ノンカフェインのチョコレートも!?好みを分析してランダムでお菓子が届く“おやつのサブスク”とは?
東京ウォーカー(全国版)
「なければ作ってみる」パティシエがいるからこその挑戦
――データの解析がすごく多いということだったんですが、利用者の傾向はどうですか?
「20~40代の女性が多いです。『おやつBOX』のスタートが“子供向けのおやつを”というものだったのでママさん向けかなと思っていたんですが、単身のOLさんにも多くご利用いただいていますね。特にコロナ禍になってからは、以前頻繁にカフェに行っていた方の利用も増えました。全体的に『食』への探求心がある方、新しいものやこれまでにないおやつとの出合いを求めていらっしゃる方が多い印象です。毎月期待に応えられているか不安ですが、これからもがんばっていきたいです」
――おやつの種類も本当にたくさんありますが、どのようにしてラインナップが増えていくんでしょうか?
「お菓子の種類はこれまでで2000種類くらいに達しているんですが、『利用者さんを飽きさせないように』という思いからバイヤーが全国を行脚したり、オンラインで商談したりした結果ですね。あとは、社員が個人的な旅行に行った時においしいおやつに出合って、『これおいしかったよ』といった感じで報告し合ったりもします。毎日試食会するような勢いでラインナップを増やしていっています」
――すごい数ですね…。利用者さんからの声で商品化したおやつもあるんでしょうか?
「サービスを始めた頃、妊婦の利用者さんから『カフェインが取れなくなったのでチョコレートが食べられなくなってしまった』という相談があったんです。そこで、ナッツやドライフルーツなどを混ぜて攪拌することでチョコレートに近い風味を作り出して、おやつにしてお届けしたんです。そうしたらすごく喜んでいただけて、その後も同じものをバレンタインに出したりしました。
あとは、今でこそプロテインバーってすごく種類があっておいしいものが多いと思うんですが、数年前はそこまで進化していなくて食べにくい印象でした。さらに『プロテイン』と聞くと筋肉をつけるイメージがあり、女性には抵抗があったみたいなんです。『おやつとして気軽に食べられるものがほしい』という声があり、チューインガムのような感覚で食べられるプロテインバーを作りました。社内にはパティシエもいますから、ほかではないおやつを作ったりできるんです」


――パティシエの方がいておやつを自社開発することもあるということでしたが、バイヤーさんが買い付けされる場合と、自社開発される場合の基準みたいなものはあるんですか?
「特に明確な基準はないのですが、自社開発で作るお菓子は焼き菓子が多いです。少ない原料でおいしいおやつを作ることへの挑戦という面もあります。焼き菓子にはあまり使われないフレーバーを使ってみたりすることもありますね。自社で作る方がチャレンジングでアグレッシブな商品が多い気がします」
――自社開発で生まれた、挑戦的なおやつにはどんなものがありますか?
「カソナードってご存知ですか?」
――いえ、初めて聞きました!
「お砂糖の名前なんです。海外だとカソナードを使ったおやつが多いんですが、日本だと知名度が低くて『これを使ってお菓子を作ってほしい』とお願いしても気後れしちゃうみたいなんですね。使ったことのない珍しい素材でも、自社だと『えいや!』とやってしまえるので、うちではカソナードを使ったお菓子もあります。『ないならまずは自分たちでやってみよう』という思いがあります」
新たな食との出合いのために
――「おやつのサブスク」という今までにないサービスを提供しているスナックミーですが、サービス全体でこだわっていることなどはありますか?
「スナックミーのサービス自体のコンセプトとして、『わぉ!を届けて心と体を満たす』というものがあります。『こんなおやつもありなんだ』とか『こんな組み合わせもありなんだ』というような、期待を超える新しい発見をお届けできるように、という思いを込めています」
――まさにいつも「わぉ!」を届けてもらっています。今後どのようなことに力を入れるのか、展開予定のサービスなどがありましたら教えてください。
「定期便だけではなくオンラインショップや直営店も展開していて、とてもご好評いただいているので、もっと直営店の店舗数を増やしていきたいですね。あとは都心に限ってしまうのですが一部のコンビニでも展開していて、より多くの人にほしいタイミングでおやつを手に取っていただけるようになればと思いますし、そこから定期便にも興味を持っていただきたいです」


――オンラインショップ、拝見したことあります。「好きなおやつをお取り寄せできるんだ!」とうれしくなったのですが、お菓子以外にグッズなども展開されていて驚きました。しかもすごくかわいくて!
「そうなんです。Tシャツとかもありますよ!自社専属キャラクターで、おやつ時間の楽しさを伝える役割を担っている『りっす』は、YouTubeで動画も出しているんです。今後はりっすのグッズ展開も予定していて、りっすを通じて癒やしをお届けできればと思います」



――楽しみですね!今後、お食事系に展開される予定はないのでしょうか?これだけおやつがおいしいと、ご飯系にも期待しちゃいます!
「今のところその予定はないんですが、おやつ以外だとドリンクも拡充しています。あとはグラノーラとか。朝の時間にはまだまだ可能性があると考えていて、オートミールなんかも取り入れてみたりしています。『24時間の食生活を、スナックミーで制覇出来たらいいね』なんて話しているんですよ(笑)」

――材料がシンプルで健康的だし、ちょっとした夜食などもあればうれしいです!24時間制覇、楽しみです。
インタビュー中、地曵さんがこれまで開発してきたおやつについて話している時、常に自分たちも楽しむことを忘れていないのだろう、ということが伝わってきた。凄まじいチャレンジ精神から生まれたおやつはどれも、家族やパートナーと楽しむもよし、自分へのご褒美にするもよし。掌サイズの小さなドキドキではあるものの、人生を豊かにしてくれるのではないだろうか。
取材・文=織田繭
この記事の画像一覧(全14枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!
ゴールデンウィーク期間中に開催する全国のイベントを大紹介!エリアや日付、カテゴリ別で探せる!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介