Runny Noizeが初フルアルバム「HAKKIYOI!!!!!」発売。コロナ禍での挑戦と成長、今後の展望とは

関西ウォーカー

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Runny Noizeが、バンド初のフルアルバムとなる「HAKKIYOI!!!!!」を12月1日にリリース。収録曲のうち4曲にサウンドプロデューサーとして亀田誠治(東京事変)を迎え、これまでの活動の集大成であり、新たな挑戦が散りばめられた次への出発ともいえる渾身の1枚となっている。

本作には、洲崎貴郁(Vo/Gt)と山田健人(Vo/Gt)が、音曲漫才師・ラニーノーズとしてお笑いの道を進んできたからこそ実現できた遊び心あふれるアプローチがあり、また多彩な音楽ルーツを持つフクシマテツヤ(Vo/Ba)と児玉とみー優也(Dr)がいたからこそ生まれるエッセンスが込められているという。12月28日(火)には、なんばHatchでワンマンライブを開催。コロナ禍で本作はいかに生まれたのか、ライブへの意気込みとともに、今後の展望をメンバー全員に聞いた。

(写真左から)Runny Noizeのフクシマテツヤ(Vo/Ba)、洲崎貴郁(Vo/Gt)、山田健人(Vo/Gt)、児玉とみー優也(Dr)


プロデューサーに亀田誠治を迎えた、バンド初のフルアルバム

【画像】バンド初のフルアルバム「HAKKIYOI!!!!!」が12月1日にリリース

――フルアルバム「HAKKIYOI!!!!!」は、タイトルから印象的ですがどういった経緯で決まったのでしょうか?

洲崎「タイトルは曲が全てできてから決まりました。ジャケットのイラストは山田のお兄ちゃんが描いてくれてるんですけど、この絵が引っ張ってくれた感じで」

――ジャケットからタイトルが決まったんですね。

山田「珍しいですよね。いつも『絵を頼むわ』と特にリクエストせずお願いしているんです。それで今回はこのジャケットのイラストが送られてきて、メンバーもスタッフも気に入ったし、外国へ向けても伝わるんじゃないかということで決まりました。どうやら兄はちょうど相撲にまつわる仕事をしてたタイミングみたいで、影響受けて描いたみたいですね」

洲崎「なので、1曲目『Yobidashi(Ushers)』もタイトルが決まった後に作りました」

山田「裏面にある相撲の写真も、ギリギリ最後に決まりましたね。急遽撮りたいですって、スタジオをおさえてもらって」

――はじめてのフルアルバムというボリュームに加え、今回は新曲のサウンドプロデューサーに亀田誠治氏を迎えられています。これまでと違った制作になったのではないかなと思うのですが、特に難しかった点についてお聞かせください。

山田「個人的には『音の鳴る方へ』ですね。最初は単純なパワーコードだけやったんですけど、亀田さんのアレンジで押さえ方が難しいおしゃれなコードに大きく変わったんです。そのコードを覚えて弾くのが大変でした」

フクシマ「僕はベーシストとしてめちゃくちゃ憧れの存在やったので、亀田さんと接することがなにより苦戦しました」

山田「めちゃくちゃフランクに話してたやん」

フクシマ「一回、心を整えてからよ。亀田さんの神業の連発に感動してばかりで。それに怖いぐらい優しくて完璧な人でした」

洲崎「スタジオブースの中で僕らが演奏していたら、外で座って聴いてた亀田さんが、その場で思いつきはったのかブースに入ってきて『ここはこうしよか。ちょっとベース貸して』って。テツヤのベースでアレンジのアイデアを弾く場面があったんですけど、たぶんその時、めちゃくちゃ興奮したんちゃう?」

フクシマ「めちゃくちゃ興奮した」

児玉「間接ベースやん」

――あはは。憧れのあまり興奮の連続に。児玉さんはいかがですか?

児玉「僕は曲によってデスボイスだったり、ゾンビのモノマネをしたりするのが大変でしたね」

――『I fell in love with a ZOMBIE~俺はゾンビに恋をした~』のラストですね。

山田「なかなかゾンビのニュアンスを汲み取ってくれなくて」

児玉「誰もわからんわ。ゾンビなったことないのに」

山田「主人公が最後にゾンビになって目覚めました。遠くから歩いてきて気づいたら耳元にいます、ってシチュエーションの声がほしかったのに」

児玉「むずいで。役者ちゃうねんから」

山田「最初は小さい声で、間を開けて大きい声を出して欲しかったんです。それやのに最初からおっきい声出したりするから、最終的にはマイクから離れたところで声を出して、実際にマイクに近づいていく方法をとってましたね」

児玉「ゾンビの距離感わからんねん」

――そもそも亀田さんがサウンドプロデューサーで参加されることになったきっかけというのは?

洲崎「僕らのプロデューサーが、たまたま亀田さんと知り合いだったんです。久々に仕事場で再会した時に、亀田さんが『また一緒にしましょうね』と言ってくださったみたいで。それでプロデューサーが、『今、言いましたね?うち、こういうバンドやってるんですけど』と半分ダメ元でお願いしてみたらしいんですけど、それを快く受け入れてくださったと」

山田「もちろん、ちゃんと音源も聴いてくださった上で決めてくれたみたいで。いいバンドだねって」

――先程、少し苦労の面でのお話にもあがりましたが、実際に亀田さんと制作されていかがでしたか?

洲崎「亀田さんが僕らのことをわかってアレンジしてくださってるので、違和感なく制作にも取り組めましたね」

フクシマ「制作は亀田さんからプリプロ音源というものが届いて、それを僕たちがこうしたいという意思を込めて自分たち流に作っていくんですね。その段階でもう『どうやって直したらええねん!』ってぐらいの完成したものが届くんです。普段は、弾くリズムをみんなでそろえたりするんですけど、亀田さんが作ってくれたのは、それぞれのパートがそれぞれのことをしている。役割が4人分あるので、ライブでやっても一際クオリティが違うようなアレンジをしてくれていたんです」

山田「増やしたくなるようなところを削ってシンプルにしたりね。『The Name』は、ギター1本でやってるんですけど、僕らやったら2本でやってたはずやし」

洲崎「僕らから送った音源は、2本やったもんな」

山田「そう。それが1本になっていて、『暇なんです。増やしてください』言うたら、『暇でいいじゃないか』って(笑)。ほかの曲でも、もっとごちゃごちゃしていたのをクリアにしていただいた。引き算の美学でしたね」

児玉「音数を減らしていこうとか、フレーズが多かったところを『減らすともっとよくなる』と言われて試してみたら実際に他の楽器の役割がよく聴こえたり。とても勉強になったな」

――選曲はスムーズに?

山田「亀田さんの『Love & Peace』『音の鳴る方へ』『Star Betray』『The Name』は、いくつか作って送らせていただいた中から選んでいただいた。それ以外の新曲はどんどん作っていった感じですね。過去曲は、ひとつのアルバムから2曲ずつ選びました」

洲崎「初めましての人でも、どんなバンドか知っていただけるようにね」

山田「MVにある曲だけを選んでもよかったんですけど、なってない曲でもいい曲あるしなって。あえてMVを作っていない曲も選びました」

――このアルバムで過去のバンドも振り返るように。新曲は何かテーマやコンセプトがあってなのか、それとも作りたいものを作っていった感じですか?

児玉「ある意味、アルバムのタイトル通り『はっきょい、ドーン!』で作ったような感じですね」

山田「作りたいものを作ったらできた感じやね」

洲崎「毎回、どういうアルバムを作ろうかという作り方はしないんです。『Drunken Bum』と『Thank you』は、昔からある曲なんで、これは入れたいなと話し合いながら作りました」

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