【漫画】「モーニング娘。になりたかった」夢破れた作者のキラキラ切ない青春物語に「私も同じ」「分かる」と共感の嵐

東京ウォーカー(全国版)

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Instagramで自身の体験をコミックエッセイにして発信している、かか丸さん( @maru_maru_kazoku )。5~7月にかけてアップされた作品「アイドルになれなかった人達。」は、モーニング娘。になることを決意するも夢破れた、かか丸さん自身の小学6年生から主婦となった現在までを全16話で描き、大反響を呼んだ。そんなかか丸さんに、作品制作のきっかけなどを聞いてみた。

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かか丸さんは、とある田舎で生まれ育った。小学6年生の頃のある日、テレビで見た加護亜依に衝撃を受け、モーニング娘。のメンバーになることを決意する。出演番組をビデオに予約し、ブロマイドを買いあさってはファイリング。さらに、窓ガラスに自分を映しながら踊りの練習を行い、レコーディングスタジオをイメージしたクローゼットで歌の練習。アイドルの夢に向かって突き進んでいた。

しかし、両親はモーニング娘。のオーディションを受けることを許してくれない。諦めきれないかか丸さんがたどった青春とは…。

描くきっかけは、あややの復帰と加護ちゃんからの返事

「アイドルになれなかった人達。」の連載を始めたきっかけは、「今も大好きなあやや(松浦亜弥さん)の11年半ぶりの復帰と、加護ちゃん(加護亜依さん)に自分の気持ちが伝わった(=インスタ上でリプ返が来た)から」とかか丸さん。

大好きなアイドルの中でも、2人との出会いは特に衝撃を受けた。「2人の輝きはまぶしすぎて、私にはどのアイドルよりも光り輝いて見えました。2人とも共通するのが、まず歌!!難しい曲でも安心して聴いていられる心地よさ、表現力、もう圧巻でした。加護ちゃんはカバー曲も加護ちゃんの歌にしてしまう凄さもありました。加護ちゃんが歌っていて知った曲もたくさんあります」

さらに、「あややは女王降臨!って感じで、もうバッチバチに感じるオーラにやられました。大人になって当時のあややを観ると、並大抵じゃない精神力とプロ根性を感じて泣いてしまいます。かっこいいし、かわいい!!これからも、ずっと憧れでずっと好きな2人です」と、漫画では描き切れなかった“愛”があふれ出す。

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「一度はアイドルを夢見た人がこんなに…」共感の嵐に驚く

また、この漫画には、読者からの共感のコメントがとにかく多く、読んでいるだけで人それぞれの物語が見えてくる。

「私、5期オーディションに書類送りました!」
「私もモー娘。大好きでなりたかった一人です!」
「もしかしてこれ私の話を漫画にしてくれたの??!と思うくらい共感の嵐」

と、モー娘。にあこがれてアイドルを目指した人たちの姿が、コメントから見えてくるようだ。また、かか丸さんが親からオーディションを受けることを再度反対された第5話では、

「この回のかか丸さんの言葉に涙腺緩んでしまいます」
「子供がやりたい、なりたいって言ったら全力で応援しようと思った」
「両親に理解してもらえないのは、なかなかつらいですね。チャレンジさせてほしい‥!」
「そういった青春を送ったたくさんの人たちの気持ちを漫画にしてくれているんですね」

と、かか丸さんに共感する声が多く寄せられている。

2話-6

5話-5


かか丸さんも、そんなコメントについて「『私も同じでした』というコメントが多かったのが印象的でした。アイドルに憧れて、なれなかった人達がこんなにいるんだなと!そして、皆さん気持ちが熱くて、コメントを読みながら泣いていました」。また、「ドルヲタ(アイドルオタク)だからこそわかる細かい台詞だったり曲目だったり、そういったことに反応していただけるのもうれしかったです」。このようにして、フォロワーと一体となった熱量のある作品が仕上がった。

ちなみに今思い返してみて、反対されたご両親との当時のやり取りについて思うことは?と尋ねたところ、「私も実際親になり、反対する気持ちもわからなくはないです。が、『一回やらせてみたらいいのになぁ』と自分の両親に思います。やってみなければ、わからないことってたくさんあると思うので。それが、かなってもかなわなくても!」と答えてくれた。

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描くうちに、当時の自分の想いが浄化されていった

そして、制作が進むにつれて、かか丸さんの心境に変化があったという。

「序盤は描きながら当時の悔しさがよみがえってきて、心がザワザワしていました。でも、過去の自分のできごとを描くと、当時の自分の中にしまっていた想いが浄化される感覚があったので、全部吐き出してしまおう!と必死で描きました。何話もアップしていくうちに、『私もです』という共感や『楽しみです』という応援のコメントをいただくようになり、それを励みにして描いていくうちに、私なりの『答え』が見えて、最後まで描き上げることができました」。かか丸さんなりの「答え」は、最終話で見ることができる。

そして、この漫画の大きな魅力の一つが、毎回表紙に描かれているイラストだ。漫画のタイトルに合わせて、かか丸さんの自画像が、モー娘。だったり℃-ute だったり、アイドルの当時の衣装を着ている。「自分がアイドルになっていたら、この衣装を着たかも!」という、フォロワーの夢を実現してくれている。

衣装はどのように選んだのかを聞いてみたら「もちろんどれも着たい衣装で、大好きな曲のものです。あとは、前の投稿との色合いの兼ね合いや私の画力で上手く描けるかどうかも含めて決めていました(笑)」という。まだまだ描ける衣装も多そうだ。

5話扉


インスタにアイドルとして登場する企画が大盛り上がり

そして、ユニークな試みだったのが、フォロワー7000人突破を記念して行った「最終話の表紙にアイドルになって一緒に登場してくれる人を募集する」というもの。これには、なんと246人もの応募があったとのこと。

「今回は、『アイドルになりたかった!』というコメントを多くいただいていたので、『フォロワーさんと一緒にアイドルグループを結成したら楽しそう!』と思いつきました。応募人数にはびっくりしましたが、とてもうれしかったです。『企画が楽しかった!』というコメントもたくさんいただけて、企画してよかったと思いました」とかか丸さん。

最終話の表紙には、かか丸さんを含めて、抽選で選ばれたフォロワーたち全6名がアイドル風衣装を身に着けて(イラストで)登場。衣装は、かか丸さんが卒業をイメージしてデザインしたものだった。最終回のちょっとせつないラストシーンも大きな共感を呼び、コメント欄にもフォロワーそれぞれの人生がつづられた。

最終話にはフォロワーがかか丸さんと一緒に、アイドルとして登場!


今後は「恋愛」や「恩師」について、描きたいと思っているエピソードがあるそう。「これからの課題は画力とコマ割り。でも自分らしさを忘れずにこれからも、真面目に描いてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします」とのこと。かか丸さんならではの素晴らしい記憶力で、詳細まで表現された漫画は、また多くの共感を呼びそうだ。

取材・文=澤田佳代

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