【コロナ対策情報付き】田沢湖の見どころ徹底ガイド!たつこ姫伝説と縁結びのパワースポットで運気アップ

東京ウォーカー(全国版)

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秋田県中東部に位置する田沢湖。淡い光が湖面に輝く春、深い緑と空の青が湖面を包み込む夏、紅葉の木々が湖面に映える秋、雪の白と湖面のコントラストが印象的な冬と、シーズンごとに趣の異なる姿で訪れた人を楽しませてくれる。そんな田沢湖の見どころからグルメ・お土産まで、おでかけの前に知っておくと便利な情報を徹底レポート!(※記事内で紹介しているイベント等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください)

黄金に輝く湖畔の「たつこ像」と、瑠璃色の湖水が有名な田沢湖


田沢湖ってどんなところ?水深日本一を誇る、秋田県有数の景勝地

田沢湖を訪れたなら、田沢湖遊覧船で湖上クルーズがおすすめ!

山の緑と湖水の青のコントラストが美しい田沢湖は、秋田県有数の景勝地。周囲約20キロのほぼ円形の湖は水深423.4メートルで深さ日本一を誇り、面積は25.5平方キロメートル。その昔、火山の爆発によって形成されたカルデラ湖と言われている。朝日や夕景が素晴らしく、特に穏やかで静かな朝は湖面が鏡のようになり、神秘的な表情を魅せてくれる。水の透明度が高い春山エリア周辺は白砂が美しく遠浅で、夏になると湖水浴が楽しめることで人気だ。

夏には海水浴ならぬ湖水浴が楽しめる

また、周辺には、いにしえより伝わる“たつこ姫伝説”にまつわるスポットや、遊覧船クルーズなど、見どころが盛りだくさん!さらに足を伸ばせば乳頭温泉郷があり、その中でも有名な「鶴の湯温泉」は“行ってみたい秘湯”として全国から多くの人が訪れている。

【見どころ1】「たつこ姫伝説」にちなんだパワースポットで運気アップ!

「たつこ姫伝説」にちなんで1968年(昭和43年)に設置された、黄金に輝く「たつこ像」

田沢湖には、「たつこ姫伝説」という古くから語り継がれるミステリーがある。その昔、この地に美人で評判の辰子という娘がいた。 辰子はその美しさと若さを永遠に保ちたいと、観音堂に100日通い「北に湧く泉の水を飲めば願いがかなうであろう」というお告げを得た。 辰子は霊泉を探しに山に入り、泉を見つけて水を一口飲むと喉が渇き続け、ついには泉が枯れるまで飲み続け、気がついたときには龍に変身していた。そして田沢湖に身を沈めて湖の主となったという伝説が残っている。

さらに、東北地方に伝わる「三湖伝説(さんこでんせつ)」には、男鹿半島にある八郎潟の主である八郎太郎が、冬になると田沢湖で恋人の辰子と暮らすようになった。そして、2人が暮らす田沢湖は冬でも凍らず、主がいなくなった八郎潟は凍りついて人が渡れるようになったと、伝えられている。

湖畔に映える御座石神社の真っ赤な鳥居

そんな「たつこ姫」にあやかり、田沢湖周辺は縁結びや美容のパワースポットとして注目を集めている。なかでも、瑠璃色の湖面にたたずむ黄金色の「たつこ像」は田沢湖のシンボル。ヒロインたつこ姫をモチーフに造られたブロンズ像は、田沢湖の景色を撮影する“映え”スポットとしても人気。「夕日を浴びた秋田駒ケ岳をバックに『たつこ像』の写真を撮るととても綺麗です」と、観光情報センター「フォレイク」の眞﨑さんは話す。

「たつこ像」の横にある浮木神社(漢槎宮・かんさぐう)は、「たつこ姫」が祀られている神社。辰子姫と八郎太郎のストーリーから縁結びの神社としても知られ、たくさんのカップルが訪れている。

「たつこ姫伝説」にちなんだスポットが点在する御座石神社

さらに、対岸にも「たつこ姫」が御祭神として崇められている御座石(ござのいし)神社がある。ここも美貌成就や縁結びなどにご利益があるとして人気だ。その周辺には、下半身が龍になった「たつこ姫象」、たつこが飲んで龍となった「潟頭の霊泉」、たつこが姿を映した「鏡石」など伝説にちなんだスポットや、7種類の木が1本の木から生えている「七色木(なないろぎ)」、動かすと雷雨や暴風が起きる「雨乞石」、願いをかなえる「願橋」など、パワースポットが密集!田沢湖を訪れたのなら、ゆっくり湖畔散策を楽しみたい。

【見どころ2】田沢湖固有種のクニマスが長い時を超えて帰郷

田沢湖の固有種であるクニマスについて学べるほか、湖畔の人々の暮らしや環境について展示されている「田沢湖クニマス未来館」

また、2010年(平成22年)に山梨県の西湖で、さかなクンらによって発見された「クニマス」の泳ぐ姿が見られる「田沢湖クニマス未来館」も必見。なぜ西湖のクニマスが遠く離れた田沢湖で?と思う人も多いだろう。

もともと「クニマス」は田沢湖の固有種で、絶滅する前の1935年(昭和10年)に人工ふ化実験のため西湖などへ受精卵を放流していたが、成魚の発見には至らず、すっかり忘れられていたのだ。それが75年後に発見され世紀の大発見として話題となった。そんな経緯があり、故郷である田沢湖に資料館が作られ、西湖から「クニマス」が送られ、見学できるようになっているという。

クニマスが泳ぐ様子も観察できる

漁具や丸木舟なども展示

田沢湖で絶滅してから西湖で発見に至るまでの経緯、当時の漁具や丸木舟、湖畔の人々の暮らしや環境の変化、「クニマス」の生物学などが多数のパネルや映像で解説されている。大人300円、小人150円、6歳未満無料。
※2021年3月31日まで市内外を問わず入館料無料。

思い出の潟分校は、1974年(昭和49年)に廃校となっていた学校を補修して一般開放

昔懐かしい木造校舎の教室。半世紀前の小学校の雰囲気がそのまま肌で感じられる

ちょっとノスタルジックな気分に浸りたいなら「思い出の潟分校」がおすすめ。1974年(昭和49年)に廃校となっていた分校が修復され、一般公開されている。

昔懐かしい木造校舎に木の床や長い廊下。昭和の懐かしい雰囲気がひしひしと伝わってくるのが魅力。「クラフト市」などイベント会場としても利用されている。大人300円、小人150円、6歳未満無料。思い出の潟分校・田沢湖クニマス未来館2館共通券は大人500円、小人200円、6歳未満無料。
※2021年3月31日まで市内外を問わず入館料無料。

【イベント情報】たつこ姫伝説にちなんだ龍神まつりで縁結び

たざわ湖・龍神まつりの一幕。2体の龍神御輿が湖で出会うシーンは迫力があり、かつ神秘的

また、田沢湖では毎年7月に「たざわ湖・龍神まつり」が開催されている。日本最大級と言われる2体の大きな龍神御輿で、「たつこ姫」と「八郎太郎」が田沢湖で出会い恋に落ちるストーリーを再現。龍神太鼓が響き渡るなか、龍神御輿が湖のほとりを練り歩き、湖上で出会うシーンは必見!

湖の安全と家庭円満を祈願するだけでなく、縁結びにも効果があるとされている。ステージではジャズや和太鼓の演奏が行われ、夜になると湖水花火が打ち上げられ、夏の夜空と田沢湖の水面を彩る。

さらに9月には、「田沢湖マラソン」が開催。フルマラソン、20キロマラソンコースは日本陸連の公認コースとして、全国からランナーが集まる東北でも人気の高いマラソンだ。
※ともに、2020年度は中止。

【グルメ情報】みそたんぽ発祥の「たつこ茶屋」は要チェック!

きりたんぽに味噌を塗って焼き上げる「みそたんぽ」。香ばしい香りが食欲をそそる

クニマス未来館の隣にある「たつこ茶屋」は、名物のみそたんぽ発祥の店。「みそたんぽ」(300円)は、きりたんぽに味噌を塗って焼いたもの。香ばしく甘辛い味噌がやみつきになる。その他にも「いわなの串焼き」(640円)なども人気。4月下旬~11月上旬まで営業している。

【ショッピング・お土産】地元の食材で作った地ビールが新名物!

仙北産の「あきたこまち」を原料に使ったビール「あきたこまちラガー」は、コクを残しながらのど越しを重視した仕上がりで、日本人好みのすっきりとした味わい。漬物や枝豆などの和の肴に良く合う。「湖畔の杜レストランORAE」の隣接ショップ「ナラの木の下で…」で購入できる。

また、湖畔の「田沢湖共栄パレス」では、売店やレストランのほか、国の天然記念物「秋田犬」や「秋田三鶏」が見学できる。レンタルサイクルもあるので湖散策にぜひ!

【回り方】グルメも楽しみながらぐるっと回ってパワーをゲット!

サクッと観光するなら、田沢湖駅より田沢湖一周線(羽後交通バス)がおすすめ。このバスは、「たつこ像」と御座石神社でそれぞれ20分と10分の停車時間を設けているので、観光にぴったり。約90分で湖畔をぐるっと一周して、2大スポットが楽しめるのが魅力。

また、じっくり周るなら、車やレンタカーがあると便利だ。朝イチで白浜で遊覧船クルーズを楽しんだあと、「クニマス未来館」へ立ち寄り、名物のみそたんぽ発祥の店・たつこ茶屋でランチ。午後は「思い出の潟分校」から「たつこ像」、御座石神社を散策して田沢湖をぐるっと一周。帰りには、田沢湖共栄パレスでお土産を購入したり、田沢湖ハーブガーデン ハートハーブでハーブの香りを楽しんだり、山のはちみつ屋でピザやソフトクリームを堪能するのもあり。

宿泊するなら、「田沢湖レイクリゾート」や「ローズパークホテル」などリゾート感が楽しめるホテルのほか、オートキャンプ場がある「田沢湖キャンプ場」や、コテージがある「かたまえ山森林公園」など、施設が充実したキャンプ場も人気。

【混雑情報】夏と秋の遊覧船やスワンボートは混雑必至!

【写真】紅葉シーズンは空と湖の青と、赤く色づいた木々のコントラストが美しい

シーズンで最も混雑するのは、湖水浴ができる7〜8月と紅葉シーズン。遊覧船やスワンボートに乗る人で混雑するそう。

【アクセス】駅からバスで約15分。田沢湖一周線がおすすめ!

田沢湖へのアクセスは、鉄道なら東北新幹線が発着するJR田沢湖駅で下車して羽後交通バス「田沢湖一周線」などで約15分、バス停「田沢湖湖畔」で下車。または秋田空港から、あきたエアポートライナーで約100分、田沢湖付近で下車。車なら、東北自動車道盛岡ICから約54分。

駐車場は、遊覧船乗り場そばの春山第1駐車場(約100台)、春山第2駐車場(田沢湖レストハウス、約200台)があり、無料で駐車できる。

田沢湖遊覧船は白浜〜潟尻を往復する40分の周遊クルーズ

湖を訪れるなら、やはり湖上にも出てみたいところ。田沢湖には、白浜の「田沢湖レストハウス・田沢湖遊覧船」(大人1220円、小人610円)がある。白浜から「たつこ像」がある潟尻まで行き、戻ってくる40分の田沢湖周遊クルーズ。潟尻で下船や乗船も可能。湖畔からは「たつこ像」を正面からしか見られないが、船上からは普段見られない裏側を見ることができるので、必見だ。担当者によると、遊覧船のデッキにて「たつこ像」とのツーショット撮影がおすすめだそう。また、湖の色も天気によって色が違うそうなので、その辺もチェックしておこう!

【新型コロナウイルス感染拡大予防対策】

・マスクの着用をお願いします。
・各施設でのアルコール消毒にご協力ください。
・ソーシャルディスタンスの確保にご協力ください。

取材・文=北村康行

<施設情報>
田沢湖
住所:秋田県仙北市田沢湖潟字瑳湖
アクセス:JR田沢湖駅で下車して羽後交通バス「田沢湖一周線」などで約15分、バス停「田沢湖湖畔」で下車。秋田空港から、あきたエアポートライナーで約100分、田沢湖付近で下車。自動車なら、東北自動車道盛岡ICから約54分。
営業時間:店舗により異なる
定休日:店舗により異なる
駐車場:春山第1駐車場(約100台)、春山第2駐車場(田沢湖レストハウス、約200台)

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

※記事内の価格は特に記載がない場合は税抜き表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

※2020年11月時点の情報です。

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