横川楓の「ミレニアル世代のお金の常識」。「タンス預金」のすすめ、毎月カツカツの人に役立つ“いまさらながらの預金術”
東京ウォーカー(全国版)

タンス預金こそが、手をつけにくいお金
そういった意味でも私がおすすめしたいのは、お金を自宅で貯める、いわゆる「タンス預金」です。
ちょっと意外に感じた人も多いかもしれません。たしかに、現金が手元にあるとすぐに使ってしまいそうです。先にお伝えした、「すぐにお金を使えない環境にするべき」という話と矛盾すると感じる人もいるでしょう。
でも、本当にそうでしょうか。みなさんが、これまでに「急に現金が必要になった」という場面はどんなときですか?「キャッシュレス決済が使えない店でどうしても欲しいものが見つかった」など、そのほとんどが外出していたときのはずです。
そのとき、肝心の現金が家にあったらどうでしょう?ATMからお金を下ろすことができませんから、まさにすぐにお金を使えない環境をつくっているということになりますよね。
ですから、貯金用口座に先取り貯金をするのもいいですが、へそくりのような感覚で封筒などに現金を入れてタンス預金というかたちで先取り貯金をするのです。そうすれば、つい貯金に手をつけるということが物理的にできなくなりますから、しっかりとお金を貯めていくことができます。
また、このタンス預金であれば結婚式ラッシュなど大きな出費がかさむ時期にも、「今月は貯金額をちょっと減らそう」というふうに柔軟に対応できます。収入が限られている若い世代の場合、貯金のハードルを下げて、かつ貯金額に柔軟性を持つことがポイントです。
もちろん、タンス預金の場合には盗難に遭うといったリスクも伴いますから、たとえば家庭用の金庫を使う、一定額まで貯まったら貯金用口座に移すといった対策も必要となってくるでしょう。でも、そういった手間以上にメリットがありますから、ぜひみなさんにも実践してほしいと思います。
この記事のひときわ
#やくにたつ
・銀行口座を生活用と貯金用のふたつに分ける<br />・先取り貯金のハードルは低めに設定しておく
構成=岩川悟(合同会社スリップストリーム)、取材・文=清家茂樹、撮影=藤巻祐介
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