「スパ ラクーア」でサウナ女子デビューしよう!「ミストサウナ」、「中高温サウナ」、「フィンランドサウナ」3つのサウナを体験してきた
東京ウォーカー(全国版)

さまざまなサウナ施設が次々に誕生し、サウナ好きという人も増えてきている。一方で、身の回りにサウナに通っている人がいない、今ひとつ“ブーム”を実感できないという声も。特に女性は気になっていても最初の一歩が踏み出せないという人が多いよう。そんな今さら聞けないという人のために、サウナの楽しみ方をご紹介。今回は初めてにもやさしい「スパ ラクーア」を紹介すべく行ってきた。
アメニティもタオルもそろっているから手ぶらで行ける「スパ ラクーア」

「スパ ラクーア」は、東京ドームに併設された温泉施設。2003年に開業し、2017年にフィンランド式サウナを設置するなどの大規模改装を行った。現在、男性スパゾーンに4部屋、女性スパゾーンに3部屋サウナ室がある。今回は女性スパゾーンを紹介。


まず、「スパ ラクーア」に行くには、 ラクーアビルの2階から直通エレベータで6階の受付へ。チェックインしてリストバンドと館内着の引き換え札を受け取ったら、ロッカールームにあるカウンターで館内着とタオルの入ったバッグを受け取る。うれしいのは、バスタオルとフェイスタオルはいつでも取り換えOK。長時間滞在できるので何度か入浴するというときなどにもありがたい。

女性用館内着はワンピース、チュニック、カシュクールの3種。こんなところで選ぶ楽しみがあるのも楽しい。ちなみに男性用は1種。館内で快適に過ごすためにも好みのデザインをチョイスしよう。

いよいよ浴場へ。中にはシャンプー、コンディショナー、ボディソープ、メイクも落とせる洗顔料が設置されていて、体を洗うボディタオルも自由に使えるようになっている。男性側にはシェービングフォームとシェイバーがある。まずは髪と体を洗う。
まずは体を温めてから室温45度の「ミストサウナ テルマーレ」へ

次にお風呂に入って少し体を温める。いきなりサウナに入るより、体が温まっているほうがサウナで温まりやすい。サウナに入るときもいきなり高温に入るより、低めのサウナ室から攻めるのがおすすめ。サウナが1種しかない施設では選択肢はないが、「スパ ラクーア」の女性スパゾーンには3つのサウナがある。最初に入るなら室温45度の「ミストサウナ テルマーレ」へ。

「ミストサウナ テルマーレ」は、椅子が仕切られていてパーソナルスペースが確保されているのもいい。席と席の間にシャワーが設置されているので、使用前後に椅子を洗う。室内には程よくミストが出ていて温度も低めなので、息苦しさや熱いと感じることなく比較的楽に過ごせる。ただ、ミストサウナで汗をかくまで入るのは実は結構時間がかかる。サウナ初心者の中には普段から汗をかく習慣がなく、特に女性は汗をかきにくいという人も多い。なので、汗をかくまで入るのではなく、体が温まってきた、ちょっと熱く感じるようになってきたと思ったら出る。もちろん、もし無理だと感じたら温まる前でもすぐに出るようにしよう。

「ミストサウナ テルマーレ」で温まったあとは汗を流して、露天エリアで休憩。サウナのあとは水風呂といきたいところだが、最初は外気浴でしっかり休憩するのがおすすめ。露天エリアには休憩用の椅子やベンチが設置されているので、座って深呼吸しながら体が冷めるのを感じて。ほかほかしていた体から余分な熱さが遠のいていくと、スッキリした感覚になる。
室温約80度の「中高温サウナ シュテフィ」はテレビもあって初心者向き

これで下地ができたので、次は「中高温サウナ シュテフィ」。こちらは室温約80度。温度としては約70度設定のもう一つのサウナ「フィンランドサウナ ヤルヴィ」に行きたいところだが、ここは「中高温サウナ シュテフィ」をチョイス。このサウナは中が広く、定員も多いため出入りもあり、サウナ内の空気が回っているので初心者でも居やすい。中にはテレビもあるので、いきなり“孤”を感じるサウナより初心者向け。

サウナストーブの近くと上段は熱い空気が集まるので、避けた場所をキープ。長く入れるかはわからないので、出入りしやすい場所がおすすめ。出入りが多いということは自分が出るときもほかの利用者に気にされにくいという利点がある。これは初心者にとっては結構ポイントだ。時計も設置されているが何分入ると決めず、「熱く感じたら出る」を基本に入るのが大切。

「中高温サウナ シュテフィ」のすぐ横に水風呂があるので、温まった体のまま水風呂に入れるのはうれしい。シャワーかかけ湯があるのできちんと汗を流して水風呂へ。女性スパゾーンには水風呂は1つで約22度設定。水風呂としてはやや温度が高めなので初心者向け。とはいえ、水風呂に入り慣れていないといきなり入るのは厳しいので、足からゆっくり入ってできれば膝まで、さらに手首から先を水に入れて。もし、まだ余裕があれば腰まで、胸まで、肩までと体を水風呂に預けてみよう。

水風呂は長く入る必要はない。個人差や好みもあるが、30秒~1分程度で十分。もちろん、すぐに出てもいい。いきなり水風呂が厳しいという人は低めの温度のシャワーを浴びてもいいし、露天エリアで涼むだけでもいい。大切なのはサウナで温まったあとに、冷やす(冷ます)こと。そしてそのあとに必ず休憩を取ることだ。この休憩のタイミングでリラックスできているかがポイント。すっきりした感じを体感したら、最後のサウナに向かう。
ロウリュを体験できる室温約70度の「フィンランドサウナ ヤルヴィ」

露天エリアにある“サウナ小屋”が「フィンランドサウナ ヤルヴィ」。名前の通りフィンランド式の、サウナストーブの上に積み上げたサウナストーンと呼ばれる石にアロマ水をかけて楽しむサウナ。室温は約70度だが、アロマ水をかけて蒸気が出ることで熱く感じる。ちなみに「ロウリュ」はフィンランド語で、サウナストーンに水をかけたときに発生する蒸気のこと。日本ではサウナストーンに水をかけることを示すこともある。

「フィンランドサウナ ヤルヴィ」にはストーブの前にアロマ水の入ったバケツが置かれていて、柄杓を使って自分でサウナストーンに水をかけることできる。これを「セルフロウリュ」といい、最近ではこれができる施設も増えてきたが、まだまだ限られたサウナでしか体験できないので、ここではぜひチャレンジしたい。ただし、むやみに水をかけるのはマナー違反。中にいる人に「ロウリュいいですか」などと声をかけて、水をかけるようにしよう。ちなみに柄杓の大きさにもよるが、「フィンランドサウナ ヤルヴィ」なら1回2~3杯かけるのがよさそう。水をかけたときの「ジュ~」という音も一緒に楽しみたい。サウナストーンに水がかかるとすぐに蒸気が上がってくるので、やけどしないように気をつけよう。

蒸気が上がっているので湿度が高くなる。体感温度も上がるが湿気があるので、息苦しさは感じないのが「セルフロウリュ」できるサウナのいいところ。こちらも上段のほうが熱く感じるので、最初は下段に座って様子を見るのが安心。「中高温サウナ シュテフィ」よりこちらをあとにおすすめする理由は、水をかけると確実に体感温度が上がり、思ったより熱く感じる可能性があるから。

また、室内も狭いため熱くなった空気をダイレクトに感じる。サウナ好きにはこれがたまらないのだが、慣れていないと室温が変化していくのに対応できないこともあるので、3つのサウナの中では最後に体験するのがおすすめ。いつ、誰が「ロウリュいいですか」と言うかわからないのもドキドキだし、自分から「ロウリュいいですか」と切り出すのもなかなかハードルが高い。もちろん、遠慮する必要はないのでやってみたい人はぜひ。ちなみに「中高温サウナ シュテフィ」でも1日3回、スタッフによるロウリュサービスがある。タイミングがあえば、そちらでロウリュがどういうものか体験してからセルフロウリュに挑戦してみてもいい。

「フィンランドサウナ ヤルヴィ」の横にシャワーが設置されているので、ここで水シャワーを浴びて椅子に座って休憩。本当は水風呂に浸かりたいところだが、浴室の一番奥にあり、そこまでの往復はやや面倒なので、汗を流しつつ水シャワーで体を冷まして休憩しよう。3種のサウナを体験してきたので体はかなり温まっているはず。余裕があれば再度「中高温サウナ シュテフィ」へ。最初に比べると汗が出やすくなっているはず。そして水風呂もちょっと頑張って入ってみると、意外といけるかも。体の水分を拭いてしっかり休憩すれば、何とも言えないいい気分になれる。

しっかりサウナを体験したら、あとは温泉に入ったり、炭酸泉に入ったり、「バブルピット(座湯)」や「ハイドロフット(足浴)」を楽しんだり、お風呂を堪能するのもいい。

「スパ ラクーア」にはレストランやカフェ、エステやリラクゼーションサロンなどもあるので、この際、思いっきり自分を癒やして過ごすのもアリ。サウナだけではない楽しみがいっぱいあるのが「スパ ラクーア」をおすすめしたいポイントでもある。

また+1100円で8、9階にある「ヒーリング バーデ」を利用することも。こちらはいわゆる岩盤浴と休憩スペースなどをそなえたエリアで、18歳未満利用不可なので大人がゆっくり過ごせる空間。時間に余裕があったら、お風呂やサウナとともにぜひ体験したいエリアだ。

とにかく手ぶらで気軽に行ける場所であり、心身ともに癒やされて元気になれる。せっかくなら1日かけて時間を気にせず過ごすのがおすすめ。「サウナに入ったら何となくスッキリして、気持ちいいと感じられた」そんな気がしたらそれが第一歩。いろいろな施設でサウナを体験して少しずつ慣れていくと、自分だけのサウナの楽しみ方に出合えるはず。
取材・文=岡部礼子
※新型コロナウイルス感染対策の実施については個人・事業者の判断が基本となります。
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