【コロナ対策情報付き】大内宿の楽しみ方を紹介!伝統とロマンが融合した江戸時代の町並みと、宿場の面影を今に伝える

東京ウォーカー(全国版)

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福島県会津若松市から1時間ほど南に行った場所にひっそりとたたずむ村「大内宿(おおうちじゅく)」。ここは、江戸時代の面影を今に残す、全国でも数少ない集落のひとつだ。茅葺き屋根の民家が軒を連ねたかつての宿場町の風景が現在も残されており、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている。その貴重な様子をひと目見ようと、国内はもちろん、海外からも多くの観光客が訪れる。福島県で1位、2位を争うほどの人気スポットだ。(※記事内で紹介している展示やアトラクション、イベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

集落の南北に延びる旧街道沿いには、50軒近くの茅葺き屋根の店舗が並ぶ

【歴史】江戸時代から時がストップ…今なお残り続ける宿場町


大内宿は1640年頃、会津城下(あいづじょうか※現在の福島県会津若松市)と、下野の国(しもつけのくに※現在の栃木県日光市今市)を結ぶ全長130キロの会津西街道間において、会津城下から3番目の宿駅として整備された宿場町。会津藩主の松平家が参勤交代の際、休憩や昼食をとる場所として活用され、相当な賑わいだったといわれている。あの伊達政宗が小田原参陣で、豊臣秀吉が奥羽仕置で、この大内宿を通行した記録があるほどだ。

【写真】まるで時代劇ドラマか、映画のセットを見ているかのよう!


「ここは現在も江戸時代の面影そのままに茅葺屋根の民家が街道沿いに建ち並び、1981年(昭和56年)に国選定重要伝統的建造物群保存地区に指定されました」とは、大内宿観光協会の佐藤会長の話。そんな歴史を頭に入れながら、茅葺き屋根の並ぶ町並みを眺めてみると、江戸時代にタイムスリップしたような感覚になるに違いない。

【楽しみ方】観光ポイントを抑えながら中央通りを往復すべし


宿場町入り口に到着したら、まず大内宿観光協会へ立ち寄り、パンフレットをゲットしよう。バリアフリートイレ、コインロッカーなどの設備のほか、店舗についての詳細や電話番号などが載っているので、散策にはとても便利だ。

観光協会を出て右手へ進むと、大通りが右へゆるくカーブする。そのまま進み、数軒の店を過ぎた辺りで、ぜひ立ち止まって見てほしい。途端に、「ここは一体…いつの時代?」と誰もが思うに違いない!

突然、江戸時代にタイムスリップ!?


街道の両側には、茅葺き屋根の店舗がズラリ!タイムトンネルを抜けたかのような光景が広がっているのだ。どこを切り取っても絵になる、ノスタルジックな景観。圧巻の眺めにしばし酔いしれたあとは、通りの左右に並ぶ店舗に目をやりながらのんびり散策していこう。

「大内宿見晴台」では、大内宿の全体を見渡すことができ、俯瞰での写真撮影が可能


集落の最も奥まで進むと、そこには「大内宿見晴台」が。ここから大内宿全体を見渡すことができる。「この地を訪れた当時の旅人も、こんな景色を眺めていたのだろうか…」との思いがよぎる。

冬の雪景色も一見の価値あり!


春夏秋冬と、季節に応じて四季折々の異なる表情を見せる大内宿。特に冬は、キーンと張り詰めた空気の中、茅葺きの屋根に積もった雪が本当に美しい。

大内宿本陣跡に復元された宿駅時代の本陣


復路は通りの反対側を歩いてみよう。通りの中央に位置する「大内宿町並み展示館」は、素通りせずに見学すべきスポットだ。建物は、大内宿本陣跡に復元されたもので、殿様専用の玄関(乗りこみ)、上段の間、風呂、雪隠(せっちん※トイレ)があり、茅葺き屋根のどっしりとした風格とともに当時の面影を色濃く再現している。かつての風習を伝える写真や生活用具なども展示され、小さな子供でも興味をもって見学できる工夫がなされているので、家族で訪れるのもおすすめだ。

【見どころ】約400年の歳月を経ても残る、伝統的な茅葺き屋根


夏は、茅葺き屋根に空の青さが映える

なんといっても大内宿の見どころは、昔話や時代劇で見た「茅葺き屋根」が現存していることだろう。さらに、村の人々が自らその保存活動を行っているというから驚き。専門技術を持つ茅手(かやて)と呼ばれる職人を中心に、村の人々が協力し合い、屋根の葺き替えに取り組んでいるのだ。

ススキは大内地区内で地域の人々によって共同管理している


1980年代以降、残っていた古き町並みが評価されるようになり、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定され、保存運動が盛んになっていった。しかし、茅葺き屋根などの保存、管理には時間と労力、そして費用もかかる。それでも「この大切な村・宿場の景観を、未来の子供たちに引き継いでいきたい」、そのために「大内宿を守る住民憲章」を作り、「売らない・貸さない・壊さない」の3原則を守りながら、地道に保存運動は続けられている。現在は、保存活動の技術を受け継いでいくために、毎週水曜日に研修を行っているそうだ。「この風景を残したい」という村人たちの深い思いと不断の努力のおかげで、今も多くの観光客がこの貴重な景色を目にすることができるのだ。

放水時間は10時~、約3分間行われる


夏は涼しく冬は暖かい茅葺き屋根だが、火災には非常に弱い。そのため大内宿では、毎年防災の日の9月1日に一斉放水を行っている。1年に1度、各民家から高く水が飛び交う様子はなかなかの見もの。その光景はとても迫力があり、多くの人が見物に訪れている。毎年秋には、一般人も参加できる「茅刈り・茅葺き体験ワークショップ」を開催しているので、体験したい人は公式サイトを要チェックだ。

【グルメ】大内宿に来たら必食!名物「ねぎ蕎麦」


現在、40軒ほどの店舗が営業していて、名物料理が味わえる食事処から軽食が楽しめるカフェ、民芸品が買えるお土産店までさまざまで、散策するだけでも楽しい。が、ここに来たら絶対に食べてもらいたいメニューがある。それが「ねぎ蕎麦」だ。

玉川屋の「ねぎそば(冷)」(税抜1000円)。温かいねぎそば(税抜1000円)やうどん(税抜900円)もある


ねぎ+蕎麦といえば、一般的には細かく刻まれた薬味のねぎをつゆに浮かべて蕎麦を食べることを想像するのだが、大内宿の「ねぎ蕎麦」は、なんと長ねぎが1本まるごと蕎麦と一緒に運ばれてくる!

三澤屋の「高遠(たかとお)そば」(税込1320円)


その様だけでも「冗談か!?」と突っ込みたくなるユニークさだが、そのねぎを箸代わりにして食べるというのだからさらに驚きだ。

玉屋の「祝言そば(ねぎそば)」(税抜1000円)


食べ方は、まず長ねぎで蕎麦をほぐし、ねぎを箸のようにして蕎麦をたぐり寄せる。そしてねぎで蕎麦をすくって食べる。そのときにねぎも一緒にかじると、薬味となって口の中で蕎麦と混ざり合い、程よい辛味とシャキシャキとした食感が蕎麦のうまさを倍増させるのだ。

山形屋の自慢の蕎麦は地粉100%使用。蕎麦打ちの実演を行っているので、作る様子を間近で見ることができる


「ねぎ蕎麦」はかなりの人気メニューで昼時には売り切れる店もあるので、混雑する前にぜひ味わっておこう。提供店は公式サイトにてチェックを。

また、大内宿観光協会の方にそのほかのおすすめグルメを伺うと、「『しんごろう』(1本税込250円)も会津の郷土料理のひとつでおすすめ」とのこと。

見た目以上にボリュームがあり、腹持ちがいい「しんごろう」。食べ歩きにぴったり


半つきのご飯を丸めて串にさし、エゴマに砂糖や味噌などを加えた甘味噌「じゅうねん味噌」を塗って炭火で香ばしく焼いた素朴な料理で、外はこんがりと焼き目が香ばしく、さっくりとした歯応えが印象的だ。会津地方では“じゅうねんを食べると十年長生きする”といわれているそう。ぜひ1本食べておきたい。

【お土産】温もりと使い込む楽しさが備わった特産品


おなかを満たしたあとは、お土産選びへ。大内宿をぐるりと一周する際、時間が許す限り1店舗ずつ丁寧に見て回るのがコツだ。同じように見えて、その店舗でしか買えないものが多いため、一期一会を楽しもう。

糸屋は会津塗の品ぞろえが豊富


伝統工芸品の会津塗や会津漆器の魅力は、食に寄り添った使いやすさ。日常使いできる器として作られていて、高級漆器と比べると比較的お手頃な値段で購入することができる。普段の暮らしの中で遠慮なく使える身近な商品がそろっているので、チェックしてみて。

会津木綿、久留米織を取り扱う吉美屋


盆地気候で、夏はとても暑く、冬は豪雪地帯という会津地方で育まれてきた「会津木綿」も人気。 夏はサラッと涼しく風通しも良く、冬は触った瞬間に体温になるといわれるほど温度を保ち、肌ざわりも綿とは思えない暖かさ。1年を通じて着ることができるのでおすすめだ。

【アクセス】首都圏より鉄道・車どちらも約3時間~3時間半で到着


大内宿へは、JR会津若松駅より会津鉄道に乗り換えて約30分、湯野上温泉(ゆのがみおんせん)駅からタクシーを利用し約10分で到着する。また、湯野上温泉駅と大内宿を往復し、周辺の「塔のへつり」、「中山の大ケヤキ」といった観光スポットも周遊する「猿遊号(さるゆうごう)」という循環バスがあり、1日フリーチケットが大人1100円、子供500円、未就学児無料で利用できる。大内宿に宿泊した場合に限り2日間有効になるので、観光スポット巡りをしたいならこちらを利用するのがお得だ。

車の場合は、無料駐車場(約70台収容)と有料駐車場(普通車1日500円・約400台収容)があり、それぞれ大内宿までは徒歩2~5分ほどで到着する。

【混雑状況】行楽シーズンは渋滞覚悟。時期をずらした来訪がベター

秋は、色付いた山々と茅葺き屋根の美しい風景が楽しめる


大内宿の周辺地域では、行楽シーズンともなるとアクセス道路の国道118号、121号で激しい渋滞が発生する。5月のゴールデンウィーク、8月のお盆休み期間、秋の行楽シーズンの土日などは、特に混雑が予想されるので、できるなら日をずらして訪れたほうが落ち着いて大内宿を楽しめるだろう。

【新型コロナウイルス感染予防対策】

・観光の際は、マスクを着用ください。
・手洗い、うがいの励行をお願いします。
・発熱、咳、くしゃみ、全身痛、下痢などの症状がある場合は、集落内への出入りをご遠慮願います。
・集落内の各店舗スタッフも、マスク着用にて対応させていただきます。

<施設情報>
住所:福島県南会津郡下郷町大内
休み:なし
アクセス:【電車】会津鉄道湯野上温泉駅からタクシーで約10分 【車】磐越自動車道会津若松ICから約40キロ
駐車場:無料駐車場(約70台収容)、有料駐車場(普通車1日500円・約400台収容)

取材・文=水島彩恵

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年8月時点の情報です。

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