【パンダWalker】アドベンチャーワールドのパンダはなぜ大家族なのですか⁉
東京ウォーカー(全国版)
2022年4月14日にひとり立ちをした末っ子パンダの「楓浜」を含め、計7頭のパンダ家族がいる和歌山のアドベンチャーワールド。同園で生まれたジャイアントパンダは17頭もおり、パンダの飼育や繁殖にかけては世界中から注目を浴びているのだ。そんなパンダ天国で暮らすパンダとアドベンチャーワールドとの最初の出会いや飼育の裏話、観覧時の楽しみ方などを聞いてみた!
ジャイアントパンダを受け入れたきっかけは?
お答えいただいたのはアドベンチャーワールドの広報・長谷川舞さん。「ジャイアントパンダが和歌⼭に初めて来たのは、1988年9⽉です。中国の四川省から、辰辰(シンシン)と慶慶(ケイケイ)の2頭がやってきました。同年3⽉から『中国三⼤珍獣展』(岡山)と『⻘函トンネル開通記念博覧会』(北海道)でのお披露⽬を経て、アドベンチャーワールドに到着。公開期間は3カ月だったそうです」と長谷川さん。
その後、アドベンチャーワールドは、1994年に「中国成都ジャイアントパンダ繁育研究基地」の⽇本⽀部となり、世界で初めて「ブリーディングローン制度」でジャイアントパンダの⾃然繁殖のための⽇中共同研究を開始した。
「ブリーディングローン制度」とは、希少な動物を絶やさず、また増やしていくために、動物園や水族館同士で動物を貸し借りする制度のこと。
「この時、のちに16頭の⽗親となる『永明(えいめい)』とメスの『蓉浜(ようひん)』が来園しました」と長谷川さん。2頭はパンダランド(現ブリーディングセンター)で暮らしていたが、「蓉浜」は1997年に急逝してしまった。そのため、「永明」のお嫁さん探しが実行され、2000年7月7日に中国からメスの「梅梅(メイメイ)」を迎えた。すでに妊娠していた「梅梅」は、2000年9月にアドベンチャーワールド初となるジャイアントパンダの赤ちゃん「良浜(らうひん)」を出産。その後も6頭の赤ちゃんを出産し、2008年に世を去ったのだ。
「この『梅梅』を迎えた時に始まったのが、ジャイアントパンダをはじめ、関わるすべての⼈々のしあわせを願うアドベンチャーワールドのプロジェクト『しあわせ計画』です。それは今も続いており、⽴派な⺟親に成⻑した「良浜」も、現在に⾄るまで10頭の⾚ちゃんを育て上げ、しあわせの輪を広げてくれています」

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