【漫画】無意識に消費税を45%計算!?ホストにハマる女性“ホス狂い”の実態を描く漫画に驚愕!

東京ウォーカー(全国版)

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「愛はお金で買える」と聞けば、「決してそんなことはない」と考える人も多いだろう。しかし、世の中には実際に愛をお金で買っている人たちがいる。その1人がホストにハマる女性たち、「ホス狂い」と呼ばれる人たちのことだ。彼女たちは応援しているホスト、いわゆる「担当」に会うためにホストクラブに通いつめ、時には何百万から何千万円といったお金を注ぎ込むことも。

夢見ルナさん(@yumemiruna)が描く漫画『ルナはホストに夢を見たい〜実録ホス狂いライフ〜』では、作者自身がホス狂いとして経験したリアルな実体験が描かれている。

ホストの沼にハマり込んだ夢見ルナさんの実録エピソードは、どれも波乱万丈で刺激的なものばかり。今回は「ホス狂いあるある」を描く夢見さんに、ホストクラブに通い始めたきっかけや、自らの人生を漫画にした理由などを聞いた。

おじさんたちがルナさんに注ぎ込んだお金は、今度はルナさんがホストに注ぎ込むというサイクルを表した扉絵


ホストクラブはお金で「ほしい」を買える世界

今でこそ自他共に認める「ホス狂い」の夢見さんだが、友人の誘いで初めてホストクラブに行った時は、ホストの良さや楽しさがさっぱりわからなかったという。

「もともとクラブや合コンなどによく行っていたのですが、私の感覚ではお会計などは男性に出してもらうのが当たり前で、自分でお金を出したことはありませんでした。なので女性が高い料金を払ってまでホストクラブに行く理由がさっぱりわかりませんでした」

「ホストに夢を見たい」1。続きを読むときは画像をクリック!


しかし何度か通っているうちに徐々にホストクラブの魅力に気づき、今では歌舞伎町の住人と化してしまった。夢見さんがホストを好きになったのは、「自分のほしい世界をお金で買えてしまう」ということに気付いたからだった。

「普通の男女関係なら絶対にありえないことでも叶ってしまうのが、ホストクラブの最大の魅力なんです。好みのタイプの男の子から『好き』とか『愛してるよ』とか、私が言ってほしいことをなんでも言ってくれるし、してほしいことをなんでもしてくれる。下手したらホストの男の子と一緒に住めちゃったりもしますからね(笑)。アイドルより近い距離の『推し』を手に入れることができるんです」

「犬を飼うと女の影を疑う」1。続きを読むときは画像をクリック!


現在、夢見さんの家にはお気に入りのホストがヒモとして居候中。それ以外にも夢見さんは10人ほどの担当を抱え、毎晩お店を渡り歩く忙しい日々を過ごしている。現在ホス狂い3年目に突入した夢見さんは、今やその道のエリートだ。

「アルフォートの使い方」1。続きを読むときは画像をクリック!

「店外の行き先」1。続きを読むときは画像をクリック!


すべては担当のため!気になるお金の話

しかし、ホストクラブに通うのはもちろんお金がかかってしまう。ホストクラブは基本的にセット料金、指名料金、ドリンク・フード代がかかり、さらにそれらの小計額の20〜40%がサービス料(TAX)としてかかってくる。特に担当の誕生日やイベントがある際はシャンパンタワーを入れたりなど、さらに出費がかさむことも。ホスト通いを続けるためには相当なお金が必要だ。

「私は月に平均100万円、少ない月で最低でも50万円くらいは使ってますね。担当の誕生月やエース(担当ホストに1番お金を使う客のこと)を目指すときは200〜300万は平気で使ってしまいます。あくまで私の場合ですが、主な収入源は風俗勤めです。『毎月こんなに使ってるの⁉︎』と思われるかもしれませんが、すでに金銭感覚が狂ってしまっているので、これが当たり前になってしまいました(笑)」

「消費税は基本45%計算」1。続きを読むときは画像をクリック!

「ホス狂いの金銭感覚」1。続きを読むときは画像をクリック!


「ホス狂いの辞書に『貯金』という文字はない!」と言い切る夢見さんだが、今はしっかり貯金もしつつ、ホスト通いを楽しんでいるそうだ。しかし注ぎ込む額は通い始めた当初と比べると圧倒的に高くなっていて、どんどんエスカレートしているそう。だが、それもすべて担当への愛を示したい一心からだ。

「ホス狂いのほとんどは、担当への恋愛感情、そして結婚願望を抱いています。だからこそお金を注ぎ込んで担当への『愛』を表明しているんです。金額が膨らめば膨らむほど好きな証拠。だから担当が被ってしまうと女の子同士の争いが起こってしまって、店で氷やグラスを投げつけたり、注ぎ込んだ金額でマウントを取るという事態が起こるんです」

「アフターは女同士の争奪戦」1。続きを読むときは画像をクリック!


彼女たちがホストにお金をかける理由は、ひとえに担当ホストへの「愛」を証明するため。だからこそ「私が彼を1番愛してる!」と周囲に見せつけようと、注ぎ込む額がどんどんエスカレートしてしまうようだ。

ホス狂いで最後に勝つ者は、経済力のある者である。しかしいつかはそれも限界が来てしまう。お金が稼げなくなったホス狂いは、首がまわらなくなったらそっと消えていくという。ホストにとってもホス狂いにとっても、あまりにわかりやすい弱肉強食の世界だ。

「やめられない!」1。続きを読むときは画像をクリック!

「歌舞伎町はお金で解決できる街」1。続きを読むときは画像をクリック!


ホス狂いの毎日はもはやサスペンス!?

夢見さんがこのようなホス狂いの日々をTwitterに投稿していたところ、同じホス狂いの女性たちから共感を得て大反響に。そこで「もっとわかりやすくホス狂いの日常をみんなに伝えたい!」と思い、漫画として連載することにした。

「自分の経験を漫画にしたら予想以上の反響がありました。エピソードを読んで『すごくわかる!』と共感してくれる同類の女の子が多かったことにもとても驚きました。また『この気持ちは理解できない』と、私とは違う考えや感じ方を持つ方ももちろんいらっしゃいました」

最近はSNSで知り合ったホス狂いの女性と仲良くなったが、実はその人の担当が夢見さんと同棲しているホストだったという、なんとも肝が冷えるような日々を送っているんだとか。夢見さんの生活は毎日がネタにあふれている。

「これからもホス狂いのお話をどんどん描いていきたいです。同じ世界にいる人に共感してもらえたり、ホストの世界を知るきっかけになればいいな、って思います。また、最後は書籍化を目指したいです!」

「大切なものは失ってから気付く」1。続きを読むときは画像をクリック!


ホス狂いはホストに莫大なお金を注ぎ込むが、そこにあるのは実直な担当への「愛」だった。ホストへの感情に悩み、苦しみ、そしてまたホストクラブに足を運ぶ。そんな彼女たちのある意味でピュアな気持ちがこの漫画には描かれている。「愛はお金で買える」という言葉は、彼女たちにとっては紛れもない事実であり、「夢」なのだ。

取材・文=福井求

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