女性の性と向き合い続けて…。セルフプレジャーブランド「iroha」の、“性のタブー”に挑戦し続けた10年間
東京ウォーカー(全国版)
アンバサダーに水原希子さん就任!さらに広がるirohaブランド
そして、もうひとつの転機となったのが2023年にモデル・俳優の水原希子さんがiroha10周年記念アンバサダーに就任したことだ。水原さんはiroha創業当時からのファンで、さまざまなグッズを愛用していたという。そして自身が企画・出演・監修を手掛ける番組『キコキカク』の企画の一環で、株式会社TENGAのオフィスを訪れたことをきっかけに、アンバサダーに就任することになった。
「irohaはセルフプレジャーのネガティブな印象を払拭するための活動に、10年間取り組んできました。そのおかげでようやく『普通のこと』というイメージまで持ち上げることができたと思います。いわばマイナスからゼロにした感じですね。今後はプラスに、ポジティブにすることが目標ですが、やはり私たちの力だけでは限界があります。そこで水原希子さんという、一般の消費者の方たちと同じ目線で語れる方がアンバサダーになってくれたことで、心強い味方ができました」


2023年3月3日の就任を機に、その日の読売新聞朝刊に水原さん自身と「性を楽しむ。女性であることを楽しむ。私の人生を豊かにできるのは、私だ。」という文言を掲載した広告を展開。ほかにも、水原さんとirohaが共同開発したアイテム「iroha mai RURI」「iroha petit CORAL」の発売や、iroha STORE 大丸梅田店にて来店イベントの開催など、精力的に活動を行っている。
「水原さんにアンバサダーになってもらったおかげで、『恥ずかしくて買えない』『性に悩んでいるけれど誰にも相談できない』といった、これまでにブランドを訴求できていなかった方々にもirohaを知ってもらう機会ができました。また常設店には、20代から80代までさまざまな世代のお客様に数多く来店していただくことができ、時勢の変化を強く感じることができました。今後も水原さんと一緒にirohaを広めるべく、さまざまなイベントや企画を行っていく予定です」


最後に、真仲さんに今後のirohaの展望を聞いた。
「まだまだTENGAのほうが知名度が高いので、ゆくゆくはirohaをTENGAと肩を並べられるような存在にしていき、『irohaといえば女性のセルフプレジャーブランドだよね』と女性主体のものとしてさらに認知されるようにしたいと考えています。そしてirohaブランドを通して、女性同士が性についてフラットに話せるような社会を実現していきたいですね。irohaという名前が世界の共通言語になる時代がくるよう、これからも頑張っていきます!」

女性の、女性による、女性のためのフェムケアブランドiroha。2023年には、2013年の誕生時に掲げた「女性らしくを、新しく。」を進化させた、「LOVE MY COLOR きもちよさを、自分らしく。」というステートメントを掲げ、新たなステージに立つことができた。この先10年、20年と時代が進むごとにirohaやセルフプレジャーの認知度は広がっていくことだろう。誰もが表通りに性を楽しめる世の中の実現に向けて、irohaブランドはさらに革新的な取り組みを行っていくだろう。
この記事のひときわ
#やくにたつ
・社会課題の解決はブランドの存在意義を強くする
・達成すべきビジョンがブランドの目的を明確にする
・社会のマイナス面に需要が眠っていることがある
取材・文=越前与
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