花村想太ら新キャストがスヌーピーミュージアムに集結!ミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」の見どころは?

東京ウォーカー(全国版)

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1950年の連載開始から70年の時を超えて読み継がれている、チャールズ M.シュルツ著のコミック「PEANUTS(ピーナッツ)」。それを元に生まれたブロードウェイミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」は、初演から50年以上が経つ今もなお、世界中で愛され続けている。日本でも、過去に故・坂本九、市村正親、小堺一機らの出演で上演され、2017年にはバラエティ豊かなキャスト陣によりシアタークリエに初登場した。

メインキャストが勢ぞろい。左から林愛夏、岡宮来夢、花村想太、中川晃教、宮澤佐江、植原卓也


今回、新たなキャストとともに本作がシアタークリエに帰ってくる!再演にあたり、メインキャストがスヌーピーミュージアム(東京都町田市)に集結し、今回の公演の見どころを語った。

「しあわせは、誰にでも、何にでもある。」――見たら心がほっこりするハートウォーミングストーリー

「ピーナッツ」の世界が再現された本作には、個性豊かなキャラクターたちが登場。チャーリー・ブラウン役を花村想太、ライナス役を岡宮来夢、ルーシー役を宮澤佐江、サリー役を林愛夏、シュローダー役を植原卓也、スヌーピー役を務める中川晃教は2017年公演からの続投となる。会見では、冒頭、キャスト陣から今作への意気込みが語られた。

【写真】チャーリー・ブラウンを演じるのは、ダンス&ボーカルグループDa-iCEのメンバー・花村想太

◆チャーリー・ブラウン役/花村想太
「ミュージカル2本目ですが、毎日ワクワクしながら過ごしています。小さな幸せ、大きな幸せ…いろいろなことに気づける作品です。このご時世ですが、ぜひ劇場に足を運んでいただけたらと思います」

ライナス役には、2.5次元ミュージカル界で最も旬な岡宮来夢

◆ライナス役/岡宮来夢
「僕はこの中で一番年下なんですが、『頑張ります!』という気持ちです。今の自分たちでは気づけないような、子供ならではの幸せ・大切なものに改めて気づかせてくれる作品。全身全霊で取り組みたいと思っています」

AKB48を卒業後、数々の舞台に活躍の場を広げている宮澤佐江がルーシー役

◆ルーシー役/宮澤佐江
「今、お稽古の真っ最中なんですが、毎日新しい発見があって、共演者の方々からたくさんの刺激をもらっています。大変な時期ではありますが、この作品を見ている2時間少々の間は、嫌なことや辛いことを忘れさせる自信があります。ぜひたくさんの人に見てほしいと思います」

サリー役には、劇団四季をはじめ、ミュージカル界での活躍が目覚ましい林愛夏

◆サリー役/林愛夏
「シュルツさんの描く『ピーナッツ』の世界で、サリーとして舞台に立たせてもらえることが本当に幸せです。コミックから飛び出してきたようなキャラクターたちが歌って踊る、楽しいミュージカルになっています。ぜひみなさんでお越しください」

シュローダー役は、多彩な作品に出演し、その実力と存在感で観客を惹き付ける植原卓也が演じる

◆シュローダー役/植原卓也
「この作品には明るくエネルギッシュな雰囲気があり、キャストの皆さんもハッピーな心を持っている方々で、日々幸せで明るい気持ちで稽古に挑むことができています。本番もこのまま、さらに温かな雰囲気で皆さんへ届けられるかなと楽しみにしています」

圧倒的な歌唱力と表現力で観客を魅了し続ける中川晃教が、スヌーピー役を続投

◆スヌーピー役/中川晃教
「シアタークリエという劇場で幾度となくステージに立たせていただきましたが、その中でも思い出に残る瞬間というものがあります。犬を演じるということで、ステージ上からの眺めや共演者の表情、客席の雰囲気など、犬から見る景色というのが焼き付いている感覚があります。しゃがんで四つ足になって吠えた延長線上で喋ったり、音楽の中でステップを踏んだり、大活躍するスヌーピーなんですが、それを役者として・人間として体現できるというのが、この役の醍醐味だと感じています」

会見は2019年12月にオープンした南町田グランベリーパーク内の「スヌーピーミュージアム」で実施

続く取材陣からの質問で、稽古場でのエピソードについて尋ねられると、花村が「おもしろかったことでいうと、初期の頃の林さんの縄跳びがヤバかったです。縄跳びが得意なサリーの役なのに全然飛べない!スキップできない人のスキップよりひどかった(笑)」と暴露!

苦手を克服できたのか!?サリーの縄跳びシーンは注目だ

それに対し、林は「まさかここで自分の話が出るとは予想していなかった~」と赤面しつつも、「稽古場で皆さんがたくさんお手本を見せてくれたので、本番はしっかり跳びたいと思います」と返答。キャスト陣からも笑い声が上がった。

各々が自身のキャラクターを愛している様子が伺える

また自分が演じる役柄との共通点について聞かれ、宮澤が「ルーシーは、口うるさくてガミガミ屋さん…。私と正反対なんです、本当に!」と答えると、会場にどよめきが。「会場のこの空気…を読んでいただいて」とツッコまれ笑いが起きるも、「本当に、正直似ているところはないと思っています(笑)!でもなんでルーシーがみんなに嫌われず愛されるキャラクターでいられるのかなと思ったときに、何事にも一生懸命で、その中に彼女なりの愛がちりばめられているから」と自身の役を分析した宮澤。仲間のことを常に観察し知りたがるルーシーに近づくために、「今はみんなの会話を耳をダンボにして聞いています」と細やかな役作りへの秘密を明かした。

初演で中川が披露し、誰もが「さすが!」と称賛した劇中名曲「サパータイム」が復活する!

さらに、会見でもっとも印象的だったのは、作品の見どころを聞かれた中川の言葉。

「稽古初日に、演出家の方が『思いやりを持ってこの作品を一緒に作ってほしい』と仰っていました。キャリアの異なる人が一堂に会するとき、緊張も生まれるけれど、一人ひとりが温かい気持ちで、ゆとりを持ってこの作品を作ったら、必ずシンプルなこの物語の良さが伝わると思う。そんな言葉を聞いて、4年前の初演の経験を礎に、新たなキャストとともに生み出すこの作品をぜひ見ていただきたいと思いました」

演出・小林の言葉を引用しながら、本作への思いを語る中川。確信に満ちた表情を見せた。

花村が「家に持って帰りたい」と語っていた特大スヌーピーの前で撮影

最後は、スヌーピーミュージアムの展示の中でも人気の、巨大な「スリーピング・スヌーピー」の前でフォトセッションが行われた。それぞれがキャラクターのぬいぐるみを手にすると、会場はまたしてもほっこりムードに。スヌーピーミュージアムには、各キャラクターの丁寧な説明とともに、植原が「実際に目にすると感動した」という原画の展示もあるので、ミュージカルを見る前に訪れて「ピーナッツ」の世界を予習するのもおすすめだ。

中川が「きみはいい人~」と発すると、全員が声をそろえて「チャーリー・ブラウン!」と応え、息もぴったり

取材会の合間合間でキャストたちが笑い、突っ込み合う様子に、稽古場での雰囲気も想像され、このカンパニーが生み出す本作への期待が高まった会見となった。微笑ましかったり、切なかったり、ほのぼのとしたり…。「お客様も一緒に盛り上げ、僕たちと一緒にこの作品を作っていってください」という中川と、新キャストのメンバーたちがどんなハーモニーをステージ上で奏でるのか。ブロードウェイミュージカル「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」は、3月30日(火)~4月11日(日)までシアタークリエにて上演予定。

取材・文=水島彩恵
撮影=阿部昌也

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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