いま注目の若手女優!伊原六花のソウルフードは「やっぱりタコヤキ!」
東京ウォーカー(全国版)
【相手役の黒羽麻璃央・甲斐翔真について】
「お2人の魅力は全然違います。黒羽さんは、圧倒的無邪気さと圧倒的な繊細さが共存してる方。キラキラと王子様のように無邪気に見えるところと、すごく繊細なお芝居でロミオの孤独感が1人の人間の中に納まっている感じが素敵だなぁと思います。
甲斐さんは、すごく自由。いい意味で周りを自分の流れに巻き込んでいける方。この人の巻き起こす波に寄り添っていったらジュリエットとして生きられるという安心感がすごくあって、私の感覚なんですけどヴェローナの世界が温かく優しく広がっていくようで。
お2人と演じていてジュリエットとしてすごく楽しいですし、それぞれに新しい感覚になれます」

【好きなシーンは?】
「うわぁ~、難しい! 全部すっごく好きなんですけど(笑)。霊廟のシーンかな。観る側は結末がわかっているからすごくもどかしい気持ちの中で、希望を持って歌い始めるジュリエットとの落差。霊廟の真上の十字架に”死”がいるんですけど、その死の影がちょうど2人のお芝居しているところにかかっているんですよ。すごく神秘的で、いろいろな感情がいっぱい重なり合ってる空間。Wキャストの天翔さんと甲斐さんの舞台を観ていて、シーンとしてはそれが一番好きです。
歌は、もう全部なんですけど、私は2幕の最初の曲<街に噂が>が大好きです。ロミオとジュリエットが結婚したことがみんなにバレて、ロミオが問い詰められるシーン。ロミオが歌う歌詞とモンタギュー家のみんなが歌ってる歌詞が真逆で、でもお互いに理由があって言い合っている。その歌詞がすごくシビレるので、素晴らしい曲だなぁと思います」
【<世界の王>で踊りたくてウズウズする気持ちは?】
「あります(笑)!稽古場からすごく楽しそうだなと思っていて。舞台袖にいる時もウズウズしてますし、心の余裕がある時は袖でちょっと踊ってました(笑)。カーテンコールで踊れる時には、もうはっちゃけて<世界の王>を踊ってます(笑)」
※<世界の王>ロミオらモンタギュー家の男たちが踊る躍動感あふれるダンスシーンの曲
【伊原六花っぽさが出ているところは?】
「私、ひとつハマると一直線、もうそれだけしか見えなくなるんです。やり遂げるものなら、最後までやり遂げてその熱が収まる。区切りがないと一生そこに行っちゃうタイプで、食べ物も1回ハマったら1日3食でもそれでいいくらい(笑)。ジュリエットはロミオと出会ってピピピッと来たその感覚にまっすぐ愛を向けられる。16歳だからその答えが合ってるとは限らないですが、ひとつ行き詰った時に、パンパンと打開策を出して即決即断する感じとか、ひとつのことにハマるというのはすごく自分に似てるなぁと。演じてて、あぁ、そうだねジュリエット、わかるよって思います」

【どんな16歳だった?】
「私の人生を振り返って、本当にダンスにしか興味がなくて、それしか見ていなかったです。ジュリエットのロミオみたいな存在で、私のロミオはずっとダンスでした。高校2年生の時は世代交代でキャプテンをする年でもあったので、周りを見て行動することを特に重点的に考えながら行動してた時期だったと思います。16歳ならではの責任感をものすごく感じてました。16歳って若いですけど、高校2年生の時は自分のことを大人だと思っていたので、その時なりにダンスに対して全力、本気でした。私のすべてはダンス、という感じで進んでいた気がします」
【22歳の誕生日を迎え、今後の目標は?】
「誕生日に舞台ができたのは本当に幸せで。まさかこうやって作品を届けられて、キャストの皆さんやお客様にお誕生日を祝っていただけるなんて、人生で最高の誕生日でした。
これからの目標は…私はダンスのイメージが強いと思うので、今回だとこの作品を通して、『伊原六花ちょっとやるじゃん』って思ってもらえたらうれしいです。ここで経験させてもらえたことはすごく大きいことだなと思っているので、歌もダンスもお芝居も含め、舞台や映像とか多方面で活躍できるような女優さんになりたいなと思います。東京公演を終えて、自分の中でその気持ちがより強くなりました」
【大阪公演にはご家族や後輩も来る?】
「初日から千秋楽まで、ありがたいことに家族もダンス部のメンバーも後輩とかも、みんな観に来てくれます。なんか違う意味で緊張します(笑)。このお仕事を始めてから、大阪に帰ってきて生で観てもらうことがなかったので、新鮮なドキドキと、今こんなことをやってるんだよということを見せられるのがすごくワクワクしていて、楽しみです」
【大阪でいちばんやりたいことは?】
「もし叶うのであれば…学生時代とか小さい頃からの知り合いとかに、生で感想を聞きたいです。メールやSNSを通じて感想を送ってくださるので、それは全部読ませていただいて、すごく温かい気持ちになっているのですが、観た後すぐの生のテンション感だったり、対面して伝わる生の声を聞きたいなと思います。
あとはコナモンをいっぱい食べたい(笑)。今日、新大阪駅に着いたらマネージャーさんと一緒に、『やっぱたこ焼き食べたくなるよね』って話してて。東京でも食べれるんですけど、やっぱり大阪に帰ってくると大阪っぽいものを食べたくなるなぁとすごく思いました。公演中もどこかのタイミングで、ちょっとたこ焼きを買ってホテルで食べようかなと思っています。お店を問わず、大阪で食べれるたこ焼き、それだけで幸せです(笑)」
【メッセージ】
「東京公演を終えて、カンパニ-全員、熱量や息の合わせ方とかそれぞれに発見があり、変化させていく部分が出てきて、より濃いヴェローナの世界になっていると感じています。大阪公演まで少し時間があり、私を含めそれぞれ整理して臨むと思うので、東京公演とはまた違ったカンパニーの色を見せられるのではないかなと思います。私は地元の大阪で初めてミュージカルが出来ることにすごくワクワクしつつも気を引き締めて、楽しみにしていただいている方に最高の『ロミオ&ジュリエット』をお届けできるように今日からまた頑張っていきます。
大阪の千秋楽、そして名古屋で大千秋楽を迎えますが、そこまでカンパニー全員で感染対策や自己管理を徹底して、お客様に作品をお届け出来ることを一番に、走り抜けられたらなと思っています。本当に素晴らしいカンパニーで、熱量も高い作品になっていると思いますので、是非観に来ていただけたらうれしいです。よろしくお願いします!」

STAGE
ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」
日時:7/3(土)17:00、4(日)・5(月)・6(火)・8(木)・9(金)13:30、7(水)・10(土)12:00・17:00、11(日)12:00 ※公演日によってWキャストの組み合わせが変わる
会場:梅田芸術劇場メインホール
原作:ウィリアム・シェイクスピア
作:ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)
出演:ロミオ 黒羽麻璃央/甲斐翔真(Wキャスト)、ジュリエット 伊原六花/天翔 愛(Wキャスト)、 ベンヴォーリオ 味方良介/前田公輝(Wキャスト)、マーキューシオ 新里宏太/大久保祥太郎(Wキャスト)、ティボルト 立石俊樹/吉田広大(Wキャスト)、死 小㞍健太/堀内將平(Wキャスト)ほか
料金:S席 1万3500円、A席 9000円、B席 5500円
問:梅田芸術劇場 電話:06-6377-3800
公式サイト:
https://www.rj-2021.com
取材・文=高橋晴代
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