「女性のほうがおいしそうに見える」“お茶出しは女性の仕事”という時代錯誤な社内ルールを描いた漫画について作者に聞いた
東京ウォーカー(全国版)
この漫画をTwitterに投稿した際には、「20年ちょっと前、臨時職員(女性)が正規職員に朝のお茶を出してましたし、お客様のお茶も基本的に臨時職員の女性が出してました」という経験談や、ネコ谷さんの手際の良さに「(早期退職を予定しているネコ谷さんに)…チュー尊寺くんがひきとめるはずだわネコ谷さん」といった声も上がっていた。
そんな、読者からさまざまな声があった本作について、筆者のやぎ公さんに話を聞いてみた。
――「お茶出し」をテーマに描こうと思われたきっかけは?
「お茶出しは女性」みたいな考え方は、だいぶ変わってきてるとは思いますが… 最近はどうなのかなぁ…と、思いながら描いた次第です。
――ということは、やぎ公さんが勤めていらした職場では「お茶出しは女性」だったのでしょうか?
そうですね。私が配属された職場では「お茶出しは女性が担当するもの」という雰囲気でした。平成2年くらいのことです。
――本作のように、上司が女性にお茶出しを強いる場面などを目撃したこともあったのでしょうか?
漫画の内容に近い状況はありました。急な来客の際に、後輩男性の手が空いているのに、業務でバタバタしている女性が呼ばれてお茶出しをして、モヤッとしたことがありました。
――(2021年の)退職間際では、状況は変わっていましたか?
異動先ごとの多少の違いはありますが、退職間際では、「自分の好きなものを好きなタイミングで入れて飲む」というスタイルの職場がほとんどだったと記憶しています。個人のカップも皆さん各自で洗ってらっしゃいました。
本作では、いまだに蔓延る時代錯誤な考え方を変えさせたネコ谷さんに、読んでいてスカッとした方も多いのでは。皆さんの会社にも、いまだに「お茶出しは女性」というルールはあるだろうか?
取材協力:やぎ公(@yagi_kou_)
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