最後の1日に密着!東海サウナの名店「ウェルビー名駅店」が、惜しまれつつ3月末で閉店
東京ウォーカー(全国版)
最終日はサウナファンが集結!名駅店との別れを惜しむ
いよいよ迎えた2023年3月31日の最終営業日には、慣れ親しんだウェルビー名駅店の最後を見届けようと多くのサウナファンが集結。営業時間中はサウナ室前に順番待ちができるなど、大いににぎわいを見せた。普段の名駅店では実施していなかったアウフグースイベントを1時間ごとに実施するなど、スタッフも最後まで全力でおもてなし。アウフグースとは、サウナ室内で蒸気を発生させ、タオルなどで熱を撹拌。体感温度がグッと上がってきたところで、一人ひとりにタオルで熱波を送るプログラムのことだ。この日は参加希望者が多かったため1回ではサウナ室に収まりきらず、複数回に分けて入れ替わりで熱波を送っていた。

17時にはサウナ施設としての営業を終了し、男女問わず施設内を見学できるイベントを開催。松本さんの「誰も来なかったら寂しいよね」という不安はどこ吹く風で、フロント前には長蛇の列ができた。


不要になった備品などを譲渡する、「蚤の市」を目当てに訪れた人も多数。想定の10倍以上の人数が集まったこともあり、人気の高い館内着などは数秒でなくなる事態に。また、ウェルビーのなかでも名駅店オリジナルの備品である「ととのいバスローブ」もかなり人気が高かった。


混乱を避けるために一部の品は早いもの勝ちではなく、じゃんけんでの争奪戦に。「せっかく来ていただいたので、何かは持って帰っていただきたい」という松本さんの思いからか、レストランの食材や調味料、瓶ビール、果てには装飾品の白樺などまで譲渡品として急遽出品され、会場はカオスな状態に陥っていた。そんな蚤の市がひと段落したあとも、浴室やサウナ室内、カプセルルームで記念写真を撮るなど、参加者は思い思いに名駅店での最後のひと時を楽しんでいた。



多いときは名駅店に週5日通っていたという30代の男性に話を聞くと「名駅店の『森のサウナ』はサイズ感やコンディションが最高でした。ロウリュ(サウナストーンに水をかけること)した瞬間、一気に気持ちよさが押し寄せるんです」とその愛を語ってくれた。セルフロウリュができる本格フィンランドサウナ「森のサウナ」は今やウェルビー全店でスタンダードになっているが、実は名駅店がその発祥である。


そして、サウナーに名駅店の魅力について尋ねると必ず返ってくるのが「動線のよさ」。ロッカー、浴室、休憩スペース、レストラン、カプセルルームなどがすべてワンフロアにまとまっており、短い滞在時間でも満足度が高かった。
ショウガとレモン果汁などが入った「サウナ水」も名駅店の名物であった。松本さんは「『名駅店に行ったら飲んでみて。おいしくないから』なんていう会話が、お客様や従業員の間ではお決まりでしたね(笑)。ショウガには発汗作用があるので、サウナとの相性はいいのですが」と振り返る。思い返せば名駅店ならではのサービスが多かったことに気付かされ、しみじみとしてしまう。

室温マイナス25度ほどの「アイスサウナ」を有する栄店と福岡店、茶室風の1人用サウナや外気浴スペースがサウナ好きの心を鷲づかみにしている今池店。“クセ強”の他店と比較するとニュートラルな印象があった名駅店だが、実はエッジが効いた施設だったのだ。


名鉄レジャックが完全閉館を迎える21時が近づくと、松本さんから最後まで残ってくれた参加者へのあいさつが始まる。「最後までありがとうございます。ウェルビーは永遠に不滅です!」と、激動の最終営業日を無事に終えて感極まった様子。最後には「名駅店が愛されてきたことを改めて実感しました。築き上げてくれた諸先輩方に感謝したいです。最後に立ち会わせていただいて本当に光栄です」と語ってくれた。
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