2023年で創業100周年!エスビー食品の新商品「赤缶カレーパウダールウ」「カレー粉スティック」には、社員全員の“熱い想い”が詰まっていた

東京ウォーカー(全国版)

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次の100年に向けて…エスビー食品の取り組みとは

100周年記念商品として発売された赤缶カレーパウダールウは、赤缶カレー粉と厳選した国産素材が織りなす、日本の“新スタンダードカレー”というコンセプトの商品だ。開発の背景には、世帯構成の変化やレトルトカレーをはじめとした簡便商品が増えたことによる、固形ルウの市場の停滞があった。

「固形ルウが売れなくなっている一方で、弊社が特許を取得している、ルウを細かく裁断した『パウダールウ』の商品については、50〜60代のシニア世代を中心に売り上げを伸ばしています。パウダールウには『スパイスがの香り立ちが良い』、『使いたい分だけ使える』そして『脂質が控えめ』という特徴があります。そこで、赤缶カレー粉とパウダールウを掛け合わせた、今ならではの商品を開発しました」

「赤缶カレーパウダールウ」の説明をする田代さん


そして、もうひとつの記念商品であるカレー粉スティックは、多様なアレンジを楽しめるスティックタイプのカレー粉。この商品の開発のきっかけには、カレー粉の購入者層は40代以上がおよそ75%を占めているという状況があり、20〜30代の若年層に訴求する商品を作りたいという思いがあった。

「若年層のお客様はカレー粉に対し『使いきれない』、『計量が面倒』、『使い方がわからない』という悩みを強く感じていることが、調査によって判明しました。これに応えるべく、スティック1本が小さじ1杯分と、計量不要で気軽にさっと使える仕様にしました。また、スティック1本分で作れるたくさんのレシピをホームページで配信しているので、こちらも参考にしてくださいね!」

「カレー粉スティック」「赤缶カレーパウダールウ」を手に持つ田代さん


エスビー食品は2023年、100周年記念として新商品の開発以外にも、東京・板橋の「スパイス展示館」のリニューアルや、X(旧Twitter)でのキャンペーンの展開、バーチャルミュージアム「Spice&Herb GARDEN MUSEUM」の開設など、さまざまな事業を行ってきた。エスビー食品が目指すのは、これからの100年。最後に今後の展望を田代さんに聞いた。

「香辛料のトップメーカーとして味と品質にこだわった製品作りを創業より続けてきました。次の100年に向けて、これからも、おいしく、健やかで、明るい未来を創り続けていくために、『地の恵み スパイス&ハーブ』の可能性を追求し、お客様のしあわせと持続可能な社会の実現に貢献してまいります」

次なる100年に私たちが目指す姿とその想いを、新たなコーポレートメッセージ「そこに、スパイス&ハーブ」に込めている

巨大赤缶カレー粉と田代さん。「これからも赤缶カレー粉をよろしくお願いします!」と話す


エスビー食品は企業理念である「食卓に、自然としあわせを」を掲げ、これからも私たちにスパイスとハーブのおいしさを提供し続けてくれるだろう。100年後、創業200周年を迎えたときにどんな記念商品が作られるのかが楽しみだ。

この記事のひときわ #やくにたつ
・失敗や偶然からヒット商品が生まれることも
・社員の熱い想いを生かすことが経営の本質
・長生きするのは、100年後の未来を想定したビジネス

取材・文=越前与

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