【漫画】何かするのもめんどくさい、でもめんどくさいとも言い出せない…「全てがめんどくさいウサギ」に共感集まる

東京ウォーカー(全国版)

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寝る準備が手につかず2時間ゴロゴロ、「飲みに行くめんどくささ」と「断って、あとあと気まずいめんどくささ」の両天秤……。ありとあらゆることがめんどくさいウサギが主人公の日常系漫画に「これまさに私だ」「面倒くさいが最高潮」と共感が集まっている。

一言「めんどくさい」と言えれば楽なのに。ままならないウサギの日常画像提供:一秒(@ichibyo3)


期待も「めんどくさい」、ナイーブなウサギのゆるやかな日常

話題を呼んだのは、「在宅勤務子ちゃん~わたしたちのリモートワーク日記~」などの作品を手掛ける漫画家の一秒( @ichibyo3 )さんが、2021年にTwitter上で連載していた4コマ漫画「全てがめんどくさいウサギ」。文字通り、あらゆるものごとがめんどくさく感じるウサギを主人公に、生活での面倒ごとや、バイト先での人間関係といった日常のさまざまな「めんどうくさい」を拾い上げた作品だ。

【漫画】「全てがめんどくさいウサギ」を読む画像提供:一秒(@ichibyo3)

一人暮らしでコンビニバイトのウサギ・山田は、「洗濯物を干さなきゃいけないが動きたくない」「CMを飛ばすためにリモコンを取りに行くのがめんどくさくてそのままCMを見る」と、何をするにも“めんどくさい”が先立つ性格。それは行動だけに留まらず、たとえばバイト先でうっかり元気よく返事をしてしまった時、「期待に応えるのもめんどくさいし期待外れと思われるのもめんどくさい」となし崩しにハキハキと返事を返すキャラに甘んじてしまうほど。

全てがめんどくさいウサギ1話(2/2)画像提供:一秒(@ichibyo3)

喜ぶのも悲しむのもめんどくさい、そんな山田の淡々とした日常と、些細なやり取りから生まれるゆるやかな変化を描いた、ゆるい雰囲気の日常系4コマだ。

Twitterでの連載中は、毎話山田の感じる「めんどくささ」への共感や、それでも少しずつ変わっていく山田を見守るようなコメントがユーザーから寄せられ、昨年12月に公開された最終話には4800件を超えるいいねがつくなど、じっくりと進む展開に注目が集まった。今回は作者の一秒さんに、本作が生まれたきっかけや描写へのこだわりを訊いた。

全てがめんどくさいウサギ5話(2/2)画像提供:一秒(@ichibyo3)


シンプルな絵柄でも「感情が伝わってくる」 読者からの反響強く

――本作を描き始めたきっかけについて教えてください。

「とにかく気楽に描ける漫画を描きたいなと思い始めました。毎日無理せず更新するため、キャラもできるだけシンプルな絵柄にしました」

――作中で描かれる「めんどくささ」は共感できるものが多かったです。作者自身の感覚が反映されたものが多かったのでしょうか?

「はい、私もとてもめんどくさがりです。思いっきり私の感覚が反映されていますね。そして読者の方からも『共感する!』という声が多かったので驚きました。めんどくさがりな人はたくさんいるんですね(笑)」

――感情が顔に出ない山田ですが、「めんどうくささ」の機微を表現することの難しさはありましたか?

「首の傾げ方やうつむき加減などで感情を表せないかな、と考えながら描いていました。難しい部分もありましたが少しの絵の変化で読者さんに『感情が伝わってくる』と言ってもらえて嬉しかったです。シンプルな絵柄だからこそ、読者さんがいろんな感情を読み取れるのかなとも思いました」

――本作で特に意識したり、こだわった部分はなんですか?

「セリフは出来るだけ話し言葉に近いものにしました。一度口に出して、話し言葉として違和感がないものだけを採用しています。キャラが動物なのでファンタジックになりすぎないように、ドラマ自体はリアリティを大事にしたいなと思っていました」

全てがめんどくさいウサギ9話(2/2)画像提供:一秒(@ichibyo3)


――描き始めた当初の構想から変化した点はありましたか?

「最初は主人公の山田の『めんどくさい日常あるある』だけで続けていこうと思っていました。なので山田がどんどん自主的に変わっていったのは驚きました。恋のお相手ミホちゃんも、当初は『バイト先で出会うちょっとイタい子』のくらいで考えていました。まさか恋に落ちるとは…人生と同じで先は分からないものですね(笑)」

――描いていて特に楽しいと感じたところはありますか?

「自分でも思っていなかったようにキャラが動き出したときは面白かったです。私自身もキャラが勝手に動くのを見るのが面白く、そして読者さんたちもキャラの行動に驚いたりして。皆で一緒に物語を体験している感覚がしてとても楽しかったです」

――完結を迎えて、読者へメッセージをお願いします。

「このような展開になるとは思っていませんでしたが、読者の方々のコメントが励みとなり物語を完結することができました。山田はきっとどこかでめんどくさがりながらも日々を生きてることと思います。皆さまの中でも山田の生きた証が少しでも残ったなら作者としてこんなに嬉しいことはありません。一緒に見届けて頂きありがとうございました!」

取材協力:一秒(@ichibyo3)さん

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