして、同年4月に再オープン。純喫茶の渋さに女性らしさがプラスされ、女性客や若者が増えるなど、喫茶文化の裾野拡大に一役買っている。

チーズトーストは開業以来の名物。店主姉妹の妹・浅野美和子さんは、そんなチーズトーストに、コーヒーなどが付く新メニュー「蘭スペシャル」(850円)を考案した/「珈琲専門店 蘭」

チーズトーストは開業以来の名物。店主姉妹の妹・浅野美和子さんは、そんなチーズトーストに、コーヒーなどが付く新メニュー「蘭スペシャル」(850円)を考案した/「珈琲専門店 蘭」

■珈琲専門店 蘭 / 住所:愛知県名古屋市中区丸の内2-13-8 / 電話:052-201-8420 / 時間:10:00~18:00、モーニング ~11:30 / 休み:土曜・日曜・祝日(祝日が月曜の場合は営業)

現在も続く名物“カフェオーレの天井落とし”は必見

【写真を見る】「喫茶ツヅキ」で行われる“カフェオーレの天井落とし”はあまりに有名。高所からコーヒーとミルクを注ぐ熟練の技だ

【写真を見る】「喫茶ツヅキ」で行われる“カフェオーレの天井落とし”はあまりに有名。高所からコーヒーとミルクを注ぐ熟練の技だ

「喫茶ツヅキ」(名古屋市中村区)は、1946年創業。先代の都築憲幸さんが考案した“カフェオーレの天井落とし”がとても有名だ。現マスターの秀紀さんもこのパフォーマンスを習得し、週末には全国から訪れる多くの客のために1日に何度も披露する。もちろん、コーヒーへのこだわりも先代より引き継ぎ、追求に余念はない。

「ホットケーキパフェ」(1080円)は、より華やかな盛り付けに進化した/「喫茶ツヅキ」

「ホットケーキパフェ」(1080円)は、より華やかな盛り付けに進化した/「喫茶ツヅキ」

30種類ほどあるストレートコーヒー(450円~)は、ハンドピックして良質の生豆だけを焙煎。種類に合わせて焙煎度合いを変え、手間を惜しまず仕上げている。格別の香りと味を楽しもう。

■喫茶ツヅキ / 住所:愛知県名古屋市中村区太閤通6-1 ツヅキビル 2F / 電話:052-482-0001 / 時間:7:30~19:00、モーニング ~11:00、ランチ 11:00~14:00 / 休み:なし

名物の甘口スパが新アイデアでさらに人気に

未来の3代目考案「りんごスパ」(1000円)はシナモンが香る「喫茶 マウンテン」の新名物

未来の3代目考案「りんごスパ」(1000円)はシナモンが香る「喫茶 マウンテン」の新名物

地元民ならもはや知らない人はいない「喫茶 マウンテン」(名古屋市昭和区)は、1968年創業。名物の甘口スパシリーズやデカ盛りメニューは何度もメディアに取り上げられ、それらを食すことを“登山”、完食することを“登頂”と呼ぶほどに。

入口横のボードには期間限定メニューが随時追加されるため要チェック/「喫茶 マウンテン」

入口横のボードには期間限定メニューが随時追加されるため要チェック/「喫茶 マウンテン」

2018年10月から店に立つようになった息子の真史さんは、管理栄養士の資格を持ち、ほかの飲食店でも修業。経験を生かし、梅とホワイトソースを合わせた「令和スパ」(1200円)や、「麻辣スープスパ」(850円)など、新しいメニューを多数考案し人気を博している。

■喫茶 マウンテン / 住所:愛知県名古屋市昭和区滝川町47-86 / 電話:052-832-0897 / 時間:9:00~21:30(LO 21:00) / 休み:月曜(祝日の場合翌平日)

※掲載している情報は、東海ウォーカー10月号(9/20発売号)のものを元にしています。消費税の変更に伴い、価格が変更している場合があります。ご了承ください。

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