かつて梅酒の販売に社内は大反対だった!?市販の梅酒が売れないという常識を覆した、チョーヤのビジネス戦略とは?

東京ウォーカー(全国版)

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世界90カ国以上で販売!今後もオンリーワンの「本格梅酒」を造る

チョーヤは国内でシェアを拡大する傍ら、1968年から梅酒の輸出を開始している。1985年からは欧州に向けて本格的に始動し、当初は苦戦を強いられるも、1990年にドイツにCHOYA UMESHU GmbH(Germany)を設立。1990年代後半からは、アジアやアメリカに進出するなど、今では海外の人たちからも支持されている。

なかでも2016年に発売された「The CHOYA」は、国内と海外で統一した製品ラベルにするなど、ほかの製品との違いが見られる。また「The CHOYA 熟成三年」は、2016年と2017年にインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)金賞を2年連続で受賞するなど、世界のチョーヤと言わしめる実績を収めている。

「The CHOYA 熟成三年 700ml」【画像提供=チョーヤ】


そんなチョーヤの梅酒づくりは、2024年で65周年を迎える。今や世界90カ国以上で販売されており、今後さらなる需要拡大が期待される。そして今後の展望について、森田さんは「『本格梅酒』というよりも、チョーヤの製品を選んでいただけるよう、これからもオンリーワンの梅酒を造っていきたいですね」と語ってくれた。

チョーヤの本社にて。左から「The CHOYA 熟成一年」「The CHOYA 熟成三年」「The CHOYA CRAFT FRUIT」【撮影=西脇章太】

チョーヤの本社にある、バー仕様のおしゃれな空間。上段右側の製品は輸出品とのことで、なかなか見ることができない貴重なひと品だ【撮影=西脇章太】


現在、日本全国で当たり前のように市販の梅酒が飲めるのは、チョーヤが市場を開拓してくれたおかげであり、今では世界のチョーヤとして広く認知される存在となっている。「これはもう、梅酒というより、チョーヤです。」というThe CHOYAのキャッチコピーどおり、これからも梅酒の製造・販売のパイオニアとして、日本の誇りであり続けてくれるだろう。

この記事のひときわ #やくにたつ
・市場の隙を突いて、梅酒という新たな市場を開拓
・家庭の必需品である冷蔵庫にフィットする設計にして、新たな顧客層を取り込む
・価格競争には参入せず、高品質路線で勝負することにより差別化を図る

取材・文=西脇章太(にげば企画)

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