いま注目の若手女優!伊原六花のソウルフードは「やっぱりタコヤキ!」

東京ウォーカー(全国版)

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演劇ライターはーこによるWEB連載「はーこのSTAGEプラス」Vol.91をお届け!

撮影:岸隆子(Studio Elenish)


今、まさにキラッキラの伊原六花。大阪府立登美丘高等学校ダンス部キャプテンとしてチームを率い、数々の選手権大会で優勝を勝ち取ってきた。2017年には夏の日本高校ダンス部選手権でも披露した『バブリーダンス』がYouTubeで動画配信され、国内トレンド1位に。同年の第68回NHK紅白歌合戦では郷ひろみのバックダンサーとして出演、全国高校野球選手権の宣伝映像でもはつらつとした印象を残した。高校卒業後、女優として活動を開始し18年の『チア☆ダン』でドラマデビューしてから、まだ3年、今の活躍ぶりはどう! ミュージカルは「小さい頃に習い事の感覚だった」という彼女、このたび人気ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット役に抜擢された。東京公演を無事に終え、7月に大阪と名古屋の舞台に臨む。

右から伊原六花・黒羽麻璃央・甲斐翔真・天翔 愛


【ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』】
 原作はシェイクスピアの名作で、イタリア・ヴェローナが舞台。仇同士の家に生まれながら運命的な恋に落ち、争いの終結を願いながら愛し合うロミオとジュリエットの切ない愛の物語。01年にフランスでミュージカル化して以来、世界20カ国以上で600万人以上を動員している大ヒットミュージカルだ。日本初演は10年の宝塚歌劇団公演。翌11年に日本オリジナルバージョンが誕生し、13年、17年、19年と再演を重ね、今年で10周年を迎える。

物語はシェイクスピアの原作にオリジナルの設定を加えた。全編に登場する象徴的な”死のダンサー”も強い存在感を示す。17年からは新演出での上演となり、演出の小池修一郎はヴェローナを近未来都市と捉え、”失われた世界の再生”をテーマに愛の力を描いていく。
楽曲は<エメ>(フランス語で”愛する”の意味)をはじめドラマチックな名曲ぞろい。印象に残る音楽と歌の迫力、そして<世界の王>などパワフルでキレッキレの群舞も圧巻。若者たちの純粋で一途な感性と疾走感があふれる舞台だ。

この作品の出演を経て、今のミュージカル界を支えるほどの成長を見せる俳優たちは多い。そんな出演者たちが、今年はグンとフレッシュな顔ぶれに一新。ロミオ役は、前回マーキューシオ役で出演した注目株の黒羽麻璃央と、昨年来ミュージカルの大役に挑み続けている新星・甲斐翔真のWキャスト。ジュリエット役には、伊原六花と19歳で初舞台となる藤岡 弘、の長女・天翔 愛のWキャスト。本作でジュリエットの設定は16歳だ。わずか5日間で駆け抜けた愛を描く作品に、若いエネルギーはキーポイントでもある。

【伊原六花の来阪会見】
6月、東京公演を終えた伊原が来阪、記者会見が行われた。ひと言で言うと「めちゃめちゃ、しっかりしてる子やん」というイメージ。これまで同じ作品でジュリエットを演じてきた女優のみならず、デビューして間もない新人女優や初舞台の女優らの会見とは印象が違った。多くの記者の質問に物怖じしない。終始明るく、はっきりした受け答え。「う~ん、難しい~!」とキュートな素顔ものぞかせながら、堂々と前を向いている(ように見えた)。東京公演中に22歳の誕生日を迎えたばかり!この子の根性、ハンパない。さすが、元登美高の名門ダンス部キャプテン。まさに、しっかりもんの大阪女子がそこにいた。会見では作品への思い、大阪公演への意気込み、さらにプライベートなことも語ってくれた。

ジュリエット(伊原)とロミオ(黒羽麻璃央)の秘密の結婚式。<エメ>をデュエット提供:ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』公演事務局 (C)岡本隆史


【ジュリエット役に出演が決まった時】
「え?まさか、あの『ロミオ&ジュリエット』ですか?という気持ちで、もう驚きでした。ビジュアル撮影や稽古が始まるまでは実感がわかないぐらいで。この作品は、いつかどこかで関われたらと思っていたので、まさか今このタイミングでジュリエットを演じさせてもらえるなんて、すごくうれしかったです」

【ミュージカル初出演の気持ちは】
「小さい頃やっていたミュージカルは、習い事を楽しんでやっていた感覚だったので、こんな大きなカンパニーの作品は未知なことがすごく多くて。だからお芝居も歌も、自分の中では新しくスタートというところがありました。今回の作品では、大劇場やミュージカルの発声をゼロから教えていただきました。そこが自分自身の課題でもあり、今回努力したところかなと思います」
※昨年『ウエスト・サイド・ストーリー Season3』でマリア役を演じるはずだったが、公演中止に。『WSS』は『ロミオとジュリエット』を基に作られたミュージカル

【東京公演を終えて】
「大きなミュージカルも、東京で千秋楽を迎えることも初めてだったので、すごく幸せでした。千秋楽が終わってもなお新しい発見が多い公演だったと思います。この気持ちをまた大阪、名古屋で経験出来るのはすごくうれしいです。
私は今回、どれだけ自分の感情とセリフと歌をつなげられるかというところを課題にしていました。初日から、回を重ねるごとに自分の感情と歌が結びつくってこういうことなんだという、世界がパアッと広がる瞬間がどんどん増えてきて、千秋楽が一番多かったと思う。だからその感覚を大事にして、大阪公演では意識しなくても出来るようにさらにレベルアップして初日を迎えられたらなという気持ちです」

【ジュリエットの役作りについて】
「私が大事にしているのは、強さ、です。もともと映画とかでは、ジュリットはすごく可憐で真っ白で品のあるお嬢様というイメージでした。でもシェイクスピアの戯曲を読んだ時に、自分が想像してた以上に行動力と熱量があり、そして自分の意志がすごくはっきりある女の子だなというのが新しい発見でした。私が演じる上ではただお嬢様というだけじゃなく、特にジュリエットの強さを伝えられたらいいなと思って、強さと人間味をテーマに役作りしていきました。小池先生からも稽古中に『もっと強く、もっと強く』と言っていただいて、視野の狭いオテンバに見えないよう、その強さのバランスがすごく難しくて、細かいところをたくさん指導していただきました」

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