裏動画や軽トラのご支猿⁉客よりサルのほうが多い日本モンキーセンターで飼育員が奮闘中!

東海ウォーカー

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資金難を包み隠さず発信!ほしい物リストなどを大公開!!

SNSでの発信以外に力を入れているのが、公式サイトなどで行っている支猿(支援)の呼びかけだ。支猿の方法は現在、園内での募金箱やクラウドファンディングのほか、「アマゾンほしい物リスト」「飼料のご寄附」などを公式サイトで募っている。そのなかの一つ「中古でもいいのでほしいものリスト」では、施設の運営に必要なものを公開。冷蔵庫や暖房などの電化製品をはじめ、オムツ台やイス、ゴミ箱といった施設内の設備、さらには広い施設内でエサを運んだりするために使う軽トラまでが届けられた。「誰もいないところでご支猿を叫んでも、誰も気づいてくれません。少しでも多くの方の目に届くよう、ユニークに、だけど切実に情報発信をすることを心掛けています。ありがたいことに、これまで大変たくさんのご支猿をいただいています。ただ、普通の貧乏だったらすでに脱却できているかもしれませんが、大貧乏なので、まだ経営は苦しいです(笑)」(石田)

サルの餌となる果物や野菜の寄付も多い。写真はヤクシマザルのタイマツくん

長期休業中、ヒヒのやぐらを塗り替えるなど、施設の整備作業が進んだそう。このペンキも寄付でもらったものだ

もちろん、募るだけではなく、実際に飼育員自らも資金を集めるために、工夫をこらして動いている。昨年からは「作業員の被服費を被服を売って稼ぐこと」を目的としたTシャツを、ユニクロのUTme!の通販サイトで販売し、大反響を呼んでいる。そして、さらに「お金が欲しいモンキーセンターが、今度はLINEスタンプに手を出しました!」と、サルをモチーフにしたLINEスタンプを第4弾まで販売。手軽に支猿ができると好評だ。

ニシゴリラのタロウくんも人気者の一頭。タロウくんだけへの寄付もかなり多いとか

これらもすべて飼育員たちが考え、力を振り絞って形にしたもの。「なにかをするために、それを為せる人材を探すわけではなく、そして新たにヒトを雇う資金もなく…。限られた人材のなかで、できることを企画にしています。たまたまイラストを描くのが好きな飼育員(阿野さん)がいたから、徹夜で血反吐はくまで描かせました」(石田)。次の企画は未定だが、「熱いご要望があったら、また血反吐を吐きたいと思っています」(阿野)と、さらなるヤル気を見せている。

ユニクロの通販サイトで購入できるTシャツ。16種類あり、写真はモップくんをモデルにしたもの。ほかにトートバッグもある

イラストの才能が開花した阿野さん。もちろん、これらの作業も休憩中か業務後というから、なかなか過酷だ

そんな日本モンキーセンターだが、4月からの臨時長期休園を経て、5月16日より部分開園がスタート。現在の様子はどうなのだろうか。「今(5月31日)、園内を見てきましたけど来園者4組でした…。雨だから少ないってことにしておきたいです」(石田)、「お客様よりもサルの方が多いです」(根本)と、入園料の大幅な減収は免れない状況だ。ただ、こんなコロナ禍にも負けないよう「すでに夜中も休日もフル稼働しているので、おもしろいことを思いついちゃったらすぐやります!」(石田)とのことなので、期待して待っていたい。

人気者のサルたちや飼育員に会いに行ってみよう!



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