【Ifルート】大型連休で「熱海」！もしも海外旅行を選んでいたら？明晰夢が伝えるメッセージ？もう一つの世界線にゾッ！

パラレルワールドは「平行世界」とも呼ばれていて、何かを選択する上でAとBがあり、その分岐点でAを選んだ場合とBを選んだ場合でそれぞれ別の世界線が並行に進んでいくというものだ。今回は、そんなパラレルワールドを描いた大家さん(@ksyjkysk)の「明晰夢によるパラレルワールドに関する考察」を紹介しよう。

大家さんの作品は、ラストにゾッとするようなオカルト的要素を含む作品が多い。ホラー要素を含ませた「嵐の日の来客」や大人になれないと言う結末が鳥肌が立つ「僕らの夏と灰」など、趣味とは思えない漫画が揃っている。

国内旅行か国外旅行か？明晰夢が教えてくれた別の世界

例えば、機内食で「肉」を選ぶか「魚」を選ぶか。何かを選択するとその時選択しなかった方の結末が気になることがある。「あの時あっちを選んでいたら」と後悔することもある。男はそんな話をした。なぜならば、男は同僚とともに大型連休を使って、待望の海外旅行に出かけているのだ。

しかし、どうも気になるのが夢のこと。自分たちが旅行の準備をしている夢を見たのだ。荷詰めをしながら、旅行に行く2人をもう1人の別の自分が見ている。このように、夢の中で夢を自覚した状態を「明晰夢」という。「数日前の俺たちを見てるんじゃねぇの？」と同僚は言うが、感覚的にそうではなく、あれは別の自分たちだと言う。

「別人」の俺とお前はパラレルワールドの住人で、夢という無意識の空間がパラレルワールドを覗く窓みたいな役割になってるんじゃないかな、と男は言った。

それはつまり今回の海外旅行で「あっちの世界とこっちの世界の何か決定的な世界の違いが発生するんじゃ…」と、男は実に不穏なことを言うのだった。

旅行を終えて、家に戻った2人。「楽しかったなー」と語るのは、国内旅行に行った世界線の2人。では、海外旅行を選択した2人は一体どうなったのか？「あっちの世界とこっちの世界の何か決定的な世界の違い」がラストに描かれている。

読み返すと物語を読む進める上で重要な「機内」と「車内」、「バッグ」や「キャリーケース」など絶妙に違う描写に気づくことができる。もう一つの世界。もしかしたら、あの時の明晰夢は海外旅行を選んだ2人への何かのメッセージだったのだろうか？

画像提供：大家(@ksyjkysk)