スターバックスが野菜で地域とつながる⁉コロナ禍の今だからこそ伝えたい“地産地消&産地応援”

東京ウォーカー(全国版)

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いいものを伝えたい、喜んでもらいたいという思いに共感して

三島玉川店のパートナーたちが訪ねているのは、「JAふじ伊豆」の紹介で出会った若手生産者6人から成るチーム「箱根西麓のうみんず」(以下、のうみんず)の畑だ。その理由を田中さんは「“地元の人たちに地元のいいものを伝えたい”という思いは親和性があり、目指すゴールが近いと思ったから」だという。

「農家の方が知っているおいしい食べ方は消費者に刺さるので、興味を持ってもらうきっかけとして大切」と田中さん

のうみんずは、ミニ白菜やロメインレタスなど新しい名産の研究・育成のほか、三島野菜のPR活動を積極的に実施。食育にも熱心で、年に2回、「のうみんずの日」として市内すべての小学校に野菜の無償提供を行っている。こうした活動の根底には、「農家の高齢化が進むなか、この土地の農業を絶やさないためにも産地の生産量を支えられるようにしていきたい。そして興味を持ってくれた子供たちが、1人でも多く将来就農してくれたら」という願いがあると、のうみんず代表の前島弘和さんは語る。その願いがあるゆえ、取り組みを通じて、スターバックスが持つ幅広い客層へ向けた発信力にも期待を寄せる。

「箱根西麓のうみんず」のメンバー。右から3番目が代表の前島さん

ボードには、「ハウスの中にはハチさんがブーンブン!!おいしいミニトマトづくりに活躍していました!」「甘みがあり肉厚でシャキッと食感!」など、実際に生産地を訪ねたからこその言葉が踊る。「みなさん本当に熱心で、畑では細かいところまで質問してくれて。僕らの思いを非常にわかりやすく文章にして伝えてくれている。生産者の思いを消費者に伝える機会は少ないので、スターバックスのみなさんの言葉で伝えてもらえるのはありがたい」と、前島さん。

大庭さんが作ったヤマツ葉ショウガの肉巻き。パートナーたちは家で料理し、感想を伝えている

ボードに飾る料理写真の撮影を担当する大庭さんは、「“おいしいと言われるのがとてもうれしい”という農家さんの言葉が印象的でした。私たちもコーヒーを通してお客様の笑顔を見られるとやりがいを感じるから、同じだなって」と話す。その思いに共感したことも魅力を伝える力になっているようだ。

三島玉川店は国道1号線沿いにあり、ドライブスルーを併設

こうして紹介を続けてきた三島野菜だが、田中さんによれば今年は新たな目標があるという。「昨年は私たちの体験をお客様に伝える1年でした。次の1年はワークショップなど別の形で、生産者が消費者へ魅力を直接伝えられる場所を作っていけたらと思っています。そして三島にはほかにもたくさんの魅力があるので、それを私たちが発見し、地元の人々に伝えていきたい」と意気込む。

地元の老若男女だけでなく、熱海市などスターバックスがない近郊エリアからも人が訪れる三島玉川店

地元の魅力を伝える取り組みは、生産者の思いを乗せて次のステップへと続く。


※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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