伊勢神宮 内宮(皇大神宮)を参拝!広大な境内で無病息災を祈ろう【コロナ対策情報付き】
東京ウォーカー(全国版)
伊勢神宮 内宮(皇大神宮)の見どころからおすすめの回り方まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介している展示やイベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

伊勢神宮 内宮(皇大神宮)ってどんなところ?2000年の歴史を誇る日本人の心のふるさと
「お伊勢さん」で親しまれる伊勢神宮の正式な名称は、「神宮」といい、内宮と外宮の2つの神社を中心としている。皇室の御祖神(みおやがみ)と言われる「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」を祀っているのが内宮の皇大神宮(こうたいじんぐう)で、外宮には天照大御神の食を司る「豊受大御神(とようけのおおみかみ)」を祀られている。
両正宮(りょうしょうぐう)をはじめ、別宮、摂宮、末社、所管社を合わせ、125の宮社から成り立つ伊勢神宮は、2000年という悠久の歴史を有し、日本人の「心のふるさと」と言われ、日本人の総氏神的な存在として深い崇敬を集めている。
【見どころ】宇治橋を渡り大鳥居をくぐるとそこは天照大御神を祀る神域
内宮への入口、五十鈴川にかかる宇治橋は、日常の世界と神聖な世界を結ぶ架け橋。宇治橋の正面に立つ美しい大鳥居を眺めると、心が洗われ、清浄な宮域に入る心構えを感じる。宇治橋の外と内に高さ7.44メートルの大鳥居が立ち、内側の鳥居には内宮の旧正殿の棟持柱(むなもちばしら)が、外側の鳥居は外宮の棟持柱が用いられている。
五十鈴川は「御裳濯川(みもすそがわ)」とも呼ばれ、倭姫命(やまとひめのみこと)が御裳の裾を濯いだ伝説がある。神路山を水源とする神路川と、島路山を源とする島路川の二つの流れが合流し、石畳を敷き詰めた御手洗場(みたらし)で手水舎(ちょうずや)と同じようにお清めができる。
内宮の別宮としては第一に位する「荒祭宮(あらまつりのみや)」をはじめ、「月読宮(つきよみのみや)」など十別宮が設けられている。
【おすすめの回り方】伊勢神宮内宮を満喫する60分コース
伊勢神宮 内宮の代表的な見どころを9カ所巡る「内宮60分コース」を紹介。まず1カ所目は、五十鈴川にかかる「宇治橋」。お参りは宇治橋の前で一礼し、緑豊かな神路山、島路山の四季の移ろいを感じながら渡ることから始まる。世界的にも珍しい、総木造の橋だ。

続いて2カ所目は、「手水舎・御手洗場(みたらし)」。五十鈴川のほとりにある「御手洗場」は古くから参拝者がお清めを行っていた場所。内宮ではここで、身も心も清めてからお参りをしよう。
3カ所目は、五十鈴川の御手洗場の近くの「瀧祭神(たきまつりのかみ)」。正宮や別宮にゆかりのあるお社で五十鈴川の守り神として祀られている。毎年8月1日に五十鈴川で汲んだ水を瀧祭神にお供えし、家に持ち帰ったあと、神棚で無病息災を祈る風習がある。

4カ所目は、宇治橋から正宮までの中間地点にあたる「内宮神楽殿(ないくうかぐらでん)」。お神札授与所や御神楽(おかぐら)があり、お守りの授与や御朱印の記帳もここで受け付けている。

そして5カ所目は、太陽にもたとえられる天照大御神をお祀りする「正宮 皇大神宮」。神路山(かみじやま)、島路山(しまじやま)の麓、五十鈴川のほとりに鎮座する「正宮 皇大神宮」は、今から2000年前、皇位のしるしとして受け継がれる三種の神器の一つである八咫鏡(やたのかがみ)をご神体とし、現在も全国の神社の本宗として特別に崇敬を集めている。
6カ所目の「御稲御倉(みしねのみくら)」では、最も由緒深い祭典の三節祭(さんせつさい)が行われ、神宮神田で収穫した御稲が奉納される。小さいながら内宮と同じ、唯一神明造の神社でもある。

7カ所目は、内宮に所属する十別宮のうち、第一に位する「荒祭宮(あらまつりのみや)」。ほかの別宮よりも殿舎の規模が大きく、正宮に次ぐ大きさだ。ご祭神は、天照大御神の荒御魂(あらみたま)。御神霊のはたらきから、新しいことを始めるときや問題が発生したときにお参りすると良いとも言われる。
8カ所目は、風雨を司る、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の御子神(みこがみ)がご祭神の「風日祈宮(かざひのみのみや)」。もともと「風神社」と呼ばれていたが、鎌倉時代の蒙古襲来の際、ご神威によって襲来した敵軍10万の兵を全滅させ国難を救ったことから、「風日祈宮」となった。風日祈宮橋(かざひのみのみやばし)からは、四季の美しい景色が望める。
最後の9か所目「参集殿(さんしゅうでん)」で休憩を。ここは、参拝者用の無料休憩所となっており、授乳室もある。また、1階の売店でお守りや御朱印帳、御札などを購入することができるので、お土産購入にもおすすめだ。中央には能舞台があり、能や狂言など各種行事が奉納される。
【イベント】天照大御神に新米をささげ恵みに感謝する「神嘗祭」
年間1500回におよぶ恒例のお祭りのなかでも、最も重要な祭典が毎年10月15日から25日に行われる「神嘗祭(かんなめさい)」だ。五穀豊穣の感謝祭にあたり、その年に収穫された新穀(しんこく)を最初に天照大御神にお供えし、恵みに感謝する。
22時から予定される由貴夕大御饌(ゆきのゆうべのおおみけ)と昼12時からの奉幣(ほうへい)を中心に、興玉神祭(おきたまのかみさい)、御卜(みうら)、御神楽(みかぐら)などの諸祭を行う。参拝時間内の祭典は、参道などから見学はできるが、夜間の参拝停止時間中は祭儀の奉拝はできないので注意しよう。
【アクセス・混雑情報】朝5時から参拝可能なので、早朝に訪れて
伊勢神宮 内宮への電車でのアクセスは、最寄り駅の近鉄宇治山田駅または、近鉄・JR伊勢市駅から三重交通路線バス51・55系統で約15~20分、バス停「内宮前」下車徒歩2分。ただし、参拝は「お伊勢参りは、外宮から」が習わしで、外宮へは近鉄宇治山田駅から徒歩10分、伊勢市駅前からは徒歩5分。
車でのアクセスは、伊勢自動車道伊勢西ICから内宮方面へ約5分。駐車場は約260台あり、駐車料金は60分無料、120分まで500円、120分以上は30分ごと100円ずつ追加。年末年始は交通制限が行われているので、おでかけ前に確認を。
拝観料は無料。拝観時間は5時から17時で無休。参拝は朝5時から可能なので、スケジュールを組みやすい。清々しく心地いい早朝の参拝がおすすめだ。
【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】
・御祈祷は、登殿人数の制限など通常とは異なる対応を実施。
・御朱印の記帳に関して、待機列が発生するような混雑時には記帳を中止し、書き置きのみの対応とする。
・「神宮徴古館農業館」、「神宮美術館」、「せんぐう館」への入館時はマスクの着用必須。また、混雑時には入館制限を実施。
・手水舎の柄杓を撤去し、流水式の手水で対応。
・職員はマスクの着用を徹底。
今後の情勢により急遽対策が変更する場合あり。詳しくは公式サイトを要確認。
<施設情報>
住所:三重県伊勢市宇治館町1(内宮)
アクセス:【電車】近鉄宇治山田駅、または近鉄・JR伊勢市駅から三重交通バス51・55系統よりバス停「内宮前」下車、徒歩2分【車】伊勢自動車道伊勢西ICから内宮方面へ約5分
営業時間:参拝可能時間 5:00~17:00
定休日:なし
駐車場:約260台(60分無料、120分まで500円、120分以上30分ごとに100円加算)
参拝料金:無料
取材・文=下八重順子
※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。
※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
※2020年12月時点の情報です。
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