「ジブリパーク」のある愛知県で、今だからこそ知っておきたい知識を身に着けよう!オススメの《学び》プログラム2選

東京ウォーカー(全国版)

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スタジオジブリ作品の世界を表現した公園施設「ジブリパーク」が「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」内にオープンし、今まで以上に注目が集まる愛知県。せっかく愛知県へ観光に訪れるのなら、周辺の魅力的なスポットも巡ってみてはいかがだろうか。

ジブリ作品には人間中心的な考え方への批判など、人間以外の生き物や自然との共存について描かれる作品が多くある。そこで今回は、生物多様性や、食を通した自然との共生などが学べるスポットをご紹介。愛知県を旅して、大人なら知っておきたい知識を楽しく身に着けよう!


《«選べる3コース»セグウェイで巡る「のんほいパーク」バックヤードツアー》(愛知県豊橋市)

アクセス:ジブリパークより車で約80分、ジブリパークより電車(リニモ→愛知環状鉄道→JR)で約120分

130種類を超える動物たちに合える「のんほいパーク」。セグウェイツアーは東門からスタート

広大な敷地に動物園や植物園、自然史博物館、遊園地を整備した、国内でも有数の複合施設「のんほいパーク(豊橋総合動植物公園)」。生き物に優しい環境づくりを心掛けており、生き生きと過ごす動物たちを観察できるのも魅力の1つだ。そんな同園の、普段は見られないバックヤードなどを見学&体験できるセグウェイガイドツアーがあるということで、モデルの森下彩七さんが参加した様子をレポート!

セグウェイ初挑戦という森下さん。あっという間に乗り方をマスターして、スイスイと園内を走り回った

同園のセグウェイガイドツアーには3種類あり、今回は「前公園長ガイド編」に参加。ほかには獣医の仕事を学べる「獣医ガイド編」と、飼育員の仕事を見学できる「飼育員ガイド編」がある。

ツアーはセグウェイの事前講習からスタート。注意点の説明を受けたら、ヘルメットを装着して早速セグウェイに乗ってみよう。セグウェイは体重移動によって前進・後退する乗り物で、バランス感覚が肝心。しかし特別な技術は要らないから、多くの人がすぐに乗れるようになるそうだ。開始からここまでにかかる時間は30分ほど。坂の上り方や止まり方も習得できたら、いよいよガイドツアーへ出発!

前公園長の瀧川さん(左)は、現在もアドバイザーとして企画や広報を中心に活躍中

ガイドしてくれるのは、7年間のんほいパークの園長・公園長を歴任した瀧川直史さん。このセグウェイガイドツアーを企画した張本人だ。「人間と動物、自然が共存していくためには何が必要で、どうすればいいのかを楽しみながら体感してもらいたくて、このツアーを考えました」とのこと。インドからのゾウの導入や、ゾウの群れ飼育環境整備までの道のりなど、前公園長ならではの動物秘話を交えた解説が人気だ。

アフリカのサバンナに生息するアミメキリン。生息地を再現するため草木や岩、背の高い木などを植えている

まずは一般の来園者も見ることができる場所から動物たちを観察。同園では、それぞれの動物が生息する環境を再現して飼育されており、アフリカエリアではキリンやシマウマ、ダチョウなどを高台に作られた観察台から眺めることができる。

飼育員いわく、シロサイは手間が掛からない動物とのこと。「トイレの場所は決まっているので掃除が楽、名前を呼べば来てくれるから」だという

続いてはシロサイ舎に到着。ここでは一度セグウェイから降りて、バックヤードに潜入する。寝床の建物を抜けると3頭のシロサイがお出迎え。「近くで見ると、思っていたより大きい!」と森下さん。

普段は触れられないが、このツアーではシロサイの体にタッチすることができる。実際に触ってみると、背中やお尻、脚の皮膚は硬めだが、お腹や首の付け根などはタプタプと柔らかかった。デッキブラシで体をこすられるのが好きだそうで、脚の付け根をこすると気持ちよさそうに脚を広げてきた。

広さ6000平方メートルの放飼場で、のびのびと過ごすゾウたち。時にはじゃれ合う姿も観察できる

ツアー終盤はアジアゾウエリアへ移動。6頭のアジアゾウを飼育しており、国内の公立動物園では最も多い。アジアゾウは母系の群れで生活する習性があるため、同園でも群れで飼育。ゾウ本来の行動や仕草が観察できる。水遊びが好きなゾウたちのために、水深2.5メートルのプールも設置。暑い日には鼻シャワーで遊ぶゾウたちが見られるかも。

日本で一番大きいアジアゾウのダーナ。体重は約5トン、1日に食べるエサは80キロにもなるんだとか!

ゾウの体調や機嫌にもよるが、運がよければバックヤードも見学可能。この日はオスのダーナが足を洗うところを見せてもらった。なんとダーナは人間の言葉を理解していて、飼育員の「右~!」という声を聞くと、檻から右足を出して洗ってもらうのだ。ゾウは生活する中で石やフンを踏むなどして、足裏から細菌が入って病気になることがあるそう。その予防のため、こまめに足裏を掃除・消毒し、仕上げにオリーブオイルで保湿する。

運がよければ、洗い立ての足裏に触れられる。5トンもの体を支えている足に触る機会は大変貴重だ

さらに運がよければ、ゾウの足裏にタッチできることもある。横からそっと触ってみたところ、硬い皮膚に覆われてはいるが、その中は柔らかくクッション性があった。

レッサーパンダ界では美形で有名だという、メスの李花(リーファ)

ツアーではほかにもカバやライオン、マンドリルを観察。それぞれ瀧川さんがユーモアを交えながら紹介してくれた。ツアーのコース外にも、レッサーパンダやホッキョクグマ、コツメカワウソなど人気の動物がたくさん。ツアーの前後に散策するのもおすすめだ。

初セグウェイだったが、終わるころには坂道や砂利道、ちょっとした段差もスイスイと走れるようになっていた

【体験したモデルの森下彩七さんのコメント】
「初めてのセグウェイだったので始まる前は不安だったけれど、丁寧に教えてもらえたお陰ですぐに乗れるようになりました。ライオンを下から見上げられるところは、近すぎてドキドキ!そして、なんといってもシロサイをあんなに間近で見られて触れられたのは感動です!飼育員さんの言葉を聞いて、足を上げるアジアゾウもかわいかったな。前公園長の解説がとても興味深くて、もっとほかの動物のお話も聞きたくなりました」

●《≪選べる3コース≫セグウェイで巡る「のんほいパーク」バックヤードツアー》/会場:豊橋総合動植物公園 のんほいパーク/住所:愛知県豊橋市大岩町大穴1-238/電話:0532-41-2283(豊橋みどりの協会)/時間:午前の部10:00~12:00(集合は9:50)、午後の部13:30~15:30(集合は13:20)/開催日:開催中~2023年6月24日(土) ※コースにより開催日が異なる/料金:16歳以上1万円 ※のんほいパークでの申込みは不可/駐車場:1650台(普通車200円/1回)/アクセス:東名高速道路・豊川ICより車で約40分、JR東海道本線・二川駅より徒歩約6分/URL: https://www.nonhoi.jp/


《里山で学び・食す「猪鍋定食」》(愛知県豊田市)

アクセス:ジブリパークより車で約40分

東海エリア随一の紅葉スポットとしても有名な香嵐渓。巴川がつくる渓谷にある料亭「香嵐渓 一の谷」では、「ちょっぴり贅沢で癒やされる非日常」をコンセプトに、昔から残る香嵐渓の穏やかな自然を生かしたロケーションのもと、食事が楽しめる。眼下の清流を眺めながら料理を堪能しよう。

豊かな里山風景の中にある料亭「香嵐渓一の谷」。まるでここだけゆっくりと時間が流れているかのよう

このプログラムではジビエについて知り、食を通して自然と共存してきた日本の里山文化を学ぶことができる。先人たちがほかの生き物や自然とうまく生きてきた歴史を知り、野生動物をいただく意味について考えてみてはいかがだろうか?

創業は1965年。老舗料亭のノウハウを生かして里山の魅力をギュッと詰め込んだ「猪鍋定食」

ジビエについて学びながら食べるのは「猪鍋定食」。地元の味噌を使った特製の猪鍋は、味噌が肉の甘味を引き立て、噛むほどに旨味が口の中に広がる。鹿肉のローストや山菜料理もセットになっている。調理の難しいジビエの旨味を引き出せるのは、老舗料亭だからこそ。ここでしか食べられない里山の恵みに感謝しながら味わおう。

●《里山で学び・食す「猪鍋定食」》/会場:香嵐渓 一の谷/住所:愛知県豊田市足助町一の谷22/電話:0565-62-0508/時間:10:30~16:00(LO15:00)/開催日:開催中~2023年4月28日(金)/休み:木曜/料金:猪鍋定食5000円/駐車場:150台(無料)/アクセス:猿投グリーンロード・猿投ICより車で約30分/URL: https://ichinotani1.com/




※感染症対策を行い、了承を得て撮影時のみマスクを外しています。
※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
※商品・サービスの内容は2023年3月20日時点のものであり、予告なく変更になる場合があります。
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※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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